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アイ・フィール・ライク・プレイング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『アイ・フィール・ライク・プレイング』
ロニー・ウッドスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロック
時間
レーベル イーグル・レコード
プロデュース ロニー・ウッド
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 75位(ドイツ[3]
  • 95位(日本[1]
  • ロニー・ウッド アルバム 年表
    ライヴ・フロム・キルバーン(ファースト・バーバリアンズ名義)
    (2007年)
    アイ・フィール・ライク・プレイング
    (2010年)
    Mad Lad: A Live Tribute to Chuck Berry
    (2019年)
    テンプレートを表示

    アイ・フィール・ライク・プレイング』(I Feel Like Playing)は、イングランドロック・ミュージシャン、ロニー・ウッド2010年に発表した、ソロ名義では7作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    ソロ名義での純粋な新作としては、『ノット・フォー・ビギナーズ』以来9年ぶりの作品に当たる[2]スラッシュ(当時ヴェルヴェット・リヴォルヴァー)、ビリー・ギボンズ英語版ZZトップ)、フリーレッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、ボビー・ウーマックを含むゲスト・ミュージシャンに加えて、フェイセズで共に活動したイアン・マクレガンローリング・ストーンズのサポート・メンバーであるダリル・ジョーンズ等が参加した[2]

    「ホワイ・ユー・ワナ・ゴー・アンド・ドゥ・ア・シング・ライク・ザット・フォー」はクリス・クリストファーソンとの共作で、アルバムのクレジットでは「Additional Music by Kris Kristofferson」と記載されているが、ウッド自身は「歌詞を少し手伝ってもらった」と語っている[4]。「ラッキー・マン」は、パール・ジャムのメンバーであるエディ・ヴェダーが作詞に貢献しており、当初はヴェダーがレコーディングに参加するという噂もあったという[5]。「スプーンフル」はハウリン・ウルフのカヴァーで、ウッドは1960年代にThe Birdsのメンバーだった頃にも、この曲を演奏していた[5]

    「フォーエバー」は、ウッドのソロ・デビュー作『俺と仲間』(1974年)のためのセッションで作られた曲で、ウッド自身は「俺と一緒に35年間を過ごしてきたような曲だよ」「この曲をずっと見過ごしていたなんて、本当に残念なことだった」と振り返っている[6]。ただし、同曲は以前よりライヴで演奏されており、本作に先行して発売された「ファースト・バーバリアンズ」名義の発掘ライヴ・アルバム『ライヴ・フロム・キルバーン』にも収録されている[5]

    日本盤はボーナス・トラックが2曲追加され、SHM-CD仕様の限定盤(VQCD-10200)も発売された[2]

    反響・評価

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    日本では2週オリコンチャート入りし、2010年10月4日に最高95位を記録した[1]。ドイツでは2010年10月8日付のアルバム・チャートで75位となるが、翌週にはトップ100圏外に落ちた[3]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「今回はスラッシュ、ビリー・ギボンズ、ボビー・ウーマック、フリーが、1974年の『俺と仲間』よりウッドが常套手段としてきたロック、レゲエ、ブルース、ブギーといった曲のコレクションに顔を出し、楽しい時間を過ごしている」と評している[7]。また、マーク・ケンプは『ローリング・ストーン』誌のレビューで5点満点中3.5点を付け「世界を変えるような作品ではないが、パフォーマンスは泥臭く心が込められている」と評している[8]

    収録曲

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    特記なき楽曲はロニー・ウッド作。

    1. ホワイ・ユー・ワナ・ゴー・アンド・ドゥ・ア・シング・ライク・ザット・フォー - "Why You Wanna Go and Do a Thing Like That for" (Ronnie Wood, Kris Kristofferson) - 5:28
    2. スウィートネス・マイ・ウィークネス - "Sweetness My Weakness" (R. Wood, Bernard Fowler) - 5:45
    3. ラッキー・マン - "Lucky Man" (R. Wood, Eddie Vedder, Paul Hyde, Bob Rock) - 5:03
    4. アイ・ゴッタ・シー - "I Gotta See" (R. Wood, B. Fowler) - 3:44
    5. シング・アバウト・ユー - "Thing About You" (R. Wood, Billy Gibbons) - 4:33
    6. キャッチ・ユー - "Catch You" (R. Wood, B. Fowler, P. Hyde, B. Rock) - 4:05
    7. スプーンフル - "Spoonful" (Willie Dixon) - 5:35
    8. アイ・ドント・シンク・ソー - "I Don't Think So" - 5:02
    9. 100% - "100%" (R. Wood, B. Fowler) - 4:56
    10. ファンシー・パンツ - "Fancy Pants" (R. Wood, B. Fowler) - 5:26
    11. テル・ミー・サムシング - "Tell Me Something" - 3:20
    12. フォーエバー - "Forever" - 4:45

    日本盤ボーナス・トラック

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    1. アイ・ドント・シンク・ソー(ジ・アーリー・セッション) - "I Don't Think So (The Early Sessions)" - 5:18
    2. テル・ミー・サムシング(ジ・アーリー・セッション) - "Tell Me Something (The Early Sessions)" - 3:12

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b c ORICON NEWS
    2. ^ a b c d ローリング・ストーンズのロニー・ウッド、9年ぶりの最新ソロ作を発表”. CDJournal. 音楽出版社. 2019年12月19日閲覧。
    3. ^ a b Offizielle Deutsche Charts
    4. ^ 日本盤CD (VQCD-10201)ライナーノーツ「ロニー・ウッド最新インタビュー」(越谷政義)
    5. ^ a b c 日本盤CD (VQCD-10201)ライナーノーツ(山崎智之、2010年8月)
    6. ^ Vozick-Levonson, Simon (2010年9月23日). “Ronnie Wood on his new solo album, the sober life, and the Rolling Stones' next move: The Music Mix Q&A”. Entertainment Weekly. Meredith Corporation. 2019年12月19日閲覧。
    7. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “I Feel Like Playing - Ron Wood”. AllMusic. 2019年12月19日閲覧。
    8. ^ Kemp, Mark (2010年9月28日). “I Feel Like Playing”. Rolling Stone. 2019年12月19日閲覧。