かてきょん
表示
かてきょん | |
---|---|
ジャンル | 4コマ漫画 |
漫画 | |
作者 | あづま笙子 |
出版社 | 竹書房 |
掲載誌 | まんがライフ |
レーベル | バンブーコミックス |
発表号 | 2010年2月号、5月号 - 2014年9月号 |
巻数 | 全3巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
概要
[編集]頭のいい小学生が勉強の苦手な女子高生の家庭教師になる、コメディー漫画。『まんがライフ』(竹書房)2010年2月号に読み切りが掲載後、同年5月号から2014年9月号まで連載された。話数表記は「LESSON:○」(○内は回数)で、55話+2話(単行本描きおろし)の全57話。
作者にとって初の単行本[1]。
登場人物
[編集]主要人物
[編集]- 高塚らいら
- 高校1年生、のち高校2年生[2]。
- スポーツ万能で性格は快活だが勉強が苦手。テストの点はひとケタか10点台がほとんどでクラスの大半が100点を取ったテストで15点を取ったこともある[3]。高校2年生になっても九九が7の段でつまる。
- 1時間以上勉強すると寝落ちするとしているが、それ以外でもスイッチが切れるように突然寝ることがあり、何をやっても起きない。学校の授業中も寝てることが多く、補修テストも受けている。
- 白川カムイの判断によると、覚えるのに少し時間がかかるのと、忘れるのが早く10覚えて、一晩で8忘れるとしている。
- コスプレ好きで、色は水色が好き。雷と毛虫、こんにゃくが苦手。雷が鳴っているときは、妹のななかにいつも背中から抱きついている。嘘をついているのを判断するのが、態度で分かりやすい。また、ベッドの中や下に物を隠すクセがある。
- 料理が得意だが、フルーツポンチに木綿豆腐など時々変な物を入れることがある。両親が共働きなため、小さい頃は児童会館へ行っていたが、現在は夕食の準備を担当している。
- 普段はカンは鋭いが、本人は結構モテるが恋愛関係については鈍感。小6と中2の時にモテ期があったが、本人に関心がなく告白があっても断っていた。
- 小学生であるカムイの事は頼りがいもあり当初は、「何点とっても怒らないいい先生」、「弟ではなく、しいていえば(なぜか)お兄さん」として認識。しばらくしても特には本人は気付いてなかったものの、高校3年生に上がる春前に、カムイがアメリカ留学すると勘違いした時から気持ちに気づき、以降両思いとしていい感じになっていく。
- 高3では、文系選択。後に短大受験に合格するが、大学の一般教養の授業の為にカムイの家庭教師は延長している。
- 白川カムイ
- 小学5年生、のち小学6年生[2]。
- 幼いころに、小学校の先生だった祖父、家族や従兄の白川北斗から教えを受けていた事や、自主勉強により既に学力が高校レベルに達しており勉強が得意(本人曰く「勉強が趣味」)。
- その反面、泳げなかったりと運動や絵を描くこと、芸能知識は苦手。料理では単位のない「適量」「少々」の存在が理解できない、きっちり派。
- 植物にも詳しいが、嫌いな食べ物がしいたけだったり、幼稚園の時に髪型がきのこに似て馬鹿にされたこともあり、きのこ類は苦手。
- 頭頂部にアホ毛が触角のように2本生えていて、周りからは髪型からナスとして認識される。
- 照れ屋で口下手だが、興味のある話には夢中に話すクセがある。先生一族の家庭で幼いころは、かつてらいらが通った同じ児童館へ行っていた。カムイ自身も教師になるのが夢。
- らいらの妹・ななかから、らいらの家庭教師の依頼があった時は、ななかを少し苦手だった事もあり引き受けるつもりはなかったが、元々ウサギと相性が良くなかった苦手のウサギ当番の交代と、らいらの写真を見せられて引き受ける決断している。
- らいら以外や外で「先生」と呼ばれることを嫌がっている。本屋通いをしているが高校生の本を読んでいると、周りから不審がられたり、店員から何度も小学生の本の場所へ薦められている。
- 時々、意図せずコスプレをする(やらされる)流れになり、らいらに写真をコレクションされている。
- らいらのことは「アホの子」だとは認識しているが、当初から若干意識しておりバレンタインの頃には、らいらが誰かにチョコをあげたか気になっており、この頃には既に意識している事がうかがえた。
- 中学は、科学部に所属。入学後は、らいらと一緒にデートする関係になっている。
らいらの高校関係者
[編集]- 西岡あやめ
- らいらのクラスメート。「東八スーパー(東八ストア)」でバイトしている。
- らいらとは小学校からの付き合いがある。今まで、らいらに男っ気がない事を知っており、らいらがカムイに懐いている事を珍しがり、ななかと同じようにカムイとの関係を面白がっている。
