アサガラ属
表示
アサガラ属 | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||
Pterostyrax Siebold & Zucc.[1] | ||||||||||||||||||||||||
タイプ種 | ||||||||||||||||||||||||
Pterostyrax corymbosus Siebold & Zucc.[1] | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
アサガラ属 | ||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||
|
アサガラ属(学名 :Pterostyrax、和名漢字表記:麻殻属)はエゴノキ科の属の1つ[2]。
特徴
[編集]落葉性の低木または高木。葉は単葉で互生し、縁に鋸歯があり、葉柄がある。花序は複総状の円錐花序で、新しい枝の先端から垂れ下がり、花は花序の下側に多数下向きにつく。萼は鐘形で5歯の鋸歯になる。花冠は基部まで5深裂し、花弁は瓦重ね状に並ぶ。雄蕊は10個あり、花糸の基部は多少合着する。子房は下位または半下位で、3-5室あり、各室に4個の胚珠がある。果実は稜または翼のある核果になり、1-2個の種子をもつ[2]。
分布
[編集]日本、中国大陸、ミャンマーに分布し、4種ある。日本には2種が分布する[2]。
名前の由来
[編集]属名 Pterostyrax は、ギリシャ語で pteron(翼)と Styrax(エゴノキ属)からなり、同科エゴノキ属に似るが果実に翼があることが違うことによる[3]。
種
[編集]学名は、The Plant Listから。
日本に分布する種
[編集]- アサガラ Pterostyrax corymbosus Siebold & Zucc. - 樹高6-10mの落葉小高木。葉の両面に細かい星状毛が散生し、裏面は淡緑色になる。側脈は5-8対ある。花序は長さ8-12cm。果実は長さ約1cmで5稜あって星状毛がある。関西以西の山中に生え、国外では中国大陸に分布する[2][4]。
- オオバアサガラ Pterostyrax hispidus Siebold & Zucc. - 樹高8-10mの落葉小高木。葉の裏面は星状毛でおおわれ、裏面は灰白色になる。側脈は8-12対ある。花序は長さ13-20m。果実は長さ約7mmで10稜あって淡褐色の長毛が密生する。本州、四国。九州(中北部)に分布し、山地の谷沿いに生える。国外では中国大陸(中部)に分布する[2][4]。
その他の種
[編集]- Pterostyrax psilophyllus Diels ex Perkins
ギャラリー
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- 茂木透、崎尾均他『樹に咲く花(合弁花・単子葉・裸子植物) 山溪ハンディ図鑑5』、2001年、山と溪谷社
- 牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
- 大橋広好・門田裕一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 4』、2017年、平凡社
- Tropicos
- The Plant List