アイウエオリババ
アイウエオリババとは、小学校の学芸会に使われる、アラビアンナイトの「アリババと40人の盗賊」が原作の、生越嘉治作の児童劇の物語、またはその主人公である。
あらすじ
[編集]昔、ペルシャにアリババ、イリババ、ウリババ、エリババ、オリババの五人からなる五つ子(アイウエオリババ)がいた。ある日、アイウエオリババが山へ薪を採りに行った。その時、盗賊の秘密の洞穴を見つけた。するとそこに盗賊達がやって来た。盗賊達は「開け、ゴマ」という呪文で扉を開けて洞窟の中に宝物を入れ、「閉じよ、ゴマ」という呪文で閉め、洞穴から去っていった。それを見ていたアイウエオリババは、呪文を覚えて「開け、ゴマ」で開けてみた。中に入っていた宝物を持っていって、「閉じよ、ゴマ」で閉め、宝物を街の人たちに分けてきた。街の人達は喜び、宝物を大切にした。
ある日、それを知ったカシムとカシムの妻は、アイウエオリババに無理矢理呪文を聞き出し、洞穴の前に行った。だが、呪文を忘れてしまい、ひたすら「開け」に、穀物の名をつけて言ってみた。ようやく「ゴマ」と判って扉が開き、宝物を持って行くところを盗賊達に見つかってしまい、殺されそうになったが、そこにアイウエオリババが現れる。自分たちが金貨を取ったといい、盗賊達が洞穴に入った際に、アイウエオリババが「閉じよ、ゴマ」で扉を閉めたため助かった。そして街に帰ると、人々からお礼を言われた。
登場人物
[編集]登場人物の種類は約8種。
アイウエオリババ
[編集]アリババ、イリババ、ウリババ、エリババ、オリババの8歳の五つ子。町の人に宝物を分けてあげたり、盗賊から町の人を守ったりと、優しい心がある。「ひらげごま」「とじよごま」の呪文の岩の開閉をやってみる等、好奇心旺盛でもある。アリババは五つ子の中のリーダー的存在。ウリババは五人の中で一番台詞が少ない。オリババは副リーダー。
町の人
[編集]- 町の人1〜10
- 24歳~68歳。ペルシャの街に住んでいる。
盗賊
[編集]- かしら
- 60歳。7〜15人程度いる盗賊の中の頭。手下に指示を出す。
- 盗賊1〜10
- 40歳〜59歳。
カシム/カシムの奥さん
[編集]- カシム
- 24歳。アイウエオリババの兄。金持ちで欲張り。「ひらけ」の後に続く言葉を忘れる等、すこし頓珍漢である。
- カシムの妻
- 24歳。金持ちだが欲張りではない。カシムとは8年前に結婚。
劇中歌
[編集]曲一
[編集]- 1番 アイウエオリババが薪を採りに行くところ
- 2番 アイウエオリババが宝物を街へ持っていくところ
- 3番 町の人がアイウエオリババに宝物を分け与えるところ
- 4番 アイウエオリババが盗賊を捕まえたところ
曲二
[編集]- 1番 盗賊が登場するところ
- 2番 カシムとカシムの奥さんが洞穴に近づくところ