アメリカモモンガ
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アメリカモモンガ | |||||||||||||||||||||||||||
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アメリカモモンガ Glaucomys volans
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Glaucomys volans (Linnaeus, 1758)[1][2][3] | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
Mus volans Linnaeus, 1758[2] | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
アメリカモモンガ[4] | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Mexican flying squirrel[1] Southern flying squirrel[1][2][3][5] | |||||||||||||||||||||||||||
アメリカモモンガ (学名:Glaucomys volans) は、哺乳綱齧歯目リス科アメリカモモンガ属に分類される齧歯類。アメリカモモンガ属の模式種[2]。
分布
[編集]アメリカ合衆国東部、カナダ(オンタリオ州、ケベック州)、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ[1]
形態
[編集]出産直後の幼獣の体重は、3 - 5グラム[2]。
分類
[編集]以下の亜種の分類は、Thorington & Hoffmann(2005)に従う[3]。
- Glaucomys volans volans (Linnaeus, 1758)
- Glaucomys volans chontali Goodwin, 1961
- Glaucomys volans goldmani (Nelson, 1904)
- Glaucomys volans guerreroensisDiersing, 1980
- Glaucomys volans herreranus Goldman, 1936
- Glaucomys volans madrensis Goldman, 1936
- Glaucomys volans oaxacensis Goodwin, 1961
- Glaucomys volans querceti (Bangs, 1896)
- Glaucomys volans saturatus Howell, 1915
- Glaucomys volans texensis Howell, 1915
- Glaucomys volans underwoodi Goodwin, 1936
生態
[編集]落葉樹林や混交林などに生息する[5]。アメリカ合衆国東部では主に低地に生息するが、中央アメリカでは標高1,200 - 3,000メートルの斜面にある雲霧林に生息する[2]。種小名 volans は、ラテン語で「飛ぶ」の意[2]。
捕食者として、ネコ・フクロウ類・ネズミヘビ類などのヘビ類などが挙げられる[2]。
妊娠期間は約40日[2]。平均3 - 4頭の幼獣を産む[2]。
人間との関係
[編集]分布が非常に広く、種としての絶滅のおそれは低いと考えられている[1][5]。
本種に限ったことではないが野生動物は細菌などを保菌しており、感染症の媒介となることもある。一例として日本では2005年に、静岡県の動物取扱業者の従業員がペット用に輸入された本種が由来のレプトスピラ症に感染した例が報告されている[6]。従業員2名がレプトスピラ症を発病している。輸入した108頭は、炭酸ガスで安楽殺後、焼却された[7]。患者は高熱と血尿の症状があり多臓器不全の症状を発症していた。レプトスピラ症は発症後5日以内に治療を開始しないと致死率は60%以上にのぼると患者の雇用主であった白輪剛史は認識している。[8]2005年9月より野生由来のげっ歯目はペストや新興・再興感染症(ペスト、ラッサ熱、ハンタウイルス肺症候群、腎症候性出血熱、レプトスピラ症、野兎病、サル痘など)を媒介する可能性が高いため全面輸入禁止となった[9]。
ペットとして飼育されることもあり[5]、日本にも輸入されている[6]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f Cassola, F. 2016. Glaucomys volans (errata version published in 2017). The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T9240A115091392. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T9240A22257175.en. Downloaded on 01 June 2020.
- ^ a b c d e f g h i j Patricia G. Dolan, Dilford C. Carter, "Glaucomys volans," Mammalian Species, No. 78, 1977, Pages 1-6.
- ^ a b c Richard W. Thorington, Jr. Robert S. Hoffmann, "Family Sciuridae," Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Volume 2, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 754-818.
- ^ 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
- ^ a b c d Alex Atwood, 2016. "Glaucomys volans" (On-line), Animal Diversity Web. Accessed June 01, 2020 at https://animaldiversity.org/accounts/Glaucomys_volans/
- ^ a b Toshiyuki Masuzawa, Yoshihiro Okamoto, Yumi Une, Takahiro Takeuchi, Keiko Tsukagoshi, Nobuo Koizumi, Hiroki Kawabata, Shuji Ohta, & Yasuhiro Yoshikawa, "Leptospirosis in Squirrels Imported from United States to Japan," Emerging Infectious Diseases, Volume 12, Number 7, 2006, Pages 1153-1155.
- ^ 静岡市保健所保健予防課 大輪達仁 長坂好洋 厚生労働省健康局結核感染症課 三木 朗. “輸入動物(アメリカモモンガ)に由来するレプトスピラ症感染事例-静岡市(概要)”. 2019年9月17日閲覧。
- ^ 白輪剛史「動物の値段」、角川文庫、2014年12月。
- ^ “動物の輸入届出制度 Q&A”. 厚生労働省. 2021年3月14日閲覧。