アパムバリック
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アパムバリック(マレー語: أڤم باليق、Apam balik)はマレーシアで食されている伝統的なパンケーキ[1]。
日本語のカタカナ表記としては、アパムバリッ[2]、アパンバリ[3][4]もある。
概要
[編集]型に米粉の生地を流しこみ、ピーナッツ、砂糖、スイートコーンなどを入れて折り畳み、半月型に焼き上げる[1]。日本の大判焼きにも似る[3]。直径50センチメートルぐらいの大判で焼き上げ、4等分にして販売されることもある[4]。
焼き立てを食べる料理であるため、普段の飲食店などでは販売しておらず、主に夜市で販売されている[3]。インド系と中華系の屋台で売られていることが多い[1]。
生地が厚めでふかふかしたものと、パリッと食感のものとがある[4]。
マレーシア全土で食べられている人気の高い菓子であるが、中国の福建省から渡ってきた菓子ともいわれており、戦の際に食べやすいよう具を挟み、現在の形になったとされる[4]。
名称について
[編集]「バリック」はマレー語で「帰る」の意味であり、生地を半分に折り返すことを意味する[4]。「アパム」は「ふわふわしたもの」の総称である[4]。
別名
[編集]- Ban Chien Koay - ニョニャ料理としての名称。「ゆっくり焼いたケーキ」の意[4]。
- Terang Bulan - インドネシアでの名称。「明るい月」の意[4]。
- Kuih Malayu - ブルネイでの名称。「マラユの菓子」の意[4]。
出典
[編集]- ^ a b c 【公式】マレーシア政府観光局 [@Malaysia_JP] (2024年3月20日). "【#マレーシアグルメ】円形の形がいくつも並んだ鉄板で作られている、伝統的なパンケーキ「アパムバリック(Apam balik)」". X(旧Twitter)より2024年10月13日閲覧。
- ^ 戸加里康子「有名な料理」『マレーシア マレーシア語』情報センター出版局、2010年、57頁。ISBN 978-4795841932。
- ^ a b c “旅するマレーシアごはん ランカウイ編”. MRC JAPAN (2014年7月14日). 2024年10月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “アパンバリ Apam Balik”. マレーシアごはんの会 (2024年10月4日). 2024年10月13日閲覧。