ならず者戦闘部隊 ブラッディウルフ
ジャンル | アクションシューティング |
---|---|
対応機種 | アーケード (AC) |
開発元 | データイースト |
発売元 | データイースト |
デザイナー | 本田善明 |
プログラマー |
井上隆明 秋山宗一 |
音楽 |
原あずさ 吉田博昭 木内達也 こまつひとみ せがわしゅうじ |
美術 |
野田伸二 野老雅典 小泉隆秀 MIX MAN DOT MAN |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア | 業務用基板(640キロバイト) |
稼働時期 |
INT 1989年2月 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E10+(10歳以上) PEGI:12 |
コンテンツアイコン |
Animated Blood, Violence Violence |
デバイス |
8方向レバー 3ボタン |
CPU | HuC6280 (@ 7.159066 MHz) |
サウンド |
HuC6280 (@ 7.159066 MHz) YM2203 (@ 1.5 MHz) MSM5205 (@ 384 kHz) HuC6280 (@ 3.579545 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 256×232ピクセル 60.00Hz パレット512色 |
『ならず者戦闘部隊 ブラッディウルフ』(ならずものせんとうぶたい BLOODY WOLF)は、1988年にデータイーストから稼働されたアーケード用アクションシューティングゲーム。ヨーロッパでは、『Battle Rangers』(バトル・レンジャーズ)のタイトルで稼働された。
二人同時プレイが可能なトップビュー型のゲームだが、ステージによって四方に任意スクロールするのが特徴。
翌1989年にはPCエンジンにややアレンジされて移植された。PCエンジン版は2007年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて、2016年にWindows用ソフトとしてプロジェクトEGGにて配信された。
続編の『サンダーゾーン』(1991年)では、本作に登場した二人の兵士「イーグル」と「スネーク」と妙に高圧的な口調の司令官が再び登場する。
概要
[編集]「戦場を単騎で駆ける無敵の兵士」という設定は、映画『ランボー』(1982年)以降ハリウッド映画によく見られるお約束で、ゲームとしてもタイトーの『フロントライン』(1982年)、カプコンの『戦場の狼』(1984年)、SNKの『怒 IKARI』(1986年)など、スタンダードなシューティングの題材である。本作も例外ではなく、純粋にゲームとして見た場合それほど目新しい要素はない。基本武器はマシンガンと手榴弾、特殊武器は現地調達、時には乗り物を奪取、捕虜を救出して情報収集など、ほぼフォーマット通りの作りである。
データイーストを代表するキャッチ「アツクテシヌゼ」はこのゲームに登場する火炎放射器を持った中ボスのセリフが元である他、更なる元ネタとして漫画『北斗の拳』(1983年 - 1988年)の劇中の人物のセリフが挙げられる。
ストーリー
[編集]特殊戦闘部隊"BLOODY WOLF"(血だらけの狼)に所属する2人の男たちに、ある日極秘任務が言い渡された。 「大統領が拉致された。敵は狂気の傭兵軍団だ。注意して進め!」 男たちは出発した。一国の命運は、2人の勇敢な男たちに託されたのだった。 "BLOODY WOLF"、彼らは別名"ならず者戦闘部隊"と呼ばれていた。
移植版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ならず者戦闘部隊 ブラッディウルフ | 1989年9月1日 1990年 |
PCエンジン | データイースト | データイースト NEC-HE |
4メガビットHuCARD[1] | DE89003 TGX040037 |
- | |
2 | ならず者戦闘部隊 ブラッディウルフ | 2007年4月10日 2007年6月18日 2007年6月29日 |
Wii | データイースト | ジー・モード | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | - | PCエンジン版の移植 2012年3月6日配信終了 |
3 | ならず者戦闘部隊 ブラッディウルフ | 2016年10月11日 |
Windows | データイースト | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | - | PCエンジン版の移植 |
- PCエンジン版
- 家庭用ゲーム機(コンシューマーゲーム)である事から、よりじっくり遊ばせるという面で、ストーリー性が強化されている。ただし、二人同時プレイは割愛されている。2007年4月10日から2012年3月6日までバーチャルコンソールで配信された。アーケード版とは異なり、EAGLEかSNAKEを選択し1プレイのみとなるが、後半では捕虜となる為、選択しなかった方のキャラを使用して進むことになる。途中でマシンガン等の武器が使用不可能となり、ナイフのみで戦うシーンがある。
スタッフ
[編集]- アーケード版
- ゲーム・デザイナー:本田善明
- ゲーム・プログラマー:井上隆明、秋山宗一
- グラフィック・デザイナー:野田伸二、野老雅典、小泉隆秀、MIX MAN、DOT MAN
- サウンド・チーム:AZUSA(原あずさ)、MARO(吉田博昭)、TATSUYA(木内達也)、HITOMI(こまつひとみ)、SEGAWA(せがわしゅうじ)
- ハードウェア:TOMOTAKA OSADA
- PCエンジン版
- ゲーム・デザイナー:本田善明
- ゲーム・プログラマー:MINORU、井上隆明、秋山宗一
- グラフィック・デザイナー:野田伸二、野老雅典、栗原映子、氏田政彦、角出裕、かなもりしんいち、小泉隆秀、DOT MAN
- サウンド・チーム:酒井省吾、三浦孝史、鈴木雄司、高濱祐輔
- スペシャル・サンクス:あきばやしこうじ、伊井俊一、野島一成、漆原義之、MAGURIN WARRIOR、松田淳、金子篤、大江真徳、こばやしよしのり、くぼたかずお
サウンドトラック
[編集]- ならず者戦闘部隊 ブラッディウルフ オリジナル・サウンドトラック(2023年6月21日/CASSETRON/規格番号CTN-013)
アーケード版、PCエンジン版、ボーナストラックを収録した全44曲。吉田博昭へのインタビューが掲載されている。
評価
[編集]評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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- PCエンジン版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では4・6・7・5の合計22点(満40点)[6]、『月刊PCエンジン』では80・85・85・75・80の平均81点、『マル勝PCエンジン』では6・7・7・6の合計26点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.79点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で346位(485本中、1993年時点)となっている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.22 | 3.27 | 3.23 | 3.69 | 3.07 | 3.30 | 19.79 |
脚注
[編集]- ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、22頁。
- ^ a b “Bloody Wolf for Arcade (1988)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月22日閲覧。
- ^ a b c d “Bloody Wolf for TurboGrafx-16 (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月22日閲覧。
- ^ Lesser, Hartley; Lesser, Patricia; Lesser, Kirk (December 1990). “The Role of Computers”. Dragon (164): 47–57.
- ^ a b c “Bloody Wolf for Wii (2007)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月22日閲覧。
- ^ a b “ならず者戦闘部隊 ブラッディウルフ まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月6日閲覧。
外部リンク
[編集]- バーチャルコンソール ならず者戦闘部隊 ブラッディウルフ(2013年12月12日時点のアーカイブ)
- Bloody Wolf - MobyGames