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アジアンタムブルー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アジアンタムブルー
adiantum blue
著者 大崎善生
発行日 2002年8月30日
発行元 角川書店
ジャンル 恋愛小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
前作 パイロットフィッシュ
コード ISBN 978-4-04-374002-4(文庫)
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アジアンタムブルー』 (adiantum blue) は、大崎善生による日本恋愛小説

第23回吉川英治文学新人賞を受賞したデビュー作『パイロットフィッシュ』の続編。2006年阿部寛主演で映画化された。

タイトルの「アジアンタムブルー」とは、作中の説明では、観葉植物アジアンタムが水不足で葉がちりちりになってしまい、その状態がみるみるうちに葉全体に広がってしまう現象のこと。「パイロットフィッシュ」の中では「アジアンタムの憂鬱」という言葉が登場する。

あらすじ

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隆二が歩んできた人生のジグソーパズルは、恋人・葉子の死というたった1つのピースが抜け落ちただけで全てがバラバラに砕け散ってしまった。

葉子がニースで死んで3ヵ月。33歳の隆二が葉子との思い出を辿る。

登場人物

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山崎 隆二(やまざき りゅうじ)
33歳。文人出版の編集者。余命1ヵ月と宣告された葉子のために、ニースで過ごすことを提案する。
続木 葉子(つづき ようこ)
隆二の5歳年下の恋人。水溜まりばかりを写す写真家。撮影で訪れていた金沢で腹痛で倒れ、末期の癌性の腹膜炎と診断される。
中川 宏美(なかがわ ひろみ)
35歳。吉祥寺のデパートの屋上で、葉子との思い出に浸っていた隆二と知り合う。3年前に夫が別の女と心中してしまう。
笠井 信二(かさい しんじ)
隆二の札幌の中学時代のクラスメイト。隆二を万引きに誘い込んだ。
後に、金沢の総合病院の医師になる。
沢井 速雄(さわい はやお)
文人出版での隆二の上司。
石原 美津子(いしはら みつこ)
隆二の高校時代の美術部の1年先輩。校内一の美人で才媛と評判だった。隆二が初めて女性器を見た相手。自殺を図り、後に東京へ引っ越す。
森本 俊介(もりもと しゅんすけ)
隆二の高校時代のクラスメイト。情報通で校内のことを何でも知っていた。
ユーカ
30歳。『月刊エレクト』のカラーグラビアで常に人気上位のSMの女王。
高木 正也(たかぎ まさや)
隆二の2歳年上の風俗ライター。

映画

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アジアンタムブルー
監督 藤田明二
脚本 神山由美子
出演者 阿部寛
松下奈緒
音楽 大島ミチル
撮影 北信康
編集 山本正明
製作会社 『アジアンタムブルー』製作委員会
配給 角川ヘラルド映画
公開 日本の旗 2006年11月18日
上映時間 110分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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キャスト

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スタッフ

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外部リンク

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