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ウラシル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウラシル
識別情報
CAS登録番号 66-22-8 チェック
PubChem 1174
ChemSpider 1141 ×
UNII 56HH86ZVCT ×
EC番号 200-621-9
DrugBank DB03419
KEGG C00106
ChEBI
ChEMBL CHEMBL566 ×
4560
RTECS番号 YQ8650000
バイルシュタイン 606623
Gmelin参照 2896
3DMet B00026
特性
化学式 C4H4N2O2
モル質量 112.08676 g/mol
外観 固体
密度 1.32 g/cm3
融点

335 °C, 608 K, 635 °F [1]

沸点

N/A – 分解

への溶解度 溶ける
危険性
GHSピクトグラム 急性毒性(低毒性)経口・吸飲による有害性
GHSシグナルワード 警告(WARNING)
Hフレーズ H315, H319, H335, H361
Pフレーズ P201, P202, P261, P264, P271, P280, P281, P302+352, P304+340, P305+351+338, P308+313, P312, P321, P332+313
主な危険性 慢性暴露による発癌性および催奇形性
NFPA 704
1
1
0
引火点 不燃性
関連する物質
関連物質 チミンシトシン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ウラシル (uracil) は、リボ核酸を構成している 4種類の主な塩基のうちのひとつ。ピリミジン塩基である。IUPAC名ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン (pyrimidin-2,4(1H,3H)-dione)。分子量は 112.09、CAS登録番号は [66-22-8]。右図の構造のほか、互変異体として、ヒドロキシピリミジノン構造、2,4-ジヒドロキシピリミジン構造をとることができる。

ウラシルから誘導されるヌクレオシドウリジンである。二本鎖リボ核酸ではアデニンと2つの水素結合を介して塩基対を形成している。塩基配列では U と略記される。

核酸を構成する 5種類の主な塩基(ウラシル、アデニングアニンシトシンチミン)のうち、ウラシルはリボ核酸 (RNA) 中に主に存在し、デオキシリボ核酸 (DNA) にはほとんど存在しない。DNA 中ではウラシルの代わりに、5位にメチル基が置換したチミンが存在している。

ウラシルの 5位にフッ素が導入されたフルオロウラシル (5-FU) は抗がん剤として使われている。

関連物質

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脚注

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  1. ^ “Chapter 29: Cytosine Thymine and Uracil”. The 100 most important chemical compounds : a reference guide. Westport, Conn.: Greenwood Press. (2007). pp. 92–93. ISBN 978-0-313-33758-1. https://books.google.com/books?id=a4DuGVwyN6cC&q=Uracil+boiling+point&pg=PA92