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めでぃかる!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

めでぃかる!』は神代明・著、ヒナユキウサ・画のライトノベル作品。集英社スーパーダッシュ文庫刊。

ストーリー

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そこを訪れる者は、たとえ動物や道具であろうと人間の姿に変わるという不思議な診療所。【黒の末裔】であるフェイは祖父の死去に伴い、一族の使命を果たすべく医師となった。

【黒の末裔】は先祖が【大いなる罪】を犯した罰として世の中に溢れる【彷徨える魂】を救済し、贖罪の花園を魂が救済されるたびに咲く花で満たさなければならない宿命を負っており、医師として【患者】の診療を行うことになったフェイはカルテから姿を変えたナースのルルや体温計のヒスイ・聴診器のジーナたちと日々、診療所を訪れる【患者】たちの心の傷を治療するのである。

登場人物

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フェイ
【黒の末裔】に科せられた宿命に従い、診療所を訪れる【患者】を治療する医師。表向きはカラーロ大陸の商業都市・テニアのアカデミーで生徒会副会長を務める16歳の少年であるが、年齢とは不相応に落ち着き払ったところがある。【人形師】の技能を持ち【彷徨える魂】を壊れた人形の姿に変えて修復していた祖父・タイタロスの急逝により、医師となって一族の使命を継承するが本人は医学の知識をほとんど持ち合わせていないため、平時はアカデミーに通いつつ街で診療所を開いているサガン医師の下で医学を学んでいる。
ルル
診療所のナース。元はカルテで、フェイが6歳の時に【黒の末裔】の力で人間の姿を与えた。このことが原因となり、フェイは祖父・タイタロスの手でルルと共に両親から引き離された。治療に際しては卓越した記憶力でフェイをサポートする。
【患者】ではないため診療所の外でも人間の姿で出歩いており、表向きはフェイの遠縁の親戚ということになっている。義務教育は修了しているが、アカデミーに通う気は無いらしい。
ヒスイ
診療所のナース。元は体温計で、和装を好む。人間の姿になったのはルルよりも後であるが、3人のナースの中では最年長然に振る舞っている。性格はものぐさで浪費癖があり、他の2人から注意されることが多い。
ジーナ
診療所のナース。元は聴診器で、口数が少なく無愛想な印象を持たれやすいところがある。3人のナースでは一番の武闘派で、鋭い蹴りを得意とする。
ホオシロ
テニア郊外の森に棲む子ギツネ。人間の少女・サリィを警戒する余り噛み付いて毒を感染させてしまったことで自責の念にかられ、片足をに挟まれた状態で診療所を訪れる。サリィの病が治った後も敢えて自身の傷の治療を拒み、人間の姿のまま雑用係として診療所に留まっている。
シャルロット・ラグロー
テニアの裏社会を取り仕切るラグロー家の令嬢で、アカデミーの生徒会長。フェイとは幼馴染みであるが、フェイの祖父が急逝しフェイが医師となった頃から疎遠となり、生徒会で顔を合わせる際も儀礼的な会話以上に話が弾むことは無く、シャルロット自身は内心でフェイに「会長」ではなく出会った頃のように「ロティ」と呼んで欲しいと思っているものの素直になれない状態が続いている。
ミリアリア・ラグロー
シャルロットの叔母。【黒の末裔】と同じ宿命を背負い、対峙する存在である【白の末裔】の【断罪人】。【白の末裔】は【彷徨える魂】を自らの許に引き寄せて【罪人】として裁き、その度にラグロー家の地下室に飾られている未完成の絵が宝石で埋め尽くされるまで贖罪を続けなければならない。ミリアリアには子供がいないため、いずれはシャルロットが【白の末裔】の宿命を継ぐことになるが当のシャルロットはフェイが叔母と【彷徨える魂】を奪い合う関係であることを知らない。
フェイが3人のナースを従えているのと同様に獣人のリブとラオ、鳥人のリュートを従えている。
クレスメント
フェイの祖父・タイタロスがフェイの祖母が若い頃の姿を似せて作った人形。テニアの商店街でひっそりと人形店を営んでおり、フェイや3人のナースたちのアドバイザー的な存在となっている。

書誌情報

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関連項目

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外部リンク

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