かつらぎ (俳句結社)
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かつらぎは、1928年(昭和3年)に阿波野青畝が設立した[1]高浜虚子を師系とする[2]俳句結社である。翌年の1929年(昭和4年)1月より奈良県で、俳句誌『かつらぎ』を創刊し[3]、2013年(平成25年)4月号で創刊1000号刊行、2019年(令和元年)が創刊90年[4]であった。2024年(令和6年)には、創刊95周年を迎えることになる[5]。
概要
[編集]高浜虚子・阿波野青畝を師系とする俳句結社である。公益社団法人俳人協会の賛助会員[6]。
公式ウェブサイトの案内では、「季節現象を17音という俳句の形式で詠んでゆくのはとても楽しいことです。われわれの『かつらぎ』は心にひびく写生をモットーに、ものの本質をとらえる高度の写生で、伝統俳句の新しみをめざしています。」という方針が記載されている[7]。
歴代主宰
[編集]※年は主宰在任期間[7]。
- 初代:阿波野青畝(1929年 - 1989年)[8]
- 二代:森田峠(1990年 -2013年)[9]
- 三代:森田純一郎(2013年 - )経歴[10]。公益社団法人俳人協会理事[11] 関西支部長[12]。句集「マンハッタン」「祖国」「旅懐」
おもな関係者
[編集]- 下村梅子
- 平田冬か 副主宰
- 村手圭子 副主宰
行事
[編集]公益社団法人俳人協会公式HP[13]によれば主な行事・活動は以下のとおりである。
- 月刊俳誌かつらぎ:毎月1日発行、約700部、投句者約450名
- かつらぎ友の会
- 秋季通信句会:年1回
- 総会及び俳句会:年1回
- ZOOM句会:毎月第1土曜日17時
脚注
[編集]- ^ あらき(2011)116頁
- ^ 虚子と青畝の師弟関係について、青木(2018)149-159頁など
- ^ 川島(2019)74頁
- ^ 毎日新聞2019/6/11 詩歌の森へ「かつらぎ」90周年
- ^ 俳句かつらぎ - 2022年9月3日閲覧。
- ^ 公益社団法人俳人協会 賛助会員
- ^ a b かつらぎとは - 公式ウェブサイト(2022年9月3日閲覧)
- ^ 上田他(2008)67頁
- ^ 長谷川(2001)72頁
- ^ 公益社団法人俳人協会 賛助会員主宰プロフィール
- ^ 公益社団法人俳人協会 主要役員
- ^ 公益社団法人俳人協会 関西支部
- ^ 公益社団法人俳人協会 賛助会員スケジュール
参考文献
[編集]- 青木亮人『近代俳句の諸相―正岡子規、高浜虚子、山口誓子など―』(創風社出版、2018年)
- あらきみほ『図説・俳句』(日東書院、2011年)
- 稲畑汀子、大岡信、鷹羽狩行(監修)『現代俳句大事典』(三省堂、2005年)
- 上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰(監修)『コンサイス日本人名辞典 第5版』(三省堂、2008年)
- 川島由紀子『阿波野青畝への旅』(創風社出版、2019年)
- 長谷川櫂(編著)『現代俳句の鑑賞101』(新書館、2001年)