アマング・ザ・リヴィング
『アマング・ザ・リヴィング』 | ||||
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アンスラックス の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | フロリダ州マイアミ Quadradial Studios | |||
ジャンル | ヘヴィメタル、スラッシュメタル | |||
時間 | ||||
レーベル | アイランド・レコード/メガフォース・レコード | |||
プロデュース | アンスラックス、エディ・クレイマー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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アンスラックス アルバム 年表 | ||||
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『アマング・ザ・リヴィング』(Among the Living)は、アメリカ合衆国のヘヴィメタル・バンド、アンスラックスが1987年に発表した3作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]収録曲のうち2曲はスティーヴン・キングの小説にインスパイアされており、タイトル曲は『ザ・スタンド』、「スケルトン・イン・ザ・クローゼット」は『ゴールデンボーイ』に影響を受けた[1]。「アイ・アム・ザ・ロウ」と「イミテーション・オブ・ライフ」は、元メンバーのダン・リルカがソングライティングに貢献しており、後者のイントロではストームトゥルーパーズ・オブ・デス名義で作られた未発表曲「Aren't You Hungry?」(最終的には1999年のアルバム『ビガー・ザン・ザ・デヴィル』で発表された)のリフが流用されている[9]。
「エフィルニクフェシン (N.F.L.)」はジョン・ベルーシに捧げられた曲で[10]、「A.D.I./ホラー・オブ・イット・オール」の歌詞は、メタリカのベーシスト、クリフ・バートン(1986年9月27日にツアー・バスの事故で死去)に捧げられた[11]。「インディアン」は、アメリカ・インディアンがリザヴェーションへ強制移住させられた問題に言及しており、「ワン・ワールド」は核戦争の脅威を題材としている[1]。
本作ではエディ・クレイマーが共同プロデューサーを務めたが、バンドはミキシングの方向性をめぐってクレイマーと対立し、スコット・イアンは後年「彼は俺達の音楽と全く違う、デフ・レパードの『炎のターゲット』みたいにモダンなメタルに仕上げようとした」「俺達は1977年のレコードのような音にしたかった」と語っている[1]。そして、バンドはクレイマー抜きでバハマのコンパス・ポイント・スタジオにおいて最終ミックスを行い、スタジオのオーナーであるクリス・ブラックウェルも、バンドの意図を理解したという[1]。
反響・評価
[編集]アメリカではバンドにとって2作目の全米トップ200アルバムとなり、1987年5月37日付のBillboard 200で最高62位を記録し[7]、リリースから約3年後の1990年7月には、RIAAによりゴールドディスクの認定を受けた[8]。また、バンドは本作で初の全英アルバムチャート入りを果たして最高18位を記録し、先行シングル「アイ・アム・ザ・ロウ」は全英32位、続く「インディアン」は全英44位に達した[2]。日本でも初のオリコンLPチャート入りを果たし、4週トップ100入りして最高35位を記録した[3]。
スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「恐らくアンスラックスの最高傑作」と評している[12]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はアンスラックス作。
- アマング・ザ・リヴィング "Among the Living" – 5:16
- コート・イン・ア・モッシュ "Caught in a Mosh" – 5:00
- アイ・アム・ザ・ロウ "I Am the Law" (Anthrax, Dan Lilker) – 5:53
- エフィルニクフェシン (N.F.L.) "Efilnikufesin (N.F.L.)" – 4:54
- スケルトン・イン・ザ・クローゼット "A Skeleton in the Closet" – 5:29
- インディアン "Indians" – 5:41
- ワン・ワールド "One World" – 5:55
- A.D.I./ホラー・オブ・イット・オール "A.D.I./The Horror of It All" – 7:49
- イミテーション・オブ・ライフ "Imitation of Life" (Anthrax, D. Lilker) – 4:21
2009年デラックス・エディション盤ボーナス・トラック
[編集]- "Indians (Alternate Lead)" – 5:40
- "One World (Alternate Take)" – 5:55
- "Imitation of Life (Alternate Take)" (Anthrax, D. Lilker) – 4:27
- "Bud E Luv Bomb and Satan's Lounge Band" – 2:45
- "I Am the Law (Live in Dallas)" (Anthrax, D. Lilker) – 6:04
- "I'm the Man (Instrumental)" (Anthrax, John Rooney) – 3:05
2009年デラックス・エディション盤ボーナスDVD
[編集]1987年のロンドン公演を収録[13]。
- "Intro"
- "Among the Living"
- "Caught in a Mosh"
- "Metal Thrashing Mad"
- "I Am the Law"
- "Madhouse"
- "Indians"
- "Medusa"
- "Efilnikufesin (N.F.L.)"
- "Armed and Dangerous"
- "A.I.R./I'm the Man/A.I.R."
- "Gung Ho"
参加ミュージシャン
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e Wiederhorn, Jon (2023年3月22日). “36 Years Ago: Anthrax Make Thrash History on 'Among the Living'”. loudwire.com. Townsquare Media. 2023年8月15日閲覧。
- ^ a b ANTHRAX | Official Charts
- ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』オリジナルコンフィデンス、1990年、70頁。ISBN 4-87131-025-6。
- ^ swedishcharts.com - Anthrax - Among The Living
- ^ Anthrax - Among The Living - dutchcharts.nl
- ^ Offizielle Deutsche Charts
- ^ a b “Anthrax - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2023年8月15日閲覧。
- ^ a b “Gold & Platinum”. RIAA. 2023年8月15日閲覧。
- ^ Grow, Kory (2012年1月1日). “Anthrax's 'Among the Living': The Story Behind Thrash OG's Mosh Masterpiece”. Revolver. Project M Group. 2023年8月15日閲覧。
- ^ Prato, Greg (2013年2月26日). “Charlie Benante of Anthrax: Songwriter Interviews”. Songfacts. 2023年8月15日閲覧。
- ^ Prato, Greg (2017年5月9日). “Charlie Benante (Anthrax): Songwriter Interviews”. Songfacts. 2023年8月15日閲覧。
- ^ Huey, Steve. “Anthrax - Among the Living Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年8月15日閲覧。
- ^ “アンスラックスの名作『アマング・ザ・リヴィング』がデラックス・エディション化”. CDJournal. 音楽出版社 (2009年11月5日). 2023年8月15日閲覧。
外部リンク
[編集]- アマング・ザ・リヴィング - Discogs (発売一覧)