なぎの木
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なぎの木(なぎのき)は、高知県安芸市下山にある木。神木 梛(なぎ)の木と呼ばれている。
特徴
[編集]国道55号の中央分離帯上にある[1]。安芸市教育委員会によると、2010年時点で樹齢は推定約400年[1]。高さ約17メートル[1]。
歴史
[編集]言い伝えによると、かつて波切不動明王(波切不動)を信仰している広光金二という漁師(または釣り好きの神職)が嵐のため遭難し、波に漂っているとき笹のような葉をつけた小枝にしがみついた。その枝が波切不動の境内にある神木・梛の木であり、金二は助かったとされている[1]。
1934年(昭和9年)の室戸台風で、もう1本あったなぎの木が倒れ1本となった[1]。
1969年(昭和44年)の国道改修工事の際に伐採される予定だったが、建設省は地元の反対を受けて残すこととした[1]。国道の中央分離帯を設置してナギの木と境内の一部とし、この部分のみ上下線を分離した[1]。地元住民は年1度、この樹のために春の大祭を実施している。
交通
[編集]土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線 伊尾木駅下車。国道55号を安田町方面へ約1.5 km。