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アクエル前橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アクエル前橋
AQERU MAEBASHI
地図
地図
店舗概要
所在地 前橋市表町2丁目[1]
座標 北緯36度23分1.9秒 東経139度4分18.1秒 / 北緯36.383861度 東経139.071694度 / 36.383861; 139.071694座標: 北緯36度23分1.9秒 東経139度4分18.1秒 / 北緯36.383861度 東経139.071694度 / 36.383861; 139.071694
開業日 2020年(令和2年)12月25日
施設所有者 曽我製粉(75.81%)[2]東武鉄道(24.19%)[2]ジャパンエステート[3]
→コシダカHD
施設管理者 コシダカHD
敷地面積 約6,653.74 m2[3]
延床面積 約41,990.22 m2[3][4]
駐車台数 約500[4]
前身 エキータ前橋
最寄駅 JR両毛線前橋駅北口[5]
外部リンク AQERU (アクエル) 前橋
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アクエル前橋(AQERU MAEBASHI)は、群馬県前橋市にある事務所や商業施設からなる複合施設である[6]

歴史・概要

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前橋駅北口ロータリー南側からアクエル前橋の前身となるエキータ前橋を望む(2015年11月)

イトーヨーカドー前橋店の閉店

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前橋市表町2丁目[1]のJR前橋駅北口に[5]1987年9月に開店したイトーヨーカドー前橋店(店舗面積約15,503m2[7]、延床面積約42,443m2[7]、直営店舗面積約12,375m2[7]、売場面積約10,151m2[8])が[2]、2010年8月16日に閉店した[9]のが始まりである。

イトーヨーカドー前橋店は、2007年9月25日で賃貸借契約が切れた際には契約を更新して営業を継続したものの[2]、中心市街地の空洞化や競合する相次ぐ大型ショッピングセンターの進出で売り上げが伸び悩んでいたとされている[2]

その後継として、イトーヨーカドー前橋店の閉店直前の2010年(平成22年)8月にスズラン百貨店(1階の約1,500m2)とフレッセイ(地下1階の約2,640m2)という地場資本の百貨店とスーパーが出店する新たな商業施設が後継店舗となる構想が発表されたが[9]、採算面の問題から同年10月に白紙撤回となった[6]

「やまき」による再生

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その後、2011年(平成23年)12月に中心市街地の大型店再生などを手掛けている開発会社「やまき」が当施設の再開発を担うことで基本合意に達し[10]、2012年(平成24年)5月に15年の定期借家契約を締結した[11][12]

施設名称はエキータ前橋[13](EKITA)[14]となり、食品スーパーが出店する地下1階と[14]1階には小売店が入居し[11]、2階と3階は飲食店や託児所のほか塾や文化教室、フィットネスクラブなどの集客施設が入居し[11]、4階と5階には富士通グループの「富士通フロンテックシステムズ」が入居する事務所のフロアという構成の複合施設として[6]2012年(平成24年)11月15日に開業した[1][15]

しかし、2012年(平成24年)11月15日の開業時点で約半分のテナントが間に合わず[1]、その後も2階に計画された食堂街は2013年(平成25年)2月から「春ごろ」、5月29日、6月18日、「夏休み」へと何度も開業が延期された[16]

大阪の不動産会社へ土地・建物を売却

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2014年8月、エキータの土地・建物を大阪市中央区の不動産会社「ジャパンエステート」が取得[3]。同年10月4日付の上毛新聞が報じる[17]

売却後の2015年、公式サイトが消滅(2015年11月現在)。エキータとしてオープン当初のドメイン(www.ekita-maebashi.com)はリンク切れとなり、アフィリエイトサイトになっていた。SNSFacebookTwitter)も2015年6月の投稿を最後に更新されていない(2018年10月現在)。

2017年12月には地下1階にNEXUSが経営するパチンコ店「D'STATION 前橋エキータ店」がオープンするも[18]、わずか3ヶ月後の2018年3月に休業した[19]

コシダカHDによる取得

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2018年時点でテナントとして入っていた「まねきねこ」を展開するコシダカホールディングスの関連会社、コシダカプロダクツがジャパンエステートからエキータの土地・建物を取得した[20]。コシダカホールディングスはマスコミの取材に「地域経済の活性化に貢献できるような運営を検討」と回答していた。

その後、2020年3月24日に名称をアクエル前橋(AQERU MAEBASHI)へと変更することを発表した。7億円から8億円をかけて改修を行い、地下1階には、ワントゥーテンの「縁日」をテーマにしたデジタルレジャー施設が入り、1階はTSUTAYA BOOKSTOREが出店。3階には学生のための学習室を設けることを市に提案している。また、4階のオフィスフロアにはクライムの入居が決定[21][22][23]。同年12月25日にグランドオープンした。

