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アズトレオナム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アズトレオナム
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 Azactam, Cayston, others
Drugs.com monograph
ライセンス EMA:リンク
胎児危険度分類
法的規制
薬物動態データ
生物学的利用能100% (IM) 0.1% (by mouth in rats) Unknown (by mouth in humans)
血漿タンパク結合56%
代謝Liver (minor %)
半減期1.7 hours
排泄Kidney
データベースID
CAS番号
78110-38-0 チェック
ATCコード J01DF01 (WHO)
PubChem CID: 5742832
DrugBank DB00355 チェック
ChemSpider 4674940 チェック
UNII G2B4VE5GH8 チェック
KEGG D00240  チェック
ChEBI CHEBI:161680 チェック
ChEMBL CHEMBL158 チェック
化学的データ
化学式C13H17N5O8S2
分子量435.433 g/mol
物理的データ
融点227 °C (441 °F) (dec.)
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アズトレオナム(Aztreonam)は、アザクタム(Azactam)などの商品名で販売される、緑膿菌のようなグラム陰性菌によって引き起こされる感染症の治療に用いられる抗生物質である[1][2]。アズトレオナムを用いて治療される感染症には、骨髄炎子宮内膜炎腹腔内感染症肺炎尿路感染症敗血症などがあげられる[1]。投与法は点滴静脈注射筋肉内注射、または霧状に噴射による口からの吸入である[1]

注射投与による一般的な副作用には、注射部位の痛み、嘔吐、発疹などがあげられる[1]。吸入した場合の一般的な副作用には、喘鳴、咳、嘔吐などがあげられる[1]。重度の副作用には、クロストリジウム・ディフィシル感染症アナフィラキシーなどのアレルギー反応などがあげられる[1]。他のβ-ラクタムに対してアレルギーがある人は、アズトレオナムに対してのアレルギー反応率は低い[1]妊娠中の人への投与は安全とみられる[1]

アズトレオナムはモノバクタムに属する医薬品である[1]。アズトレオナムは通常、細胞壁の合成を阻害することにより殺菌する効果がある[1]

アズトレオナムは、1986年に米国で医薬品として承認された[1]。アズトレオナムは、2019年に世界保健機関の必須医薬品リストから削除された[3][4]後発医薬品として入手できる[1]英国国民保健サービスにかかる費用は、1日分の注射薬は約28.20ポンド、一貫の治療に使われる吸入剤は約2,182.00ポンドである[2]。アズトレオナムは、クロモバクテリウム・ビオラセウム細菌から製造される化学物質である[5]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l Aztreonam”. The American Society of Health-System Pharmacists. 8 December 2017閲覧。
  2. ^ a b British national formulary : BNF 69 (69 ed.). British Medical Association. (2015). p. 381. ISBN 9780857111562 
  3. ^ Executive summary: the selection and use of essential medicines 2019: report of the 22nd WHO Expert Committee on the selection and use of essential medicines. Geneva: World Health Organization. (2019). hdl:10665/325773. WHO/MVP/EMP/IAU/2019.05. License: CC BY-NC-SA 3.0 IGO 
  4. ^ The selection and use of essential medicines: report of the WHO Expert Committee on Selection and Use of Essential Medicines, 2019 (including the 21st WHO Model List of Essential Medicines and the 7th WHO Model List of Essential Medicines for Children). Geneva: World Health Organization. (2019). hdl:10665/330668. ISBN 9789241210300. ISSN 0512-3054. WHO technical report series;1021 
  5. ^ Yaffe, Sumner J.; Aranda, Jacob V. (2010) (英語). Neonatal and Pediatric Pharmacology: Therapeutic Principles in Practice. Lippincott Williams & Wilkins. p. 438. ISBN 9780781795388. https://books.google.ca/books?id=1e2-yggGeUIC&pg=PA438