モンスターワールドII ドラゴンの罠
ジャンル | アクションRPG |
---|---|
対応機種 | セガ・マスターシステム (SMS) |
開発元 | ウエストン |
発売元 | セガ |
ディレクター | 西澤龍一 |
プログラマー | 栗原孝典 |
音楽 | 坂本慎一 |
美術 | 栗原ひろみ |
シリーズ | モンスターワールドシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 2メガビットロムカセット |
発売日 |
1989年9月 1989年 |
対象年齢 |
ESRB:E(6歳以上) PEGI:7 |
コンテンツアイコン |
Mild Cartoon Violence, Tobacco Reference Violence |
その他 | 型式:7026 |
『モンスターワールドII ドラゴンの罠』(モンスターワールドツー ドラゴンのわな)は、1989年9月に日本のセガから発売されたセガ・マスターシステム用アクションロールプレイングゲーム。セガ・マスターシステムでのオリジナル版は欧米にて『Wonder Boy III: The Dragon's Trap』のタイトルで発売された。
概要
[編集]同社のセガ・マークIII用ソフト『スーパーワンダーボーイ モンスターワールド』(1988年)の続編。前作で倒したドラゴンの呪いによってリザードマンにされてしまったブック少年が呪いを解くための冒険をする。前作までのアーケードスタイルとは異なり、アクション性はそのままに家庭用ハードでのプレイを前提としたゲームデザインとなっておりパスワードで途中セーブも可能。
ウエストンが開発を行い、ディレクターは前作を手掛けた西澤龍一が担当、プログラムは後にメガドライブ用ソフト『ワンダーボーイV モンスターワールドIII』(1991年)を手掛けた栗原孝典が担当、音楽は前作に引き続き坂本慎一が担当している。
1989年に欧米にてセガ・マスターシステムで発売。1992年発売のゲームギア版は日本でも発売された。そのため、『ワンダーボーイV モンスターワールドIII』の発売が日本では先となった[1]。1991年には『アドベンチャーアイランド』のタイトルでPCエンジンに移植された。2009年に携帯電話ゲームとしてiアプリにて配信された他、PCエンジン版は2007年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信され、セガ・マスターシステム版は2009年に欧米でのみWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された。2017年にはリメイク版となる『ワンダーボーイ ドラゴンの罠』が配信された。
他機種版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | アドベンチャーアイランド Dragon's Curse |
1991年4月19日 1991年 |
PCエンジン | ウエストン | ハドソン NEC-HE |
2メガビットHuCARD[2] | HC91035 TGX020039 |
|
2 | モンスターワールドII ドラゴンの罠 | 1992年3月27日 1992年 |
ゲームギア | ウエストン | セガ | 2メガビットロムカセット[3] | G-3308 2422 |
|
3 | セガエイジス2500シリーズ Vol.29 モンスターワールド コンプリートコレクション |
2007年3月8日 |
PlayStation 2 | セガ | セガ | CD-ROM | SLPM-62760 | |
4 | アドベンチャーアイランド | 2007年3月30日 2007年4月2日 2007年8月7日[4][5] |
Wii | ハドソン | ハドソン | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | PCエンジン版の移植 2019年1月31日配信・発売終了 |
5 | モンスターワールドII | 2009年1月15日[6] |
FOMA703i、903iシリーズ (iアプリ) |
セガ | セガ | ダウンロード (★ぷよぷよ! セガ) |
- | |
6 | Wonder Boy III The Dragon's Trap |
2009年10月9日 2009年11月9日 |
Wii | ウエストン | セガ | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
マスターシステム版の移植 2019年1月31日配信・発売終了 | |
7 | PC Engine GameBox | 2011年5月31日 |
iPhone 3GS以降 iPod touch第3世代以降 iPad (iOS) |
ハドソン | ハドソン | ダウンロード | - | アドベンチャーアイランドの移植 |
8 | ワンダーボーイ ドラゴンの罠 | INT 2017年4月18日[7] |
Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One |
LizardCube | DotEmu | ダウンロード ゲームカード |
- | マスターシステム版のリメイク、日本ではNintendo Switch版のみ発売。 パッケージ版はPikiiより2018年4月19日に発売[8]。 |
9 | ワンダーボーイ ドラゴンの罠 | INT 2017年6月8日 |
Windows | LizardCube | DotEmu | ダウンロード (Steam) |
- | マスターシステム版のリメイク |
10 | ワンダーボーイ アルティメット コレクション | 2023年2月17日 |
Nintendo Switch PlayStation 4 PlayStation 5 |
ININ Games | Bliss Brain | ゲームカード BD-ROM ダウンロード |
- | マスターシステム、ゲームギア版の移植 |
- アドベンチャーアイランド
- 1991年4月19日にハドソンから発売のPCエンジン用ソフト。システムは同じだがキャラクター設定が異なる。PCエンジンのハードスペックに合わせてグラフィックやサウンドも向上しており、パスワードセーブの他に天の声2などの外部バックアップにも対応していたことから、セーブしてからのリスタートが素早く行えた。
- 2007年8月7日にWiiのバーチャルコンソールで、2011年5月31日にiOSのPC Engine GameBoxで配信された。
- なお、『高橋名人の冒険島』のNES版は『Hudson's Adventure Island』としてシリーズ化されていたが、本作の北米版のタイトルは『Dragon's Curse』であった。
- セガエイジス2500シリーズ Vol.29 モンスターワールド コンプリートコレクション
- 2007年3月8日発売のPlayStation 2用ソフト。Sega Master System版とゲームギア版が収録。
- ワンダーボーイ ドラゴンの罠(Wonder Boy: The Dragon's Trap)
- 2017年にフランスのインディーパブリッシャーDotEmuより発売されたリメイク版(開発はLizardCube)。Nintendo SwitchやPlayStation 4などで発売[9]。手描きアニメーションのグラフィックにリニューアルされたが、マスターシステム版をリバースエンジニアリングしており、ボタンひとつでドット版(ワイド化されている)への切替も可能。
- 2013年に原作のコード・プログラムを研究し、同年ではグラフィックと技術研究が始まった。2015年から開発が始まった[10]。
スタッフ
[編集]- セガ・マスターシステム版
- ディレクター:西澤龍一
- プログラマー:栗原孝典
- デザイナー:栗原ひろみ
- サウンド・コンポーザー:坂本慎一
- ゲームギア版
- ディレクター、プログラマー:西澤龍一
