くどうれいん
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くどう れいん | |
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誕生 |
1994年??月??日 日本・岩手県盛岡市 |
職業 | 小説家・歌人 |
言語 | 日本語 |
活動期間 | 2017年 - |
ジャンル | 小説・俳句・短歌 |
代表作 | 『氷柱の声』(2021年) |
ウィキポータル 文学 |
くどう れいん(くどう れいん、女性、1994年[1]- )は、日本の小説家、歌人、俳人。歌人、俳人としての名義は本名である「工藤玲音」(読み同じ)であったが[2]、2024年2月をもって「くどうれいん」名義に統一した[3]。
来歴
[編集]岩手県盛岡市出身、在住[1]。石川啄木の出身地として知られる渋民で育つ[2]。俳句結社『樹氷』同人、コスモス短歌会所属[4]。
岩手県立盛岡第三高等学校で文芸部に所属し[5]、2012年度全国高等学校文芸コンクール小説部門・詩部門・短歌部門で優秀賞を受賞する。岩手日報の随筆賞の最年少受賞や、全国高校生短歌大会団体優勝も経験した[6]。このように複数の文芸ジャンルにわたって作品を執筆することが彼女の執筆活動を特徴づけているが、高校の文芸部ではそれが通常の姿勢であり、自身は「文芸部をずっとやってる感覚」であると述べている[2]。宮城大学事業構想学部に進学して宮城県に移住後は、東北大学短歌会に参加[6]。
大学卒業後は盛岡に帰郷し、会社員として働きながら執筆活動を続けた。2017年4月に光文社刊行の『ショートショートの宝箱』に「冬のメリーゴーランド」が収録される。同年、俳句ウェブマガジン「スピカ」の連載(2016年6月)をまとめたエッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』を上梓[7]。自費出版ながら異例のセールスを記録した[8]。2021年に「群像」に発表した小説「氷柱の声」が第165回芥川龍之介賞候補作となる[9]。
作品リスト
[編集]小説
[編集]単行本
[編集]- 『氷柱の声』(2021年7月、講談社、ISBN 978-4-06-524128-8)
- 氷柱の声(『群像』2021年4月号)
アンソロジー収録
[編集]「」内がくどうの作品
- 『ショートショートの宝箱』(2017年4月、光文社)ISBN 978-4-334-77459-2「冬のメリーゴーランド」
- 『ショートショートの宝箱II』(2019年4月、光文社)ISBN 978-4-334-77822-4「てのひらの映画館」
絵本
[編集]- 『プンスカジャム』くりはらたかし絵(2021年9月、福音館書店、ISBN 978-4-8340-8628-7)
歌集
[編集]- 『水中で口笛』(2021年4月、左右社、ISBN 978-4-86528-024-1)
エッセイ集
[編集]- 『わたしを空腹にしないほうがいい』(2017年、私家版 / 〔改訂版〕2018年8月、BOOKNERD)
- 『うたうおばけ』(2020年4月、書肆侃侃房、ISBN 978-4-86385-398-0)(2023年10月、講談社文庫、ISBN 978-4065328774)
- 『虎のたましい人魚の涙』(2022年9月、講談社、ISBN 978-4-06-529092-7)
- 『桃を煮るひと』(2023年6月、ミシマ社)
単行本未収録作品
[編集]- 小説
- 「あきらめること」(講談社『群像』2022年4月号
- 「キウイ縞々」(講談社『群像』2022年11月号)
- 「湯気」(講談社『群像』2023年3月号)
- エッセイなど
- 「銀河鉄道通勤OL」(マガジンハウス『POPEYE』2019年7月号〜2020年6月号)
- 「続・銀河鉄道通勤OL」(GRいわて銀河鉄道ファンクラブマガジン2020年)
- 「盛岡ずずず」(盛岡市Instagram『盛岡という星で』2019年〜2020年)
- 「日日是目分量」(講談社『群像』2020年8月号~)
- 「浴槽に沈む」 - 『すばる』2021年8月号
- 「へびの会話」 - 『文學界』2022年5月号
- 「市井の日常が読める時代に」 - 『小説トリッパー』2022年9月号
作詞
[編集]特集
[編集]- 短歌ムック「ねむらない樹」vol.5 特集=くどうれいん/工藤玲音(書肆侃侃房、2020年8月)
- 収録:エッセイ「夏のUターン」、短歌「花束に氵」、俳句「洗顔」、「私の知っているくどうれいん」(神野紗希、千種創一、郡司和斗、山下翔、溺愛、松本てふこ、仲間桃子)、対談「ミステリアスになりたい!」(スケラッコ)、ざっくりもりおかMAP
脚注
[編集]- ^ a b “ABOUT”. くどうれいん. 2021年10月9日閲覧。
- ^ a b c “芥川賞候補・工藤玲音が第一歌集を語る「二刀流と言われたりしますが…」”. NEWSポストセブン (2021年7月12日). 2021年10月9日閲覧。
- ^ “<BLOG>筆名を「くどうれいん」に統一します | くどうれいん公式ホームページ” (2024年2月29日). 2024年6月13日閲覧。
- ^ “くどうれいんが語る、俳句・短歌への目覚めとインターネット 「全員を感心させるのではなく、たった一人を打ちのめす文章を」”. リアルサウンドブック (2020年8月1日). 2021年10月9日閲覧。
- ^ “「人生の手綱を握るために書く」盛岡のくどうれいんさん:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年10月11日閲覧。
- ^ a b “くどうれいんが語る、俳句・短歌への目覚めとインターネット 「全員を感心させるのではなく、たった一人を打ちのめす文章を」”. ぴあ. 2021年10月11日閲覧。
- ^ “くどうれいん|わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版”. SUNNY BOY BOOKS. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “さわや書店|SAWAYA Official Web Site”. 2021年10月11日閲覧。
- ^ “くどうれいんさん『氷柱の声』インタビュー 「震災もの」ではない、若者の胸の内”. 朝日新聞社 (2021年8月20日). 2021年10月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- くどうれいん (@0inkud0) - X(旧Twitter)
- くどうれいん(工藤玲音)