しゅくだいやる気ペン
しゅくだいやる気ペンとは、コクヨが2019年7月17日に発売したIoT文具である。いつも使っている鉛筆に、動きを認識するアタッチメントを装着し、スマートフォンと連動させることで、日々の努力を見える化する。[1]プロダクトのキャッチコピーは、「かきたくなる。ほめたくなる。」[2]
概要
[編集]しゅくだいやる気ペンは、小学校低~中学年向けに、子どもの家庭学習を取りかかりやすく、保護者には褒めやすくするきっかけを与え、親子の円滑なコミュニケーションを通して「やる気」を育むことをコンセプトにしている。[3]
鉛筆を持って勉強に取り組んだ時間が「やる気パワー」と表現され、溜まった「やる気パワー」に応じてLEDの色が変化。また、アプリ内のキャラクターが力を得て、すごろく形式の「やる気の庭」を進むなど、子どもがついついやりたくなる仕掛けが多数盛り込まれている。[1]一方、保護者にとっては、子どもの努力をカレンダーやグラフとしてひと目で確認でき、褒めるポイントを発見しやすいような工夫がなされており、「かきたくなる。ほめたくなる。」という「やる気習慣化サイクル」が回るような体験設計となっている。[4]
コクヨの発表する事前モニター調査では、実際に「子どもが自ら家庭学習をするようになった」が約8割、「子どもをほめる回数が増えた」が約9割との回答が得られている。[1]
2016年からプロジェクトをスタートし、プロトタイプの開発が行われている。[5] 当初のコンセプトは、共働き世帯に向けた「見守りツール」(子どもを遠くから監視するツール)であった。[6]
2018年には、クラウドファンディングにより一般の親子を招いた試作体験会を実施するなど、開発段階でユーザーの意見を広く取り入れる方式を採用している。[5]
沿革
[編集]2016年
[編集]- 企画スタート[5]
2018年
[編集]- 「しゅくだいやる気ペン(仮)」として、開発に着手[5]
- クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、プロジェクトを公開[7]
- 「ひみつの企画会議」という名の試作体験会を実施[8]
2019年
[編集]- 7月 「しゅくだいやる気ペン」<iOS専用モデル>発売[1]
2020年
[編集]- 3月 しゅくだいやる気ペン<iOS・Android™両対応モデル>発売[9]
- 3月 Android版アプリを公開[4]
- 3月 “親子の学び”を応援するメディア「かきほめノート」 開設[10]
- 3月 Twitter アカウント開設[4]
- 6月 JAMSTEC (海洋研究開発機構) とコラボレーション 「うみのふしぎの庭」公開[11]
- 7月 やる気のひみつ探求メディア「しゅくだいやる気チャンネル」 開設[4]
- 9月 国内最大級の学習教材フリーサイト「ちびむすドリル」とコラボレーション オリジナル学習ドリルの無料ダウンロードを開始[12]
- 12月 日経MJ「2020年ヒット商品番付」西の前頭に選出[4]
受賞歴
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d 『かきたくなる。ほめたくなる。 コクヨのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」』(HTML)(プレスリリース)コクヨ、2019年7月11日 。2020年12月28日閲覧。
- ^ “明日の話題に使えるIT小話 第63回 「子供に自発的に勉強させる」という難題に挑んだコクヨ” (HTML). 日経クロストレンド. (2020年8月7日) 2020年12月28日閲覧。
- ^ コクヨ しゅくだいやる気ペン (YouTubeJP). kokuyo. 10 July 2019. 2020年12月28日閲覧。
- ^ a b c d e “【コクヨ公式】かきたくなる。ほめたくなる。しゅくだいやる気ペン”. コクヨ. 2020年12月28日閲覧。
- ^ a b c d 『「しゅくだいやる気ペン(仮)」を開発~子どもの書く習慣化を助けるIoT文具~』(HTML)(プレスリリース)コクヨ、2018年6月7日 。2020年12月28日閲覧。
- ^ “人気文具に学ぶ「ヒットのつくり方」 第5回/全13回 コクヨIoT文具「しゅくだいやる気ペン」が高額でも売れる理由” (HTML). 日経クロストレンド. (2020年8月7日) 2020年12月28日閲覧。
- ^ “いつもの鉛筆が変わる?!子どものやる気を育てるIoTペン誕生へ”. READYFOR. 2020年12月28日閲覧。
- ^ “「しゅくだいやる気ペン」ひみつの企画会議に21組の親子が参加”. ReseMom. 2020年12月28日閲覧。
- ^ 『かきたくなる。ほめたくなる。 コクヨのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」 <iOS・Android™両対応モデル>を発売』(HTML)(プレスリリース)コクヨ、2020年3月10日 。2020年12月28日閲覧。
- ^ 『かきたくなる。ほめたくなる。“親子の学び”を応援するメディア「かきほめノート」を開設』(PDF)(プレスリリース)コクヨ、2020年3月25日 。2020年12月28日閲覧。
- ^ 『「しゅくだいやる気ペン」 新コンテンツ の配信開始 JAMSTEC (海洋研究開発機構 とコラボレーション』(HTML)(プレスリリース)コクヨ、2020年6月8日 。2020年12月28日閲覧。
- ^ 『家庭学習を楽しく!「しゅくだいやる気ペン」が国内最大級の学習教材フリーサイト「ちびむすドリル」とコラボレーション』(HTML)(プレスリリース)コクヨ、2020年9月25日 。2020年12月28日閲覧。
- ^ “2018年度「異能ジェネレーションアワード」受賞発表”. 総務省. 2020年12月28日閲覧。
- ^ “2019 59th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS 入賞作品リスト クリエイティブイノベーション部門”. 一般社団法人 ACC. 2020年12月28日閲覧。
- ^ “JIDAデザインミュージアムセレクション vol.21 2019年”. 公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会/JIDA. 2020年12月28日閲覧。
- ^ 『かきたくなる。ほめたくなる。IoT 文具「しゅくだいやる気ペン」「Impress DX Awards 2019」(エッジコンピューティング&デバイス部門) 準グランプリ受賞』(PDF)(プレスリリース)コクヨ、2020年3月30日 。2020年12月28日閲覧。
- ^ 『かきたくなる。ほめたくなる。IoT文具「しゅくだいやる気ペン」が 「第14回キッズデザイン賞」(子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門)を受賞』(HTML)(プレスリリース)コクヨ、2020年8月21日 。2020年12月28日閲覧。
外部リンク
[編集]- コクヨ
- 【コクヨ公式】かきたくなる。ほめたくなる。しゅくだいやる気ペン
- しゅくだいやる気ペン - やる木族 (@yarukipen) - X(旧Twitter)
- かきほめノート
- やる気チャンネル