アメリカンオークスステークス
アメリカンオークス American Oaks Stakes | |
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競馬場 | サンタアニタパーク競馬場 |
創設 | 2002年7月6日 |
距離 | 芝1マイル1/4(約2012m) |
格付け | G1 |
賞金 |
1着賞金15万7280ドル |
出走条件 | サラブレッド3歳牝馬 |
負担重量 |
南半球産馬125ポンド(約57.2kg) 北半球産馬121ポンド(約54.9kg) |
アメリカンオークスステークス(American Oaks Stakes)は、アメリカ合衆国・カリフォルニア州のサンタアニタパーク競馬場において開催される重賞競走である。格付けはG1。施行条件は芝1マイル1/4(10ハロン、約2012メートル)。出走条件は3歳牝馬。
2002年にアメリカンオークス招待ステークス(American Oaks Invitational Stakes)として創設された。一般に「アメリカンオークス」の通称で知られる。
概要
[編集]アメリカにおける3歳牝馬芝路線の春夏シーズンの最高競走(early summer destination)として、また各国の3歳有力牝馬が集まる競走としての位置付けを目指し、国際招待競走として創設された。「オークス」の名称は、イギリスのオークスを源として世界各国で伝統的に3歳牝馬の最高競走に命名されており、アメリカのダート路線では中部地区のケンタッキーオークスや東部地区のコーチングクラブアメリカンオークス(通称CCAオークス)が該当する。
第1回競走の優勝馬メガヘルツが、本競走優勝後もほかのG1競走に優勝するなど活躍。第2回に優勝したディミトロワ(アイリッシュオークス優勝馬)も同様に活躍し、第3回競走よりG1に格付けされた。1着賞金40万ドルというアメリカでは比較的高額な賞金設定もあり、以後各国のクラシック競走で勝利または好走した馬を集め、国際招待競走として定着した。2005年の第4回競走では、日本の優駿牝馬(オークス)優勝馬シーザリオが勝利している。
しかし2010年、カリフォルニア州における競馬産業の不振に伴い、従来75万ドルに設定されていた総賞金が25万ドルに減額され、競走名も「アメリカンオークスステークス」に改称、国際競走の性格は失われた[1]。
2016年より開催時期を12月に移動する[2]。
歴史
[編集]- 2002年
- 3歳牝馬限定競走の国際招待競走「アメリカンオークスインビテーショナルステークス」として創設。
- 1位入線のDublino(ダブリノ)は直線での進路妨害により2着降着、2位入線のメガヘルツが繰り上がり優勝。
- 2004年 - 国際リステッドから国際G1認定。
- 2010年 - 賞金を大幅に減額。招待を取り消し「アメリカンオークスステークス」に改称。
- 2014年
- 開催時期を5月末に変更。
- ハリウッドパーク競馬場閉鎖に伴い、サンタアニタパーク競馬場に開催地を変更。
- 2016年 - 開催時期を12月に変更。芝1マイル1/8で行われる。
- 2021年 - 豪雨の影響によりダート1マイル1/4で行われる。ダートへの変更に伴って規定により本年度に限りG2への格下げとなっていたが、のちにG1として扱われることが発表された[3]。
歴代優勝馬
[編集]※国旗は調教国を表す。
回 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 優勝馬主 |
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第1回 | 2002年7月6日 | Megahertz メガヘルツ |
牝3 | 2:00.46 | アレックス・ソリス | ボビー・フランケル | マイケル・ベッロ |
第2回 | 2003年7月5日 | Dimitrova ディミトロワ |
牝3 | 1:59.98 | デイヴィッド・フローレス | ダーモット・ウェルド | ジョセフ・ヒギンズ |
第3回 | 2004年7月3日 | Ticker Tape ティッカーテープ |
牝3 | 2:01.54 | ケント・デザーモ | ジェイムズ・キャシディ | J・フォード/D・パーソン /J・スウィーシー |
第4回 | 2005年7月3日 | Cesario シーザリオ |
牝3 | 1:59.03 | 福永祐一 | 角居勝彦 | キャロットファーム |
第5回 | 2006年7月2日 | Wait a While ウェイトアホワイル |
牝3 | 1:59.38 | ギャレット・ゴメス | トッド・プレッチャー | エイリンデルファーム |
