アデノシン二リン酸

アデノシン二リン酸
	IUPAC名 Adenosine 5′-(trihydrogen diphosphate)
	系統名 [(2R,3S,4R,5R)-5-(6-Amino-9H-purin-9-yl)-3,4-dihydroxyoxolan-2-yl]methyl trihydrogen diphosphate
	別称 Adenosine 5′-diphosphate; Adenosine 5′-pyrophosphate; Adenosine pyrophosphate
識別情報
CAS登録番号	58-64-0
PubChem	6022
ChemSpider	5800
UNII	61D2G4IYVH
EC番号	218-249-0
DrugBank	DB03431
KEGG	C00008
ChEBI	CHEBI:16761 ;
ChEMBL	CHEMBL14830
IUPHAR/BPS	1712
RTECS番号	AU7467000
	SMILES O=P(O)(O)OP(=O)(O)OC[C@H]3O[C@@H](n2cnc1c(ncnc12)N)[C@H](O)[C@@H]3O; c1nc(c2c(n1)n(cn2)[C@H]3[C@@H]([C@@H]([C@H](O3)COP(=O)(O)OP(=O)(O)O)O)O)N;
	InChI InChI=1S/C10H15N5O10P2/c11-8-5-9(13-2-12-8)15(3-14-5)10-7(17)6(16)4(24-10)1-23-27(21,22)25-26(18,19)20/h2-4,6-7,10,16-17H,1H2,(H,21,22)(H2,11,12,13)(H2,18,19,20)/t4-,6-,7-,10-/m1/s1 Key: XTWYTFMLZFPYCI-KQYNXXCUSA-N ; InChI=1/C10H15N5O10P2/c11-8-5-9(13-2-12-8)15(3-14-5)10-7(17)6(16)4(24-10)1-23-27(21,22)25-26(18,19)20/h2-4,6-7,10,16-17H,1H2,(H,21,22)(H2,11,12,13)(H2,18,19,20)/t4-,6-,7-,10-/m1/s1 Key: XTWYTFMLZFPYCI-KQYNXXCUBP;
特性
化学式	C10H15N5O10P2
モル質量	427.2 g mol−1
密度	2.49 g/mL
log POW	-2.640
危険性
安全データシート(外部リンク)	MSDS
	特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アデノシン二リン酸（アデノシンにリンさん、英：Adenosine diphosphate、略：ADP ）は、アデニン、リボース、および二つのリン酸分子からなる化学物質。リン酸は高エネルギーリン酸結合をとっており、ATP から ADP とリン酸基に分かれる際に放出されるエネルギーは生体内での主要なエネルギー源となっている。詳細は ATP の項目を参照のこと。

アデニル酸（AMP）とATPからアデニル酸キナーゼによって生成される。

{\ce {{AMP}+ATP\ \leftrightarrows \ 2ADP}}

ATPアーゼ（ATPase）によりATPが加水分解される場合にも生成される。

{\ce {{ATP}+ H2O -> {ADP}+ H3PO4}}

ADPは上記の化学反応のようにATPの分解やAMPのリン酸化によって生ずる。

参考文献

植村琢、崎川範行、桜田一郎、水島三一郎著、相賀徹夫編『万有百科大事典 15 化学』（初版）小学館〈日本大百科全書〉（原著1974年10月20日）。

参考文献

関連項目