すごろクエスト ダイスの戦士たち
ジャンル |
ロールプレイングゲーム ボードゲーム |
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対応機種 | ファミリーコンピュータ |
開発元 | テクノスジャパン |
発売元 | テクノスジャパン |
デザイナー | 白戸政男 |
プログラマー |
かしわやひでとし まえだてるひろ 佐藤博 松本康裕 ふくはらげんえい もりしんいち |
音楽 |
中野テルヲ かめおかよしひろ 平沢道也 |
美術 | 白戸政男 |
シリーズ | すごろクエストシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 1メガビットロムカセット |
発売日 |
1991年6月28日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) |
その他 | 型式:TJC-Q7 |
『すごろクエスト ダイスの戦士たち』(すごろクエスト ダイスのせんしたち、SUGORO QUEST THE QUEST of DICE HEROS) は、1991年6月28日にテクノスジャパンより発売されたファミリーコンピュータ用のソフト。
2010年3月23日にプロジェクトEGGで配信開始(配信元はD4エンタープライズ)。また、2011年11月29日にWiiの、2013年3月19日にニンテンドー3DSの、2015年6月3日にWii Uのバーチャルコンソールでそれぞれ配信開始(配信元はアークシステムワークス)。
『すごろクエストシリーズ』(シリーズ作品)の1作目であるが、この1作目のジャンルはテーブルゲームの趣を持つRPGである(なお、続編はRPGというよりパーティー・ボードゲームの趣が強い)。
概要
[編集]分岐を含む1本のストーリーであるが、キャラクターの特徴の違いによって一変するその戦い方、プレイヤーの好みで選べるそのキャラクターなど、プレイヤーは自分好みの攻略方法でゲームを進めることができる。
5つの冒険(すごろくのようなマップ)が用意されており、4人の勇者の中から誰が行くのかを選んで1人ずつ冒険する。強くしたい勇者を冒険に出して育てながら進めていくことになる。最後の冒険を終えるとエンディングを迎える。
戦闘シーンでは熾烈なサイコロバトルが行われる。ダイス(さいころ)を投げて、出目の大きかった方だけが一方的に攻撃する。また、同じ目が出た場合はそのダイスの上にダイスを積み重ね、ダイスの出目の差が生じたときに負けたダイスは崩れ落ち、引き分け分を含む勝ったダイスの出目がそのまま相手を襲う。引き分けが続くと3段まで積み上がるため、拮抗すると大ダメージを喰らう恐れもある。
音楽はソニックスカイ中野(中野テルヲ)。
ゲーム内容
[編集]戦闘
[編集]全てを説明することは避け、ゲームの特徴が見えるように まとまりにして説明する。
左側に勇者(プレイヤーであるあなたの選んだキャラクター)、右側にモンスターと、モンスターの代わりにダイスを振るダイスマンの2体が登場。モンスターのHP(ヒットポイント)はボス・モンスターも例外無く見えているので戦闘の参考にする。「たたかう」「まほう」「どうぐ」「よぶ」「にげる」のいずれかを選ぶことで戦いは進行する。
- 積み上がるダイス
「たたかう」と「まほう」について説明する。「たたかう」では力のダイスを、「まほう」では魔法のダイスを投げ合う。モンスターはプレイヤーに合わせてダイスを投げる(力のダイスには力のダイス、魔法のダイスには魔法のダイス)ので、力勝負を挑むなら「たたかう」を、魔法勝負を挑むなら「まほう」を選ぶことになる。
プレイヤー及びモンスターは能力としてダイスの出目の上限を持っており、魔法が不得意で5の目までしか出ない魔法のダイス、あるいは力勝負が得意で9の目まで出る力のダイス、などといった特徴付けがされている。
これを踏まえて力のダイス、又は魔法のダイスを投げ合うが、出目が大きかった方だけが攻撃し、出目の小さかった方はただ攻撃を受ける。出目が引き分けだった場合は、引き分けたダイスはそのままに、積み重ねるように続けて次のダイスを投げ合う。仮にダイスの出目が(6 + 6)対(6 + 5)という結果になれば、相手の2つのダイスは崩れ落ち12の威力( 6 + 6 = 12 )がそのまま相手を襲う。引き分けが続くと3段まで積み上がる。
- ダイスマンを呼ぶ
「よぶ」について説明する。「よぶ」ではダイスが投げられ、出目に応じたダイスマンが戦闘を助けに現れる。出目が1ならダイスマン1号が現れ、2ならダイスマン2号が現れる。ダイスマンはプレイヤーの代わりにダイスを投げてくれる。ダイスマンの中には不思議なダイスを投げるものや、振動でダイスを転がして出目を変えるものなどがいる。ダイスマンに投げさせたくない場合は、出て来たダイスマンを帰すこともできる。ただし、一部のダイスマンは指示通りに動かない場合がある。戦うを選んでもなにもしなかったり勝手に抜けたりするなど。また帰そうとしても居残ったりもするので時には窮地に陥ることもある。
- マスを逆走して逃げる
「にげる」について説明する。「にげる」ではダイスを投げ、出目の分だけすごろくのようなマップのマス目を進行方向とは逆に逃走する。モンスター側もダイスを投げて出目の分だけすごろくのようなマップのマス目を追いかける。うまく逃げ切れれば戦闘は終わるが、捕まれば戦闘が続行される。ルール上、マップのマス目を戻る唯一の方法であるが、マップのボス戦のようなチェックポイントを逆走することはできない。
他機種版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
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1 | すごろクエスト ダイスの戦士たち |
2010年3月23日 |
Windows | テクノスジャパン | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
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2 | すごろクエスト ダイスの戦士たち |
2011年11月29日 |
Wii | テクノスジャパン | アークシステムワークス | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
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3 | すごろクエスト ダイスの戦士たち |
2013年3月19日 |
ニンテンドー3DS | テクノスジャパン | アークシステムワークス | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | - | |
4 | すごろクエスト ダイスの戦士たち |
2015年6月3日 |
Wii U | テクノスジャパン | アークシステムワークス | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
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スタッフ
[編集]- 企画:白戸"FUNNY"政男
- ドット・ワーク:皆川"BOY"浩治、かたぎりまさみち、よこやま"P"かずとし、吉田晶彦、白戸"DUNGEON"政男
- キャラクター・デザイン:白戸"MASTER"政男
- プログラマー:かしわや"30"ひでとし、まえだ"68000"てるひろ、佐藤"OYAJI"博、MATSUMOCCHAN(松本康裕)、ふくはら"GREAT"げんえい、もり"HUKKER"しんいち
- サウンド:"SONIC SKY"NAKANO(中野テルヲ)、"MONOPOLY"KAMEOKA(かめおかよしひろ)、"DAITIKUN"HIRASAWA(平沢道也)
- パブリッシャー:向井"MIMOO"久美子、山根"ELF"明子
- スペシャル・サンクス:TOMY、のぐちあつこ、NEDACHIN(根立克行)、谷本敦、あんどう"BEN"つとむ、甲斐"SIOSIO"浩二、西村"DAD"成孝
評価
[編集]評価 | ||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計29点(満40点)[1]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、22.1点(満30点)となっている[2]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.9 | 3.5 | 3.4 | 3.5 | 3.8 | 4.0 | 22.1 |
脚注
[編集]- ^ a b “すごろクエスト ダイスの戦士たち まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年7月16日閲覧。
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、66頁、雑誌26556-4/15。