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アグファフォト・ホールディング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アグファフォト・ホールディング有限会社
AgfaPhoto Holding GmbH
種類 有限会社
略称 アグファ
本社所在地 ドイツの旗 ドイツ
レーヴァークーゼン市
本店所在地 ケルン市ホーエンツォレルンリング55番地 (登記上本店)
設立 2004年
主要子会社 アグファフォト
外部リンク agfaphoto.com
特記事項:略歴
2004年 設立、傘下にアグファフォト有限会社ほか
2005年 アグファフォト有限会社倒産
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アグファフォト・ホールディング有限会社ドイツ語: AgfaPhoto Holding GmbH)は、デジタル写真用の写真機や記憶媒体、銀塩写真用のフィルム等を製造・販売を行う権利を所有するドイツの企業、持ち株会社である[1]。「アグファフォト」についての諸権利等は、アグファフォト・ホールディングがライセンス所有している[1]。1867年(慶応3年)に設立されたアグフア(現在のアグフア・ゲバルト)が開拓し、築いてきた写真事業の正統な継承者であるが、資本関係はない[1]

略歴・概要

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2004年(平成16年)、ベルギーの企業アグフア・ゲバルトは同年11月1日を締切日として、自社の「消費者イメージング事業」のすべてについてを、買収価格17億5,500万ユーロでのMBO(マネジメント・バイアウト)を行った。同事業には、フィルム事業や現像関連製品、ラボ機材等が含まれており、これによって翌11月2日、アグファフォト有限会社ドイツ語: AgfaPhoto GmbH)が新たに設立された。この事業売却は、アグフア・ゲバルトにとっては、現金以外の勘定では4億3,000万ユーロの損失ではあったが、現金ベースでは2億6,000万ユーロの黒字計上を得ている。

しかしながら翌2005年(平成17年)5月27日、新会社アグファフォト有限会社が破産申請を行うに至る[2][3]デジタル・フォトグラフィ・レヴュー英語版の報道によれば、アグファフォト・ホールディングは、アグファフォトの破産申請には関与していなかった[2]。売却元のアグフア・ゲバルトももちろん影響を受けないと述べた[2][3]

同年、アグファフォトは解散し、アグフア・ゲバルトから引き続きアグファフォトに勤務していたホルガー・ブッシュが独立し、ループス・イメージング&メディア(Lupus Imaging & Media)を起業、アグフアのフィルム製法を引き継ぎ、ヨーロッパ内のフィルム工場でOEM生産を発注することで、2007年(平成19年)から「アグファフォト」ブランドによる写真フィルムの生産を再開した[4]

アグファフォト・ホールディング有限会社は、登記上本店所在地をケルン市ホーエンツォレルンリング55番地に置き、実務上の本社をレーヴァークーゼン市に置く企業である[1]。アグフア・ゲバルト株式会社/合資会社(Agfa-Gevaert NV & Co. KG)およびアグフア・ゲバルト株式会社(Agfa-Gevaert NV)との長期的な商標権についての合意に基づき、「アグファフォト」の商標および「レッドドット」マークの二次使用権を付与されている[1]デジタルカメラデジタルビデオカメラ、銀塩写真用のフィルムおよびレンズ付きフィルムコンパクトフラッシュUSBメモリ、モバイル・エナジー・プロダクト、デジタルフォトフレーム、ミニラボ、ユーザサービスと代替部品、光学および磁気記憶媒体、液晶テレビ、DVDプレーヤー、ポケットプロジェクタ、双眼鏡、メンテナンス用製品、インクカートリッジ印画紙等の製品を「アグファフォト」の商標のもと、製造・販売を行っている。

おもな製品

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フィルム

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  • アグファフォトヴィスタプラス100 - カラーネガフィルム、ISO100 (OEM先富士フイルム
  • アグファフォトヴィスタプラス200 - カラーネガフィルム、ISO200 (OEM先富士フイルム)
  • アグファフォトヴィスタプラス400 - カラーネガフィルム、ISO400 (OEM先富士フイルム)
  • アグファフォトAPX100プロフェッショナル - 白黒ネガフィルム、ISO100 (OEM先マコ→アグファ・ベルギー工場)
  • アグファフォトAPX400プロフェッショナル - 白黒ネガフィルム、ISO400 (OEM先マコ→アグファ・ベルギー工場)
  • アグファフォトCTプレキサ100 - カラーリバーサルフィルム、ISO100
  • アグファフォトルボックスカメラフラッシュ - レンズ付きフィルム、フラッシュ付、27枚撮り
  • アグファフォトルボックスカメラアウトドア - レンズ付きフィルム、27枚撮り
  • アグファフォトルボックスカメラオーシャン - レンズ付きフィルム、防水カバー付、フラッシュ付、27枚撮り

デジタルカメラ

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  • アグファフォトセレクタ16
  • アグファフォトオプティマ3
  • アグファフォトオプティマ145
  • アグファフォトオプティマ147
  • アグファフォトオプティマ105
  • アグファフォトオプティマ104
  • アグファフォトオプティマ103

日本での代理店

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日本におけるデジタルカメラに関する正規代理店は、2009年(平成21年)3月の発売開始以降、エグゼモードが行っていた[5]。2012年(平成24年)1月現在では、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルフォトフレームについて、すべて製造が終了したとアナウンスしている[6]これはエグゼモード社が中華人民共和国デジタル家電メーカー最大手「aigo」との業務提携・共同出資を行い、ブランド資源をaigoに一本化するための処置だった。この後、2012年4月以後アメリカ合衆国ゼネラル・エレクトリック系の光学機器部門の在日法人であるジェネラル・イメージング・ジャパン株式会社がそれらの商品を受け継ぐことになった。[7]

写真フィルムに関する正規代理店は、株式会社パワーショベルであるが、これは製造元のループス・イメージング&メディアとの契約によるものである[8]

脚注

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  1. ^ a b c d e About us Archived 2010年12月5日, at the Wayback Machine. (英語), アグファフォト・ホールディング、2012年1月23日閲覧。
  2. ^ a b c AgfaPhoto files for insolvency (英語), デジタル・フォトグラフィ・レヴュー英語版、2005年5月27日付、2012年1月23日閲覧。
  3. ^ a b フィルム大手のAgfaPhotoが破産ITmedia エンタープライズ、2005年5月28日付、2012年1月23日閲覧。
  4. ^ agfa, パワーショベル、2012年1月23日閲覧。
  5. ^ エグゼモード、AgfaPhoto ブランドの日本代理店契約を締結しデジタルカメラを販売、インターネットコム、2009年4月9日付、2012年1月23日閲覧。
  6. ^ 製品情報 AGFAPHOTOエグゼモード、2012年1月23日閲覧。
  7. ^ 「AGFA」ブランドに参入するジェネラル・イメージング・ジャパンの狙い(デジカメウォッチ2012年4月25日 同11月1日閲覧)
  8. ^ WORKS、パワーショベル、2012年1月23日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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