名称の由来

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エキータ前橋

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旧施設の名称のエキータ(EKITA)は、2012年(平成24年)5月~7月ごろに公募した中から選ばれたもので[5]、JR前橋駅北口の「駅北」がその由来であるが[5]、「益が多い」(益多)の意味も込められている[14]

アクエル前橋

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アクエルは「AQUA(アクア、水)」と「会える」から。「水と緑と詩のまち」前橋の学びと遊び、ビジネスの接点となり、出会える場となる、という思いが込められている[24]

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d “中心部空きビルに商業施設来た!” 朝日新聞 (朝日新聞社). (2012年11月16日)
  2. ^ a b c d e “イトーヨーカドー前橋店、店舗賃料契約更新で営業継続へ”. 日本経済新聞(日本経済新聞社). (2007年9月21日)
  3. ^ a b c d 【購入】群馬県前橋市にて商業施設を取得(2014年8月) (PDF) - ジャパンエステート (2014年8月29日配信、2015年11月30日閲覧)
  4. ^ a b AQERU (アクエル) 前橋”. AQERU (アクエル) 前橋. 2020年5月27日閲覧。
  5. ^ a b c d 菅原洋(2012年8月25日). “名前は「EKITA」に決定 前橋「駅北」ビル11月15日開業”. 東京新聞 (中日新聞社)
  6. ^ a b c 佐野泰彦 (2012年11月14日). “前橋駅前「エキータ」15日オープン”. 読売新聞 (読売新聞社)
  7. ^ a b c 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 2009年版』 東洋経済新報社、2009年。
  8. ^ 『流通会社年鑑 1990年版』 日本経済新聞社、1990年11月24日。
  9. ^ a b “ヨーカドー前橋店跡、フレッセイとスズランが出店発表”. 日本経済新聞(日本経済新聞社). (2010年8月12日)
  10. ^ “イトーヨーカドー跡複合商業ビルに 前橋市”. 読売新聞 (読売新聞社). (2011年12月20日)
  11. ^ a b c “ヨーカドー跡 11月15日開業”. 読売新聞 (読売新聞社). (2012年5月31日)
  12. ^ この「やまき」による再開発契約時点での施設名は「前橋STビル」。所有者は、曽我製粉株式会社・東武鉄道株式会社・前橋倉庫株式会社(曽我製粉社と前橋倉庫社の法人代表者は同一人物)。(出典:前橋STビル(旧イトーヨーカドー前橋店) 11月15日(木)グランドオープン! - 2012年6月30日土曜日 - 有限会社アール・イー・ビー)
  13. ^ 佐野泰彦 (2012年11月14日). “前橋駅前「エキータ」15日オープン”. 読売新聞 (読売新聞社)
  14. ^ a b c “郷土再生「人口減社会 第1部」【4】中心街に潜在集客力”. 読売新聞(読売新聞社). (2012年10月10日)
  15. ^ 株式会社やまき TOPページ - ウェイバックマシン(2013年10月8日アーカイブ分) - このページに、「2012.11.15 前橋駅前 エキータ11月15日OPEN致しました」「2012.12.1 前橋駅前 エキータ 飲食・オフィス区画出店者募集中」との記事あり。
  16. ^ 喜屋武真之介 (2013年6月19日). “大型商業施設:エキータ、食堂街開業また延期 区画変更で工事中断−−前橋”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  17. ^ “「エキータ」ビル売却 曽我製粉 大阪の不動産会社に 前橋駅北口” 上毛新聞 (上毛新聞社). (2014年10月4日)
  18. ^ エキータ前橋、新たな核店舗に「パチンコ店」など12月出店-旧イトーヨーカドー、前橋駅前唯一の大型店”. 都市商業研究所 (2017年10月9日). 2018年3月16日閲覧。
  19. ^ パチンコホール「異例のスピード休業」に飛び交うさまざまな憶測......営業期間わずか「4カ月」大手ホールの"大失態"もたらす影響とは”. ビジネスジャーナル (2018年3月14日). 2018年3月16日閲覧。
  20. ^ まねきねこのコシダカHD 前橋駅前の「エキータ」を取得”. 上毛新聞 (2019-020-4). 2019年2月21日閲覧。
  21. ^ 前橋駅前「エキータ」から「アクエル」へ コシダカHDが改称”. 上毛新聞. 2020年3月25日閲覧。
  22. ^ コシダカHD、前橋駅北口ビルを「アクエル前橋」に”. 日本経済新聞. 2020年3月25日閲覧。
  23. ^ ビル名称「アクエル前橋(AQERU MAEBASHI)」に決定” (PDF). コシダカホールディングス. 2020年3月25日閲覧。
  24. ^ アクエル前橋とは|AQERU(アクエル)前橋”. aqeru.jp. 2023年11月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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