すーぱーこいけ
横塚店跡(2023年11月撮影) | |
種類 | 有限会社 |
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本社所在地 |
日本 〒378-0002 群馬県沼田市横塚町1207番地[1][2] 北緯36度39分40.6秒 東経139度04分54.5秒 / 北緯36.661278度 東経139.081806度座標: 北緯36度39分40.6秒 東経139度04分54.5秒 / 北緯36.661278度 東経139.081806度 |
設立 | 1980年4月[2] |
法人番号 | 9070002034774 |
事業内容 | スーパーマーケット[2][3][4][5] |
代表者 | 破産管財人 土坂和也[6] |
資本金 | 6,000,000円[2][7] |
売上高 |
約20億1500万円(2001年10月期) →約11億7000万円(2021年10月期)[8] |
従業員数 |
120人(2013年6月時点)[2] 15人(事業停止時点)[7] |
特記事項:1975年「小池精肉店」開業[9][5]、2022年11月21日事業停止[10]。2022年12月2日破産手続開始決定[6] |
すーぱーこいけは、かつて群馬県に存在したスーパーマーケット[5]。群馬県沼田市横塚町に所在する有限会社小池[1]が運営していた[3][4]。沼田商工会議所会員[9]、ブルーチップ加盟[11]。
歴史
[編集]もと養豚業者[12]。1975年(昭和50年)開業の精肉店「小池精肉店」を母体とし[5][9]、1980年(昭和55年)に創業[4][5](4月設立)[2]。沼田市の「横塚店」を第1号に、群馬県北部の北毛地域に出店。地元特産の生鮮食品や加工品、弁当などを取り扱っており、惣菜として販売している自家製のもつ煮は日本テレビ系列の生活情報番組・バラエティ番組『ヒルナンデス!』で紹介されたことがある[5]。鮮魚の仕入れには羽田市場を利用していた[13]。
2019(令和元年)、沼田市役所が入所する複合施設「テラス沼田」の1階部分(面積約590平方メートル)に出店する予定であったが[3]、改装にかかる初期投資の増額を理由に撤回した[4]。
同年10月22日、吾妻郡高山村中山に「高山店」を出店した。同村では8月をもって唯一営業していたスーパー「エーコープ高山店」(あがつま農業協同組合、JAあがつま)が閉店しており、すーぱーこいけ側の申し出により同店跡地への出店が決定した。同村は村議会での可決をもってJA側から土地と建物を取得し、すーぱーこいけ側に無償で貸与した[4]。地方公共団体が買い物難民対策として企業誘致を行った事例であった[14]。
2022年(令和4年)11月21日、営業中であった5店舗を閉店。事業を停止して自己破産申請の準備を開始し[10]、同年12月2日付けで前橋地方裁判所より破産手続開始の決定を受けた[6][15]。負債額は約11億2000万円(2022年10月期末時点)[10]。2001年(平成13年)10月期に約20億1500万円あった売上げは、他社スーパー・ドラッグストア・コンビニエンスストアとの競争激化や2019年コロナウイルス感染症による社会・経済的影響により、2021年(令和3年)10月期時点で約11億7000万円まで減少[8]。直近6期中5期において数千万円もの赤字が計上されており、支払い遅延の風評が立つなど経営が不安視されていた[7]。上毛新聞は突然の閉店の知らせに戸惑う地元買い物客らの姿を報じた。また、再びスーパーのない村に戻った高山村の村長・後藤幸三は同紙の取材に対し、買い物弱者対策としてスーパーの誘致を目指すと述べた[8]。同じく沼田市に所在するスーパーマーケットであるサンモール[注 1]は村からの出店に関する打診に応え、2023年(令和5年)3月29日に「サンモール高山店」としてプレオープン、4月1日から正式に開店。上毛新聞や読売新聞はスーパーの営業再開に安堵する村民の姿を報じた[18][19]。
かつて存在した店舗
[編集]住所は閉店当時のもの。
- 経営破綻時の店舗
- 横塚店(沼田市横塚町1207)[20] - 1号店[5]。会社所在地[2]。
- 沼田店(沼田市薄根町3304)[21]
- 昭和店(利根郡昭和村糸井398-1)[22]
- 敷島店(渋川市赤城町津久田195-22)[23]
- 高山店(吾妻郡高山村中山2909-4)[24] - 2019年10月22日、エーコープ高山店跡に開店[4]。建物面積280平方メートル[24]。跡地は「サンモール高山店」[18]。
- 経営破綻前に閉店した店舗
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “有限会社小池の情報”. 法人番号公表サイト. 国税庁 (2015年10月30日). 2022年7月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g “会社概要”. すーぱーこいけ. 小池. 2022年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月26日閲覧。
- ^ a b c “すーぱーこいけ テラス沼田の核店舗が出店撤回”. 上毛新聞 (上毛新聞社). (2019年6月5日). オリジナルの2019年6月29日時点におけるアーカイブ。 2022年7月17日閲覧。