第6回 | 2007年7月7日 | Panty Raid パンティーレイド |
牝3 | 2:01.53 | エドガー・プラード | トッド・プレッチャー | グレンクレストファーム LLC |
第7回 | 2008年7月5日 | Pure Clan ピュアクラン |
牝3 | 2:00.5 | ジュリアン・ルパルー | ロバート・ホルザス | L・ラーキン/IEAHステーブルズ/ ペガサスホールディングス |
第8回 | 2009年7月5日 | Gozzip Girl ゴジップガール |
牝3 | 2:00.22 | ケント・デザーモ | トーマス・アルバートラニ | ファーンズワースステーブルズ |
第9回 | 2010年7月3日 | Harmonious ハーモニアス |
牝3 | 2:01.77 | マーティン・ガルシア | ジョン・シレフス | パム&マーティー・ウィゴット |
第10回 | 2011年7月16日 | Nereid ネレイド |
牝3 | 2:01.46 (同着) |
ジョー・タラモ | ジョン・シレフス | エリック・クロンフィールド |
Cambina カンビーナ |
マーティン・ガルシア | ジェフ・ボンド | |||||
第11回 | 2012年7月14日 | Lady of Shamrock レディオブシャムロック |
牝3 | 2:03.19 | M.Smith | J.Sadler | |
第12回 | 2013年7月13日 | Emollient | 牝3 | 2:02.38 | Mike E. Smith | William I. Mott | Juddmonte Farms |
第13回[4] | 2014年5月31日 | Room Service ルームサーヴィス |
牝3 | 2:01.28 | S.ブリッジモハン | W.カタラーノ | |
第14回 | 2015年5月30日 | Spanish Queen スパニッシュクイーン |
牝3 | 2:01.93 | B.Blanc | R.Baltas | |
第15回 | 2016年12月31日 | Decked Out デックドアウト |
牝3 | 1:47.86 | K.Desormeaux | J.Desormeaux | |
第16回 | 2017年12月30日 | Daddys Lil Darling | 牝3 | 2:00.11 | M.Smith | K.McPeek | |
第17回 | 2018年12月29日 | Competitionofideas | 牝3 | 1:59.77 | J.Rosario | C.Brown | |
第18回 | 2019年12月28日 | Lady Prancealot | 牝3 | 2:01.70 | J.Bravo | R.Baltas | |
第19回 | 2020年12月26日 | Duopoly | 牝3 | 2:01.61 | F.Prat | C.Brown | |
第20回 | 2021年12月26日 | Queen Goddess | 牝3 | 2:04.72 | J.Hernandez | M.McCarthy | |
第21回 | 2022年12月26日 | Rhea Moon | 牝3 | 2:00.75 | J.Hernandez | P.D'Amato | Rockingham Ranch & Talla Racing |
第22回 | 2023年12月26日 | Anisette | 牝3 | 2:00.22 | U.Rispoli | L.Powell | Eclipse Thoroughbred Partners |
日本調教馬の成績
[編集]関連項目
[編集]- ロイヤルヒロインマイルステークス - アメリカンオークスと同じサンタアニタパーク競馬場で行われる重賞競走(旧キャッシュコールマイル招待ステークス)。
脚注
[編集]- ^ Jack Shinar (2010年7月3日). “American Oaks Lacks International Flavor”. BloodHorse.com. 2010年9月11日閲覧。
- ^ American Oaks may be moved to December; two Grade 1 Los Al stakes face uncertaintyデイリーレーシングフォーム、2016年10月31日閲覧
- ^ “ダート変更で格下げ発表のアメリカンオークス、従来どおりG1扱いに”. JRA-VAN ver.World. 2022年1月11日閲覧。
- ^ 2014年レース結果 - racingpost、2014年6月2日閲覧
出典
[編集]- アメリカンオークス歴代勝ち馬–equibase