アメリカンクラッカー
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アメリカンクラッカーは玩具の一種。「カチカチボール」とも呼ばれた。
概要
[編集]アメリカ発祥とされる紐の先にボールが2個付いており、ぶつけて音を鳴らす玩具[1]。名称はクラッカーと同じく、音が由来となっている。
2017年には日本のメガハウスから進化形おもちゃとされる「バンバンクラッカー」が発売された[2]。
構造と遊び方
[編集]長さ20cm程度の紐の先に直径3~4cm程の硬質プラスチック製のボールが2個付いている。
遊び方は紐の中心にあるリングを中指と薬指でつまみ、上下に動かすことでボールどうしがぶつかりあい、ボールが「カチカチ」と音を立てるというものである。指の動かし方にコツがあり、初心者では連続して音を立て続けることが難しい。上級者はボールを上下で合わせて綺麗な輪と連続音を作ることができる。
日本でのブーム
[編集]日本においては1971年3月上旬、アサヒ玩具が「アメリカで大流行のおもちゃ」として発売したのがきっかけでヒット商品となった。しかし「遊戯中にボールが外れ、怪我をした」「音がうるさい」などのクレームが相次ぎ、わずか1ヶ月でブームは下火となった[3]。
画像
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関連項目
[編集]- つるピカハゲ丸:ド突かれたハゲ丸の涙目でアメリカンクラッカーを再現。
- 戦闘潮流:主人公ジョセフ・ジョースターが鉄製のアメリカンクラッカー「クラッカーヴォレイ」を武器として使用。
- 恋はカチカチ(Crazy Balls):1971年にモンタルト・トリオ(The Montalto Trio)というバンドが"The Wacky Crackers"の変名でスタックス・レコードから発表したアメリカン・クラッカーを題材にした曲。[4][5]
- キリンジ:同名の曲を発表し2006年発売のアルバム「DODECAGON」に収録。また同曲は同バンドのボーカルだった堀込泰行により2023年発売のEP「星屑たち」にセルフカバー版を収録。
- ティキ・タカ - スペイン発祥のサッカーの戦術。ティキ・タカはスペイン語でアメリカンクラッカーがカチカチ鳴る様を表す擬音語である。ショートパスを正確に繋いでいく様を、アメリカンクラッカーが短い間で規則正しく鳴る様に重ね合わせてこう呼ばれるようになった。
脚注
[編集]- ^ “駅前で売ってませんでしたか?アメリカンクラッカー!外すとやたら痛かった~。”. Middle Edge(ミドルエッジ) (2017年1月20日). 2019年10月19日閲覧。
- ^ “【2017年も“バンバン”遊べ!】「アメリカンクラッカー」の超進化形「バンバンクラッカー」登場!【遊び方動画あり】”. 電撃ホビーウェブ (2017年2月9日). 2019年10月19日閲覧。
- ^ 1971年4月18日付読売新聞紙面ではブームの下火について「4月16日にはそごうが仕入を中止、三越も『ブームもあと数日』と見て販売中止を検討」と報じた
- ^ “The Wacky Clackers–Crazy Balls” (英語). PUREPOP (2011年9月7日). 2020年1月8日閲覧。
- ^ “The Wacky Clackers – Crazy Balls = 恋はカチカチ” (英語). Discogs. 2020年1月8日閲覧。
外部リンク
[編集]ウィキメディア・コモンズには、アメリカンクラッカーに関するカテゴリがあります。