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ワンダーボーイV モンスターワールドIII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ワンダーボーイV モンスターワールドIII
ジャンル アクションRPG
対応機種 メガドライブ (MD)
開発元 ウエストン
発売元 セガ
ディレクター 平田豊
清水芳久
プログラマー 栗原孝典
音楽 坂本慎一
美術 盛岡三奈
栗原浩美
なかやまともこ
大空真紀
シリーズ モンスターワールドシリーズ
人数 1人
メディア 日本の旗5メガビットロムカセット[1]
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗6メガビットロムカセット
発売日 日本 199110251991年10月25日
アメリカ合衆国 1992年
ヨーロッパ 1992年
対象年齢 日本 CEROA(全年齢対象)
アメリカ合衆国 ESRBE(6歳以上)
ヨーロッパ PEGI7
ニュージーランドの旗OFLC:G
コンテンツアイコン アメリカ合衆国 Comic Mischief
ヨーロッパ Violence
その他 型式:日本 G-5509
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ワンダーボーイV モンスターワールドIII』 (WONDERBOY V Monster World III) は、1991年10月25日に日本セガから発売されたメガドライブアクションロールプレイングゲーム

概要

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同社の『モンスターワールドシリーズ』の第3作目。勇者の子孫である主人公の「シオン」を操作し、モンスターワールドを救出することを目的としている。『スーパーワンダーボーイ モンスターワールド』(1988年)より後の世界を舞台としており、過去作の登場人物の子孫やモンスターが再登場する[2]。主人公は剣のほかにマジックアイテムを用いて魔法が使用できる。

開発はウエストンが行い、ディレクターは後にエニックススーパーファミコン用ソフト『ダークハーフ』(1996年)を手掛けた平田豊およびセガサターン用ソフト『闘神伝S』(1995年)を手掛けた清水芳久が担当しているほか、前作『モンスターワールドII ドラゴンの罠』(1989年)から引き継いだスタッフとしてプログラムは栗原孝典、音楽は坂本慎一が担当している。

1994年には続編に当たるメガドライブ用ソフト『モンスターワールドIV』が発売された。

移植版

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1993年に欧州にてセガ・マスターシステムに移植されたほか、1994年にはPCエンジンSUPER CD-ROM²用ソフト『超英雄伝説ダイナスティックヒーロー』としてキャラクターや世界観を変更する形で移植された。メガドライブ版は2007年Wii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信されたほか、2012年にはPlayStation 3およびPlayStation Portable用ソフトとしてゲームアーカイブスにて配信された。PCエンジン版は2007年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された。

PCエンジン版は移植の際に登場キャラクターや世界観が変更されているが、ゲームシステムは変更されていないことから、本項ではオリジナル版の移植作と見なして記載する。

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 Wonder Boy in Monster World ヨーロッパ 1993年
セガ・マスターシステム シマダ企画[3] セガ 4メガビットロムカセット 9012
2 日本の旗超英雄伝説ダイナスティックヒーロー
アメリカ合衆国の旗The Dynastic Hero
日本 199405201994年5月20日
アメリカ合衆国 1993年
PCエンジン
SUPER CD-ROM²
アルファ・システム ハドソン CD-ROM 日本 HCD4032
アメリカ合衆国 TGXCD1053
3 セガエイジス2500シリーズ Vol.29
モンスターワールド コンプリートコレクション
日本 200703082007年3月8日
PlayStation 2 セガ セガ CD-ROM SLPM-62760 メガドライブ版、
セガ・マスターシステムの移植
4 日本 ワンダーボーイV モンスターワールドIII
アメリカ合衆国 Wonder Boy in Monster World
ヨーロッパ Wonder Boy in Monster World
日本 200703272007年3月27日
アメリカ合衆国 200704232007年4月23日
ヨーロッパ 200705042007年5月4日
Wii ウエストン セガ ダウンロード
バーチャルコンソール
日本 MAVJ
アメリカ合衆国 MAVE
ヨーロッパ MAVP
メガドライブ版の移植
2019年1月31日配信・販売終了
5 日本 超英雄伝説ダイナスティックヒーロー
アメリカ合衆国 The Dynastic Hero
ヨーロッパ The Dynastic Hero
日本 200711062007年11月6日
アメリカ合衆国 200711302007年11月30日
ヨーロッパ 200712032007年12月3日
Wii アルファ・システム ハドソン ダウンロード
(バーチャルコンソール)
日本 QAFJ
アメリカ合衆国 QAFE
PCエンジン版の移植
現在は配信・販売終了
6 Wonder Boy in Monster World アメリカ合衆国 201205022012年5月2日
ヨーロッパ 201205022012年5月2日
Windows ウエストン セガ ダウンロード
(Steam)
211209 メガドライブ版の移植
7 アメリカ合衆国 Wonder Boy in Monster World
日本 SEGA AGES ONLINE
ワンダーボーイV モンスターワールドIII

ヨーロッパ Wonder Boy in Monster World
アメリカ合衆国 201205222012年5月22日
日本 201205232012年5月23日
ヨーロッパ 201205232012年5月23日
PlayStation 3
PlayStation Portable
(PlayStation Network)
Xbox
Xbox 360
(Xbox Live Arcade)
M2 セガ ダウンロード
PSN:アメリカ合衆国 NPUB-30327
日本 NPJB-00091
ヨーロッパ NPEB-00411
メガドライブ版の移植
8 Sega Genesis Classics アメリカ合衆国 201805292018年5月29日
ヨーロッパ 201805292018年5月29日
Linux
macOS
PlayStation 4
Xbox One
d3t
セガ
セガ ダウンロード
(Steam、PlayStation Store
Microsoft Store)
BD-ROM
PS4:
アメリカ合衆国 CUSA-10828
ヨーロッパ CUSA-09771

