アトラス・エレクトロニーク
種類 | GmbH |
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業種 |
防衛 海洋エレクトロニクス 海洋エンジニアリング |
設立 | 1902年1月15日 (ブレーメン) |
本社 |
、 ドイツ |
主要人物 |
取締役会長: ペーター・フェルドハウス (Dr. Peter Feldhaus) |
所有者 | ティッセンクルップ |
親会社 | ティッセンクルップ・マリン・システムズ |
ウェブサイト |
www |
アトラス・エレクトロニーク (Atlas Elektronik) は、ドイツのブレーメンに拠点を置く海洋/軍事エレクトロニクス企業である。潜水艦用統合ソナーシステムや魚雷の開発を行っている。
2005年12月まではBAEシステムズの子会社であったが、ティッセンクルップおよびEADSに売却された。 アトラス・エレクトロニークは、2017年にティッセンクルップ・マリン・システムズの完全子会社になった。
歴史
[編集]創業期
[編集]1902年にノルトドイチェ・マシーネン・ウント・アーマトゥレンファブリーク (Norddeutsche Maschinen und Armaturenfabrik GmbH) として創業し、造船および海軍向けエンジニアリングサービスを手がけていた。1911年に社名をアトラス・ヴェルケ (Atlas Werke AG) に変更し、この名が現在まで残っている。
戦後、ベルサイユ条約に基づき潜水艦の建造が禁止されたため、民生部門に注力することになり、会社の規模は縮小した。
ナチ党が権力を掌握すると、アトラス・ヴェルケはドイツ国防軍海軍への軍需品納入を引き受け、規模を拡大していった。主な製品に魚雷や掃海艇、 エニグマ暗号機などがある。
1945年以降
[編集]第二次世界大戦後、アトラスは再建された。再建の過程で造船部門やその他の事業部門は売却され、海洋/防衛エレクトロニクス専業となった。
1960年代始めから、何度も親会社が変わっている。1965年からはフリードリヒ・クルップの傘下となり、1991年にはブレーマー・フルカン造船所に売却された。さらに1992年には大手防衛エレクトロニクス企業の STN Systemtechnik Nord と合併し、STN アトラス・エレクトロニーク (STN Atlas Elektronik GmbH) となった。さらに5年後の1997年には、ラインメタル (51%) とBAEシステムズ (49%) の所有になった。
2003年にはSTN アトラスは分社化され、陸上システム部門はラインメタル傘下のラインメタル・ディフェンス・エレクトロニクスとなった。BAEシステムズは海上システム部門を傘下に収めたが、アトラス・エレクトロニークの社名は残った。
ティッセンクルップへの売却
[編集]2005年、BAEシステムズはアトラス・エレクトロニークを売却する意向を示し、ティッセンクルップ/EADS、タレス・グループ、L-3 コミュニケーションズが買収に名乗りを上げた。同年12月30日にティッセンクルップ/EADSが1億45百万ユーロ (1億ポンド) を提示して落札し、ティッセンクルップが51%、EADSが49%の持ち分を保有することになった。
この入札は、ドイツ政府の承認が必要だったため複雑なものになった。 ファイナンシャル・タイムズは、フランス企業であるタレスが3億ユーロを提示したにもかかわらず、ドイツの国家安全保障上の理由から落札できず、半値以下の値下げ価格での落札となったと評した[1]。
エアバス・ディフェンス・アンド・スペースは,2017年1月12日にアトラス・エレクトロニークの持ち分すべてをティッセンクルップに売却すると発表した。ティッセンクルップ・マリン・システムズとアトラス・エレクトロニークの合併は2017年4月3日に完了した[2]。
製品
[編集]- 潜水艦システム
- 水上戦闘システム
- 機雷戦システム (機雷掃海用のシーフォックス ROVなど)
- 対潜水艦戦システム
- 海洋セキュリティシステム
- 無人艇
- 海軍向け兵器システム(DM2A4 (シーヘイク mod 4) 長魚雷など)
- 海洋通信システム
出典
[編集]- ^ Financial Times
- ^ "thyssenkrupp Marine Systems: from platform to systems provider" (Press release). Atlas Elektronik. 3 April 2017. 2017年4月3日閲覧。
参考文献
[編集]- business.scotsman.com: "German govt won't let Thales buy Atlas" (Accessed 26/11/05)