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アナンド・パトワルダン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アナンド・パトワルダン
Anand Patwardhan
Anand Patwardhan
アナンド・パトワルダン(2012年)
生年月日 (1950-02-18) 1950年2月18日(74歳)
出生地 インドの旗 インド ボンベイ州英語版ボンベイ
職業 映画監督
ジャンル ドキュメンタリー映画
受賞
フィルムフェア賞
ドキュメンタリー映画賞
1987年『Bombay: Our City
1992年『神の名のもとに英語版
1996年『ナルマダ・ダムの5年英語版
その他の賞
国家映画賞
非長編映画賞英語版
1986年『Bombay: Our City』
2005年『戦争と平和 非暴力から問う核ナショナリズム
調査映画賞英語版
1991年『In Memory of Friends』
1993年『神の名のもとに』
1995年『父、息子、聖なる戦い英語版
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アナンド・パトワルダン(Anand Patwardhan、1950年2月18日 - )は、インド映画監督

主に社会問題、人権問題を題材としたドキュメンタリー映画を製作しており、作品にはインドにおける宗教原理主義、セクト主義カーストを扱ったもの、核ナショナリズムや持続可能な開発を扱ったものがある[1][2][3][4]

生い立ち

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1950年2月18日にボンベイで生まれる[5]ムンバイ大学英語版で英文学、ブランダイス大学で社会学、マギル大学でコミュニケーションの学位を取得している[4][6][7]。1970年から1972年にかけてベトナム反戦運動に参加し、その後も市民の権利獲得運動や民主運動に関わった[8]

キャリア

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『神の名のもとに』上映会でのパトワルダン

パトワルダンの作品はインド政府から認証を拒否されており、最終的に訴訟を経て上映されるものが大半である。1985年に製作した『Bombay: Our City』はテレビ放送が許可されるまでに4年間法廷で争い[9] 、1995年に製作した『父、息子、聖なる戦い英語版』は2004年にヨーロッパで最も有名なドキュメンタリー映画雑誌『DOX』の「史上最も記憶に残るドキュメンタリー映画50」に選ばれている。同作は製作から11年後の2006年にドゥールダルシャンで初めて国内放送されたが、この放送が実現するまでに10年間法廷で争った[10]

2002年に製作した『戦争と平和 非暴力から問う核ナショナリズム』は、中央映画認証委員会から21のシーンをカットするように要求された[11]。パトワルダンはインド政府を相手に訴訟を起こし、その間1年近く上映が禁止されたが、最終的にパトワルダンが勝訴し、同作はカットされずに上映が許可された[12]。同作はドゥールダルシャンでのみテレビ放送が許可され、2005年にはマルチプレックスで上映されている[13]。2011年に製作した『Jai Bhim Comrade』では1997に発生したラーマバーイー殺人事件英語版を題材としている。同作は完成までに14年の歳月がかかり、パトワルダンのキャリアの中で転機になった作品とされている[14]

フィルモグラフィー

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ViBGYOR映画祭英語版でスピーチするパトワルダン

出典

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  1. ^ “All the dire predictions of communal carnage made in my film came true””. Tehelka. 13 October 2007閲覧。
  2. ^ AnandPatwardhan, the 'Michael Moore of India,' brings his hard-hittingdocumentary films to campus”. University of California, Berkeley. 13 October 2004閲覧。
  3. ^ Anand Patwardhan and “The Messengers of Bad News””. American University School of Communication. 26 July 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月16日閲覧。
  4. ^ a b Manas: Culture, Indian Cinema-Anand Patwardhan”. ucla.edu. 2019年6月16日閲覧。
  5. ^ Anand Patwardhan”. BFI. 5 May 2015閲覧。
  6. ^ The Films of Anand Patwardhan”. Icarus Films, New York. 9 May 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月16日閲覧。
  7. ^ Documentary Voices- Anand Patwardhan”. ektaonline. 2019年6月16日閲覧。
  8. ^ YIDFF: 刊行物: YIDFF 2003 公式カタログ”. 山形国際ドキュメンタリー映画祭. 2019年6月16日閲覧。
  9. ^ Tehelka - The People's Paper”. tehelka.com. 2012年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月16日閲覧。
  10. ^ Father, Son and Holy War”. The Frontline. 18 February 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。September 2006閲覧。
  11. ^ India cuts 'anti-war' film”. news.bbc.co.uk. 2019年6月16日閲覧。
  12. ^ Alone against India's nuclear nationalism”. BBC News (12 August 2003). 2019年6月16日閲覧。
  13. ^ War and Peace hits the box office for the first time in India Tehelka, 25 June 2005.
  14. ^ Dubai International Film Festival”. Dubai International Film Festival. 23 March 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。28 March 2012閲覧。

外部リンク

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