- デザイナー:こうやまかなこ、鷲見利恵子
- サウンド・コンポーザー:W.S.S. SAKAMOTO
- アシスタント・ディレクター:NAPALM WATANABE
評価
[編集]評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
- PCエンジン版『アドベンチャーアイランド』
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計25点(満40点)[14]、『月刊PCエンジン』では90・90・85・85・85の平均87点(満100点)、『マル勝PCエンジン』では8・7・8・6の合計29点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.92点(満30点)となっている[2]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で168位(485本中、1993年時点)となっている[2]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「以前、業務用にあった『モンスターランド』の続編で、RPGのような舞台設定が面白い」と肯定的に評価した[2]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.00 | 3.63 | 3.63 | 3.54 | 3.63 | 3.48 | 21.92 |
- ゲームギア版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計23点(満40点)となっている[15]。
出典
[編集]- ^ “SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.29 モンスターワールド コンプリートコレクション”. セガ. 2011年11月13日閲覧。
- ^ a b c d e 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、6頁。
- ^ 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、124頁。
- ^ 土本学 (2007年7月26日). “8月の「バーチャルコンソール」新規配信開始タイトル” (日本語). iNSIDE. イード. 2020年1月5日閲覧。
- ^ “Wii「バーチャルコンソール」の7月末&8月配信タイトル公開” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2007年7月26日). 2020年1月5日閲覧。
- ^ 鴫原盛之 (2009年2月10日). “モバイルゲームレビュー「モンスターワールド2」” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年1月5日閲覧。
- ^ ミル☆吉村 (2017年4月18日). “『ワンダーボーイ ドラゴンの罠』がSwitch/PS4で本日発売。レトログラフィック&サウンドでもプレイ可能で、オリジナル版パスワードにも対応” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA. 2020年1月5日閲覧。
- ^ 早苗月 ハンバーグ食べ男 (2018年2月13日). “「モンスターワールドII ドラゴンの罠」リメイク作のSwitch用パッケージ版が4月19日に発売。特典ストラップなどを同梱” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2020年1月5日閲覧。
- ^ “『ワンダーボーイ ドラゴンの罠』がSwitch/PS4で本日発売。レトログラフィック&サウンドでもプレイ可能で、オリジナル版パスワードにも対応”. ファミ通.com (2017年4月18日). 2017年4月23日閲覧。
- ^ 「ゲームの開発者に聞きたい ソコんとこ」『Nintendo DREAM』2017年7月号、アンビット、2017年5月20日、73頁、雑誌07113-07。
- ^ Sutyak, Jonathan. “Wonder Boy III: The Dragon's Trap – Review”. Allgame. 2010年6月12日閲覧。
- ^ Glancey, Paul (September 1989). “Wonderboy III”. Computer and Video Games (94): 104.
- ^ a b c “Wonder Boy III: The Dragon's Trap for Wii (2007)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年7月16日閲覧。
- ^ a b “アドベンチャーアイランド まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年9月6日閲覧。
- ^ a b “モンスターワールドII ドラゴンの罠 まとめ [ゲームギア]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年9月6日閲覧。
- ^ Thomas, Lucas M. (2009年11月10日). “Wonder Boy III: The Dragon's Trap Review”. IGN. 2010年6月11日閲覧。
- ^ Thomas, Lucas M. (2007年4月11日). “Dragon's Curse Review – Wii Review”. IGN. 2010年6月11日閲覧。
- ^ “Wonderboy III”. The Games Machine (Newsfield Publications) (26): 26. (January 1990).
- ^ Regan, Matt; Rignall, Julian (October 1990). “Wonderboy III” (PDF). Mean Machines (1): 40–41 .
- ^ “Wonderboy III: The Dragonus Trap”. Zero (4): 84. (February 1990) 2010年7月12日閲覧。.
- ^ Gaksch, Martin (January 1991). “Kleider Machen Leute – Wonderboy III: The Dragon's Trap” (German). Video Games 1991 (1): 78.
- ^ “Wonder Boy III: The Dragon's Trap for SEGA Master System (1989)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年7月16日閲覧。
- ^ “Adventure Island”. Raze (Newsfield Publications) (10): 60. (August 1991).
- ^ “Wonder Boy III: The Dragon's Trap for TurboGrafx-16 (1990)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年7月16日閲覧。
外部リンク
[編集]- アドベンチャーアイランド(PCエンジン) - ハドソンゲームナビ - ウェイバックマシン(2004年6月10日アーカイブ分)
- Wiiバーチャルコンソール アドベンチャーアイランド - ハドソン公式サイト - ウェイバックマシン(2010年10月2日アーカイブ分)
- Wonder Boy: The Dragon's Trap
- Wonder Boy III: The Dragon's Trap - MobyGames