アグリッパ (天文学者)
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アグリッパ(Agrippa、ギリシア語:、92年頃)は、古代ギリシアの天文学者である。彼について知られている唯一のことは、92年に行われた天体観測についてである[1]。プトレマイオスは、ドミティアヌスの治世のビテュニア月Metrousの7日目に、アグリッパが、プレアデス星団の一部が月の最南端で掩蔽されたのを観測した[2]。
アグリッパによる観測の目的は、ヒッパルコスが発見した分点の歳差の確認であった可能性がある[3]。
月のクレーターの1つアグリッパは、彼の名前に因んでいる[4]。
出典
[編集]- ^ Ptolemy. Almagest. VII, 3
- ^ Jodra, Serge (2004-2017). “Agrippa” (フランス語). Imago Mundi 27 June 2019閲覧。.
- ^ Royal Irish Academy (1964). Proceedings of the Royal Irish Academy: Archaeology, linguistics and literature. Section C.. Hodges, Figgis. pp. 155-157
- ^ Chong, S. M.; Lim, Albert; Ang, P. S. (25 July 2002). Photographic Atlas of the Moon. Cambridge University Press. p. 129. ISBN 9780521813921