アバクス (建築)
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アバクス、アバカス (abacus[1]) は建築において、柱の上部にある部位の一部をさす。横から見た形状は平たいプレート状。古くはギリシア・ローマ建築に見られ[1]、アーキトレーブを支えるために柱頭のトップに設けられた。アーチがかけられるようになると、インポストとともにアーチを支えた。具体的には柱の上部にアバクスが、そのさらに上のインポストからアーチが伸びる、という構成である。これらは必ず設けられるとは限らず、柱頭彫刻から直にアーチが伸びるケースも見られる(例.サン・ミゲル・デ・エスカラーダ修道院)[2]。
出典
[編集]- ^ a b “アバクスとは - コトバンク”. コトバンク. 朝日新聞社. 2018年9月7日閲覧。
- ^ 伊藤喜彦「サン・ミゲル・デ・エスカラーダ教会堂における円柱使用法について:中世キリスト教建築とイスラーム建築における円柱の使用方法に関する研究 (1)」『日本建築学会計画系論文集』、Architectural Institute of Japan、1257-1264頁、2012年。ISSN 1340-4210 。
本項目は特記ない限り下記文献による。同書索引より各ページを参照。
- 辻本敬子; ダーリング益代『ロマネスクの教会堂』河出書房新社、2003年。ISBN 4-309-76027-9。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、ヴィオレ・ル・デュクによるアバクスの挿絵に関するカテゴリがあります。