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アカヤマウラオビフタオシジミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アカヤマウラオビフタオシジミ
アカヤマウラオビフタオシジミのオス(上)とメス(下)
アカヤマウラオビフタオシジミのオス(上)とメス(下)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: 鱗翅目Lepidoptera
: シジミチョウ科Lycaenidae
: ウラオビフタオシジミ属 Dacalana
: アカヤマウラオビフタオシジミ

Dacalana akayamai

学名
Dacalana akayamai
H. Hayashi, Schrőder & Treadaway 1983
和名
アカヤマウラオビフタオシジミ

アカヤマウラオビフタオシジミ (Dacalana akayamai) は、チョウ目(鱗翅目)シジミチョウ上科シジミチョウ科に分類されるチョウの一種。フィリピン固有種。ウラオビフタオシジミ属は前翅が12脈あるもの、11脈しかないもの、また前翅翅表第1b室に毛束を備えた性斑を有するもの、またこれを欠くもの、とさまざまであるが、共通するのはオスの翅表が青色系の色彩に輝くこと、後翅翅表に性斑があり、前翅裏面後縁に毛束があることである。またボルネオ特産種の D. lowii を除くすべての種の裏面は前、後翅に白色縦条が走っている。インド北部からスンダランドスラウェシ、フィリピンに約20種が知られていて、特にフィリピンで繁栄している。

分布

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ミンダナオ島でのみ見られる。

形態

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前翅長は約17-18mm。本属はオス、メスを通じて非常に酷似した種が多く、またメスが未発見の種があって同定にてこずるグループであるが、オス交尾器の相違はもちろん、ミンダナオ産ウラオビフタオシジミ 属中、かなり特異なので他種との区別は比較的容易である。前翅黒縁は他種にくらべかなり狭く、これだけでよい区別点になる。

生態

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大変稀な種で、年何回発生しているのかわかっていない。

種名の語源:筆頭命名者の長年の協力者 赤山敦夫氏に因む。

参考文献

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  • Hayashi, Hisakazu, Schrőder, Heinz & Treadaway, Colin G., 1983: Neue Arten und Unterarten der Gattungen Dacalana und Pratapa von den Philippinen(Insecta: Lepidoptera: Lycaenidae). Senckenbergiana biol.. 63(1/2): 47-59.
  • 林 寿一, 1984. 東南アジアのシジミチョウ Ⅱ :iii, 105pp., 14pls. ニューサイエンス社, 東京. ISBN 4-8216-0109-5
  • Treadaway, Colin G., 1995: Checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera). Nachr. entomol. Ver. Apollo, Suppl. 14: 7-118.
  • Takanami, Y. & Seki, Y., 2001. A synonymic list of Lycaenidae from the Philippines. Edn. 12 - ウェイバックマシン(1998年12月5日アーカイブ分).
  • Treadaway, Colin G. & Schrőder, Heinz G., 2012: Revised checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera). Nachr. entomol. Ver. Apollo, Suppl. 20: 1-64.