XBO:
ヨーロッパ INL-SE10663080

メガドライブ版の移植
9 Wonder Boy in Monster World
神奇男孩V 怪物世界III
INT 201909192019年9月19日
メガドライブ ミニ M2 セガゲームス プリインストール - 本体にプリインストールされた
42作品の1つとして収録
日本版には未収録
10 ワンダーボーイ アルティメット コレクション 日本 202302172023年2月17日
Nintendo Switch
PlayStation 4
PlayStation 5
ININ Games Bliss Brain ゲームカード
BD-ROM
ダウンロード
- メガドライブ、
マスターシステム版の移植
PCエンジン版『超英雄伝説ダイナスティックヒーロー』
  • 1994年5月20日発売のPCエンジンSUPER CD-ROM2用ソフト。ハドソンからの発売。
  • かぶと虫族の勇者ダイナスが森の精霊リリファを救い出すため、トカゲ族と戦うというストーリーに差し替えられている。
  • 2007年11月6日にはWiiのバーチャルコンソールで配信開始されたが、現在は上記一覧表に記載した通り配信・販売を終了している。
PlayStation 2版『セガエイジス2500シリーズ Vol.29 モンスターワールド コンプリートコレクション』
  • 2007年3月8日発売のPlayStation 2用ソフト。メガドライブ版(日本版・海外版)とSega Master System版を収録。

スタッフ

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メガドライブ版
  • チーフ・プログラマー:栗原孝典
  • プログラマー:清水芳久
  • 音楽、効果音:坂本慎一
  • デザイナー:盛岡三奈、栗原浩美、なかやまともこ、大空真紀
  • ディレクター:平田豊、清水芳久
  • スーパーバイザー:石塚路志人
  • スペシャル・サンクス:渡辺勉、税所義仁、菊地幸太、西澤龍一
PCエンジン版
  • プログラマー:山本耕司、赤澤正雪、MURA、古賀薫、戸次鑑連
  • デザイナー:久富公志、岸田智則、ZERO島、永田竜也、国分政昭、林瑞代、嶽本あゆみ、池松誠、宮内敏成、梅田健志、山本純子、岡田寛、朱雀螢、尾上恭輔
  • 音楽:SYN SOUND DESIGN
  • キャラクター・デザイナー:家入赤福(レッド・カンパニー
  • ディレクター:家入赤福(レッド・カンパニー)、澤口岳志
  • デザイン・ディレクター:野中和彦
  • プロデューサー:木本旬、青山英治
  • アシスタント・プロデューサー:三井啓介
  • スペシャル・サンクス:
    • レッド・カンパニー:小林正樹、湯澤河童
    • ウエストン:西澤龍一、菊地幸太、税所義仁、渡辺勉

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー25/40点 (MD)[4]
7.2/10点 (PCE)[5]
Eurogamer8/10点 (Wii MD)[6]
8/10点 (Wii PCE)[6]
ファミ通27/40点 (MD)[7]
21/40点 (PCE)[8]
GamePro3/5点 (PCE)[9]
GameSpot7/10点 (Wii MD)[6]
IGN7/10点 (Wii PCE)[6]
NintendoLife8/10stars (Wii MD)[6]
メガドライブFAN21.76/30点 (MD)[1]
Mean Machines88% (SMS)[10]
Aktueller Software Markt10/12点 (SMS)[10]
Sega Power57% (SMS)[10]
電撃PCエンジン63.75/100点 (PCE)
PC Engine FAN20.2/30点 (PCE)[11]
VG&CE7/10点 (PCE)[9]
メガドライブ版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計27点(満40点)[7]、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.76点(満30点)となっている[1]。同雑誌1993年7月号特別付録の「メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」では、「展開がスピーディで最後まで飽きさせない」と肯定的に評価された[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.07 3.44 3.66 3.66 3.64 3.29 21.76
PCエンジン版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では6・5・6・4の合計21点(満40点)[8]、『電撃PCエンジン』では45・75・70・65の平均63.75点(満100点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.2点(満30点)となっている[11]
項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.5 3.5 3.3 3.3 3.3 3.2 20.2

脚注

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  1. ^ a b c d 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、42頁。 
  2. ^ SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.29 モンスターワールド コンプリートコレクション”. セガ. 2011年11月13日閲覧。
  3. ^ Wonder Boy in Monster World (1993) SEGA Master System release dates” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年1月11日閲覧。
  4. ^ Wonder Boy in Monster World for Genesis (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年8月5日閲覧。
  5. ^ “Review Crew: Dynastic Hero”. Electronic Gaming Monthly (EGM Media, LLC) (57): p. 46. (April 1994) 
  6. ^ a b c d e Wonder Boy in Monster World for Wii (2007)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年8月5日閲覧。
  7. ^ a b ワンダーボーイV モンスターワールドIII まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2016年1月3日閲覧。
  8. ^ a b 超英雄伝説 ダイナスティックヒーロー まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2016年1月3日閲覧。
  9. ^ a b Wonder Boy in Monster World for TurboGrafx CD (1994)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年8月5日閲覧。
  10. ^ a b c Wonder Boy in Monster World for SEGA Master System (1993)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年8月5日閲覧。
  11. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、612頁、ASIN B00J16900U 

外部リンク

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