- 高校卒業後の進路は専門学校を志望していたが、結果は作中では不明。
- 白川北斗
- カムイの従兄。前髪から1本、触覚のように伸びている髪がある。
- 主に3年生を受け持つ理科[4]の教師。らいらのクラスの化学の森先生が入院したため、代理で授業を受け持つ。らいらからは、あまり好かれていない。
- 若くイケメンなため女子生徒に人気があるが、熱が入ると専門用語でまくし立てるため、ドン引きされている。そのため、科学同好会を立ち上げ顧問も担当しているが部員が増えず、わずか2名しかいない。
- 以前は、カムイが彼の元へよく遊びに行っていた。頭が良くカムイにとって最初の先生であったが、嘘も教わったためカムイ自ら調べるクセを結果的にもたらした。
- 神社へは地域に住む者の礼儀として、大晦日と年明けに2回お参りへ行っている。
- カムイが中学に上がる前に、カムイの両親がアメリカに行ったため、カムイの保護者として一緒に住むことになった。
カムイの小学校関係者
[編集]- 高塚ななか
- らいらの妹で、カムイの小学5年、6年と同じクラスメート。歴史好きで、虫が苦手。高塚家の最終決定権を持つとしている。
- 策士で口が悪く、姉のらいらも内心バカだと思ってるが姉想いである。
- カムイをらいらの家庭教師に決めた理由は、2割が適当なのがいた、3割が面白そう、5割は変な家庭教師が来ないよう姉を心配したためだったが、当の本人たちは知らない。
- カムイの事をからかって楽しんでおり、カムイと同じ中学校に入学しても継続しておりライフワークとしている[5]。中学では文芸部に所属。
- 本郷
- カムイの5年、6年のクラスメートで、5人兄弟の末っ子。いつも帽子を被っている。
- 頭はあまり良くないようで言い間違いが多い。実家は八百屋で、女好きで割りとイケメンの大学生の兄がいる。当初は彼がらいらの家庭教師になるところを、ななかが反対したと思われる[6]。
- お祭りで、屋台のダーツをやっても一発も的に当たらなかったが、らいらが代わりに1等を当てたので、NANTENDO TSを貰うことが出来た。
- カムイ達と同じ中学校に入学、野球部に所属。
- 円山
- 本郷と同じくカムイの5年、6年のクラスメート。弟と妹がいる。面倒見がよく、近所の子達とも遊んでいる[7]。
- カムイとらいらが家庭教師の関係にあることを知った時は、本郷と一緒にカムイに尋問した。後に本郷と二人で勉強の様子を見学しに行っている。
- カムイ達と同じ中学校に入学、ななかと同じ文芸部に所属。
- 澄川先生
- カムイとななか達の5年、6年の担任教師。カムイの頭の良さを知っており、時おり、小学校の授業がつまらないのではないかと思い自虐思考に走る。生徒、特に女子生徒から慕われている。
高塚家
[編集]- 高塚ゆりえ
- らいらとななかの母。
- 夫と共に小さな定食屋を経営している。花粉症持ち。
- 実は夫である透より年上で、中学生時代に小学生だった透に勉強を教えていた間柄。
- 高塚透
- らいらとななかの父。やや心配性の持ち主で、ぎっくり腰をやってしまっている。
- 妻のゆりえと共に商店街にある定食屋「食堂タカツカ」を経営している。カムイの従兄の北斗が、この店の常連である。
- ゆりえの提案で、カムイの家庭教師の件が秘密にされていた。自身と妻との過去からか、らいらとよく一緒にいるカムイに対して思うところがあるらしい。
単行本
[編集]- あづま笙子 『かてきょん』 竹書房〈バンブーコミックス〉、全3巻
- 2012年3月12日初版発行(2012年2月27日発売[8])ISBN 978-4-8124-7743-4
- 2013年5月28日初版発行(2013年5月14日発売[9])ISBN 978-4-8124-8174-5
- 2014年10月11日初版発行(2014年9月27日発売[10])ISBN 978-4-8124-8174-5
脚注
[編集]- ^ 単行本1巻あとがきより。
- ^ a b 3巻p5
- ^ 1巻p105「くるくる」。
- ^ 3巻p7
- ^ 3巻p104「実は読書男子」。
- ^ 2巻p33「妹の理由」。
- ^ 2巻p41「フクザツな少年心」。
- ^ “かてきょん(1)|コミック|竹書房 -TAKESHOBO-”. 竹書房. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “かてきょん(2)|コミック|竹書房 -TAKESHOBO-”. 竹書房. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “かてきょん(3)|コミック|竹書房 -TAKESHOBO-”. 竹書房. 2015年6月26日閲覧。