ふたりの桃源郷
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ふたりの桃源郷 | |
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監督 | 佐々木聰 |
製作総指揮 | 岩田幸雄 |
ナレーター | 吉岡秀隆 |
出演者 | 田中寅夫・田中フサコ 他 |
撮影 | 山本透・山本宏幸・山本健二・善甫義隆 |
製作会社 | 山口放送 |
配給 | 山口放送、ウッキー・プロダクション |
公開 | 2016年5月14日 |
上映時間 | 87分 |
ふたりの桃源郷(ふたりのとうげんきょう)は、2016年制作の日本のドキュメンタリー映画。
概要
[編集]山口放送開局60周年記念事業として制作された映画。山口県岩国市美和町の山奥、電気も水道も通っていない場所で暮らす老夫婦の暮らしと「老い」、そして家族の姿を、足かけ25年にわたって取材したもので、ズームイン!!SUPER(2002年10月1日放送)、スーパーテレビ情報最前線(2004年3月8日放送)、NNNドキュメント(2007年11月25日[1]・2013年6月16日[2]放送)等で放送したドキュメンタリーシリーズを再構成したものである。
2016年5月14日に東京・ポレポレ東中野での上映を皮切りに、全国各地で上映されている。
あらすじ
[編集]第二次世界大戦から引き揚げてきた田中寅夫・田中フサコの夫婦。二人は寅夫の故郷に近い中国山地の山奥を切り開き、3人の娘を育て上げた。高度経済成長期に入り、子供たちのことを考え、一度は大阪に移住するが、子供たちが独立したのを見届けると、還暦を過ぎた二人は「自分たちの原点」と語るあの山に戻る。
日中は畑を耕し、湧き水を沸かした風呂につかり、釜で炊くご飯を食べる生活を続ける二人。しかし、やがて二人に「老い」が訪れる。娘たちは山を下りて一緒に暮らすことを提案するが、「この山で最期を迎えたい」と山を離れない。ついには、三女が両親の暮らす山に移住し、二人の暮らしを助ける。
スタッフ
[編集]- 監督:佐々木聰
- 企画:赤尾嘉文(山口放送代表取締役会長)
- 製作指揮:岩田幸雄
- プロデューサー:久保和成
- アシスタントプロデューサー:藤村剛
- 配給宣伝協力:ウッキー・プロダクション
- 協力:NNNドキュメント
- 特別協賛:西京銀行・東ソー・富士フイルム・ロート製薬
- 後援:山口県教育委員会・山口県社会福祉協議会
- 製作著作:山口放送
受賞
[編集]- 第90回 キネマ旬報 文化映画ベスト・ワン
- 平成28年度 文化庁映画賞 文化記録映画優秀賞
- 第40回 山路ふみ子映画賞 福祉賞
- 2017 アメリカ国際フィルム・ビデオ祭 エンターテインメント部門 金賞
出典
[編集]- ^ “NNNドキュメント 放送記録 2007年11月”. 日本テレビ放送網. 2018年2月14日閲覧。
- ^ “NNNドキュメント 放送記録 2013年6月”. 日本テレビ放送網. 2018年2月14日閲覧。
- ^ “吉岡秀隆がナレーションを担当、山口放送のドキュメンタリー・シリーズ『ふたりの桃源郷』が映画化”. CDジャーナル. (2016年2月3日) 2018年2月14日閲覧。