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アイラブドナルドダック グルジア王の秘宝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アイラブドナルドダック
グルジア王の秘宝
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 メガドライブ
開発元 セガAM第7研究開発部
発売元 セガ
ディレクター 山本恵美子
デザイナー 山本恵美子
プログラマー SATMAN
音楽 神谷重徳
美術 湯田高志
シリーズ ディズニーシリーズ
人数 1人
メディア 4メガビットロムカセット[1]
発売日 アメリカ合衆国 199112191991年12月19日
日本 199112201991年12月20日
ヨーロッパ 1991121991年12月
その他 型式:日本 G-4054
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アイ ラブ ドナルドダック グルジア王の秘宝』(アイラブドナルドダック グルジアおうのひほう)は、1991年に日本のセガから発売されたメガドライブ横スクロールアクションゲームである。日本国外では『Quackshot starring Donald Duck』のタイトルで発売された。

ディズニーアニメのキャラクターであるドナルドダックを主人公とした作品であり、ドナルドを操作して甥っ子のヒューイ・デューイ・ルーイと共に「グルジア王の秘宝」を探し出す事を目的としている。開発はセガAM第7研究開発部が行い、同社の『アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険』(1990年)から同一のスタッフで開発されており、ゲーム・デザインおよびディレクターは山本恵美子、音楽は神谷重徳、アート・ディレクターは湯田高志が担当している。

後にセガサターン用ソフト『SEGA AGES アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険/アイラブドナルドダック グルジア王の秘宝』(1998年)として再発売された。

ゲーム内容

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武器

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シュッポン
主要武器。敵に当てると一時的に動きを止めることができる。黄、赤、緑の3種類ある。
ポップコーン
シュッポンとは違い、敵を一撃で倒せる。1回撃つごとに5発消費していく。最大99発までストックできる。
バブルガム弾
赤や青のブロックを壊すための武器。最大50発までストックできる。

アイテム

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ドル袋
得点が1000加算される。
アイスクリーム
体力を1回復する。
鶏肉
体力を全回復する。
1UP
ドナルドの残数が1上がる。
とうがらし
5つ取ると無敵状態になり、ドナルドは猛烈な勢いで走る。この時、左右による移動とジャンプしか操作できない。敵に触れれば倒すことができる。しばらくすると元に戻る。

ストーリー

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ある日、ドナルドはスクルージおじさんの書斎にて「グルジア王と隠されたダックの秘宝」と書かれた表紙の本を発見した。それによると、グルジア王は聖なるダックの秘宝を死ぬ間際にどこかに隠したという。また、その本にはダックの秘宝の手がかりとなる地図が紛れていた。こうしてドナルドは甥っ子であるヒューイ・デューイ・ルーイを連れて、宝探しの旅に出ることになった。

登場キャラクター

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ドナルドダック
今作の主人公。ダックの秘宝を探すべく旅に出た。
デイジーダック
ドナルドの恋人。食事をする約束をしていたのだが、ドナルドが宝探しの旅に出ることを聞き、がっかりする。
ヒューイ・デューイ・ルーイ
ドナルドの甥っ子。飛行機の操縦を担う。
グーフィー
とある洞窟に居座っている、ドナルドの友人。
ピート
ドナルドの宿敵。ダックの秘宝を横取りしようとする悪者。
ジャイロ
発明家。バブルガム弾を開発し、ドナルドに手渡す。

移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 SEGA AGES
アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険
/ アイラブドナルドダック グルジア王の秘宝
日本 199810151998年10月15日
セガサターン セガ セガ CD-ROM GS-9179
セガサターン版

スタッフ

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  • ゲーム・デザイン、ディレクター:EMIRIN(山本恵美子)
  • アート・ディレクター:THOMAS YUUDA(湯田高志)
  • アーティスト:RICE、MIKARIN NISHIDA、YAMAI(山本恵一)、RYUU、TATSUYAN
  • ウォルト・ディズニー・プロデューサー:ジム・シモンズ
  • メイン・プログラマー、プログラム・コーディネーター:SATMAN
  • 音楽:KAMIYA STUDIO(神谷重徳)
  • サウンド・プロデューサー:BO(上保徳彦)
  • スペシャル・サンクス:BERT、HUGH、JACKSON YOU、OHSAN

評価

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評価
集計結果
媒体結果
GameRankings77% [6]
レビュー結果
媒体結果
Computer and Video Games89%[2]
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー28/40点[3]
ファミ通24/40点 [4]
IGN7.3/10点[5]
MegaTech82%[7]
Sega Pro95%[8]
ACE907/1000点[3]
メガドライブFAN22.56/30点 [1]
メガドライブ大全肯定的 [9]
  • ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、22.56点(満30点)となっている[1]。また、同雑誌1993年7月号特別付録の「メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」では、「ドナルドの動きがコケティッシュ」とキャラクター造形に関して肯定的に評価された[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.39 3.65 3.59 3.47 3.90 3.56 22.56
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、ドナルドが鶏肉を食べて体力が回復する事やラバーカップで敵に攻撃する事などに関して「ナゾの設定だらけのディズニーアクション」と本作を位置付けており、セガサターン用ソフトとして復刻された事も理解できる完成度であると称賛した[9]

シリーズ作品

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脚注

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  1. ^ a b c d 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、5頁。 
  2. ^ Computer and Video Games 122. (January 1992). p. 52. https://archive.org/stream/Computer_Video_Games_Issue_122_1992-01_EMAP_Publishing_GB/Computer__Video_Games_Issue_122_1992-01_EMAP_Publishing_GB#page/n51 August 17, 2015閲覧。. 
  3. ^ a b QuackShot starring Donald Duck for Genesis (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年11月2日閲覧。
  4. ^ a b アイラブドナルドダック グルジア王の秘宝 まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2016年2月14日閲覧。
  5. ^ QuackShot Retro Review - IGN, IGN, オリジナルの2014-06-13時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20140613202401/http://www.ign.com/articles/2008/10/23/quackshot-retro-review 2014年6月13日閲覧。 
  6. ^ Quackshot: Starring Donald Duck for Genesis - GameRankings, GameRankings, http://www.gamerankings.com/genesis/586403-quackshot-starring-donald-duck/index.html 2014年6月13日閲覧。 
  7. ^ MegaTech rating, EMAP, issue 5, May 1992
  8. ^ Out-of-Print Archive • Mega Drive/Genesis reviews • Quackshot
  9. ^ a b 「Chapter 04 1991年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、101頁。ISBN 9784872338805 

外部リンク

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