- ^ a b c d e f “待望のスーパー 高山に開店 すーぱーこいけ 村が店舗無償貸与”. 上毛新聞 (上毛新聞社). (2019年10月23日). オリジナルの2020年1月22日時点におけるアーカイブ。 2022年7月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g “群馬県【すーぱーこいけ】沼田市を中心に6店舗展開 地元密着のご当地スーパー”. 旅する食卓 (ハチモ) 2022年7月17日閲覧。
- ^ a b c “(有)小池(群馬)/各種食料品小売”. NETIB News (データ・マックス). (2022年12月13日) 2023年1月26日閲覧。
- ^ a b c “(有)小池|群馬県沼田市 【業種】 食品スーパー経営 【倒産形態】 破産手続開始申立準備 【負債総額】 10億円内外”. 東京経済ニュース (東京経済). (2022年11月25日) 2022年11月26日閲覧。
- ^ a b c “「すーぱーこいけ」全店を閉鎖 破産申請を準備”. 上毛新聞 (上毛新聞社). (2022年11月22日) 2022年11月26日閲覧。
- ^ a b c 『商工ぬまた N0. 354』, 8頁。
- ^ a b c “「すーぱーこいけ」を運営する小池(群馬・沼田市)が自己破産申請へ 5店舗は閉鎖”. 上毛新聞 (上毛新聞社). (2022年11月21日) 2022年11月21日閲覧。
- ^ “お買い得情報”. すーぱーこいけ. 小池. 2022年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月26日閲覧。
- ^ “すーぱーこいけ”. Instagram. 2022年7月17日閲覧。
- ^ “イオンVSローカルスーパー「ここだけは絶対に負けない」安さ・鮮度・惣菜を比較!”. フジテレビュー!! (フジテレビジョン). (2022年5月3日) 2022年12月1日閲覧。
- ^ 林雅樹 2020, pp. 13–14.
- ^ “群馬のスーパー「すーぱーこいけ」に破産決定、負債11億円”. 不景気.com (2022年12月14日). 2022年12月14日閲覧。
- ^ “株式会社サンモールの情報”. 法人番号公表サイト. 国税庁 (2018年12月10日). 2022年7月17日閲覧。
- ^ “会社概要”. サンモール. 2022年7月17日閲覧。
- ^ a b “村民待望のスーパー開店 群馬・高山村”. 上毛新聞 (上毛新聞社). (2023年3月30日) 2023年6月24日閲覧。
- ^ “「スーパー空白地」となっていた高山村に再び…プレオープン 村が出店要請”. 読売新聞オンライン (読売新聞社). (2023年3月30日) 2023年6月24日閲覧。
- ^ “すーぱーこいけ横塚店”. 日本全国スーパーマーケット情報. ファースト・ファイブエース (2011年11月10日). 2022年7月17日閲覧。
- ^ “すーぱーこいけ沼田店”. 日本全国スーパーマーケット情報. ファースト・ファイブエース (2011年11月10日). 2022年7月17日閲覧。
- ^ “すーぱーこいけ昭和店”. 日本全国スーパーマーケット情報. ファースト・ファイブエース (2011年11月10日). 2022年7月17日閲覧。
- ^ “すーぱーこいけ敷島店”. 日本全国スーパーマーケット情報. ファースト・ファイブエース (2011年11月10日). 2022年7月17日閲覧。
- ^ a b “すーぱーこいけ高山店”. 日本全国スーパーマーケット情報. ファースト・ファイブエース (2021年11月10日). 2022年7月17日閲覧。
- ^ “すーぱーこいけ町田店”. 日本全国スーパーマーケット情報. ファースト・ファイブエース (2011年11月10日). 2022年7月17日閲覧。
- ^ “すーぱーこいけ渋川店”. 日本全国スーパーマーケット情報. ファースト・ファイブエース (2011年7月25日). 2022年7月17日閲覧。
- ^ “県道35号 渋川市, 群馬県”. Google ストリートビュー. Google (2012年 - 2021年). 2022年7月17日閲覧。
- ^ “すーぱーこいけ子持店”. 2000年4月1日閲覧。
- ^ “群馬県利根郡水上町川上の電話帳検索・実(みのる) 個人をつなぐユニバーサルデザイン”. minorusan.net. 2023年9月4日閲覧。
参考文献
[編集]- 広報委員会(編)「会員リレー紹介 N0. 24 (有)小池(すーぱーこいけ)」『商工ぬまた』第354号、沼田商工会議所、2008年、8頁。
- 林雅樹「買物弱者問題」『レファレンス』第834号、国立国会図書館、2020年、13 - 14頁、doi:10.11501/11516809。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- すーぱーこいけ - ウェイバックマシン(2022年7月14日アーカイブ分)
- 令和元年第3回定例会(令和元年9月5日~9月20日)、第2回臨時会(令和元年10月15日) - 高山村議会