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アラバマ州議会元老院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
（アラバマ州元老院から転送）
アラバマ州議会元老院 (上院)
紋章もしくはロゴ
種類
種類
任期制限無し
沿革
新会期開始日
2023年3月7日
役職
議長（州副知事）
上院仮議長
多数党院内総務
少数党院内総務
構成
定数35
院内勢力
多数党
  •   共和党 (27)

少数党

任期
4年
歳費・報酬$53,913/年 [1]
選挙
単純小選挙区制
前回選挙
2022年11月8日
(35 議席)
次回選挙
2026年11月3日
(35 議席)
ウェブサイト
アラバマ州議会元老院

アラバマ州議会元老院は、アラバマ州議会の上院である。州内の同数の選挙区を代表する35人の議員で構成され、各選挙区には少なくとも127,140人の市民が含まれる。上院は下院と同様、任期制限がなく、任期は4年である。

アラバマ州議会元老院の会議ははモンゴメリー (アラバマ州)の州議会議事堂で開かれる。

他の州・準州議会の上院やアメリカ合衆国上院と同様、上院は州内閣、委員会への知事任命の可否を決定できる。

上院の権限

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歳入法案の発議権は下院が独占しているが、そのような法案は上院が修正または代案を出すことができる。さらに、上院は「審議の機関」とみなされるため、討論の長さに関する規則は下院よりも自由である。

アメリカ合衆国上院と同様に、アラバマ州議会代議院は、憲法と法令によって指定された特定の任命者の確認権（Confirmation）のみを有する。この役割の立法前例は、共和政ローマ時代に元老院 (ローマ)に与えられた同様の権限である。

議員及び議員要件

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アラバマ州元老院は35名の議員で構成されている。議員の定員は、アラバマ州憲法第4条第50節（下院議員を105名、上院議員を35名とする[2]）に加え、第9条第197節および第198節（上院議員は下院議員総数の4分の1以上3分の1以下とする[2]）と定められている。郡が新設された場合は、追加の代表が認められる。したがって、アラバマ州議会元老院は下院のちょうど3分の1の規模であり、各州上院議員は約12万5,000人のアラバマ州民の選挙区を代表している。

アラバマ州憲法第4条第47項により、上院議員は選挙時に25歳以上でなければならず、アラバマ州の市民であり、少なくとも3年間居住していなければならず、選挙前の少なくとも1年間は選挙区内に居住していなければならない[3]。

上院議員は下院議員同様、任期4年で選出され、選挙当日の午前0時に就任する。アラバマ州憲法修正97条は、上下両院のいずれかに欠員が生じた場合、知事は欠員を補充するための特別選挙を招集しなければならないと定めている[4]。

議会構成

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所属 政党
(網掛けは多数会派を示す)
 合計
共和党 民主党 欠員
2018年11月7日時点 27 8 35 0
2020年12月7日時点 26 34 1
2021年7月14日時点 27 35 0
2023年10月30日時点 26 34 1
2024年1月23日時点 27 35 0
最新の投票率 77% 23%

役職

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Position Name Party District
上院議長

（州副知事）

Will Ainsworth 共和党 全州
上院仮議長 Greg Reed 共和党 第5地区
上院書記官 D. Patrick Harris

アラバマ州副知事は上院議長を務めるが、同数得票の場合のみ投票権を行使する[5]。仮議長が不在の場合は、臨時議長が上院の議長を務める。臨時議長は、議場からの指名と、それに続く記録投票によって上院全体から選出される。臨時議長は上院の最高指導部である。その他の多数党と少数党の党首は、それぞれの党議によって選出される。

多数派政党内役職

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役職 氏名 政党 選挙区
院内総務 Steve Livingston 共和党 第8地区
院内副総務 Clyde Chambliss 共和党 第30地区

少数派政党内役職

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役職 氏名 政党 選挙区
院内総務 Bobby Singleton 民主党 第24地区
院内副総務 Rodger Smitherman 民主党 第18地区
院内議員総会幹事 Linda Coleman-Madison 民主党 第20地区

上院議員名簿

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選挙区 上院議員 政党 居住地 初当選 代表的な郡
1 Tim Melson Republican フローレンス 2014 Lauderdale, Limestone, Madison
2 Tom Butler Republican マディソン 2018 Limestone, Madison
3 Arthur Orr Republican ディケーター 2006 Limestone, Madison, Morgan
4 Garlan Gudger Republican カルマン 2018 Cullman, Lawrence, Marion, Winston
5 Greg Reed Republican Jasper 2010 Fayette, Jefferson, Tuscaloosa, Walker, Winston
6 Larry Stutts Republican タスカンビア 2014 Colbert, Franklin, Lauderdale, Lawrence, Marion
7 Sam Givhan Republican Gurley 2018 Madison
8 Steve Livingston Republican Scottsboro 2014 DeKalb, Jackson, Madison
9 Wes Kitchens Republican アラブ 2024 (special) Blount, DeKalb, Madison, Marshall
10 Andrew Jones Republican Centre 2018 Cherokee, DeKalb, Etowah, St. Clair
11 Lance Bell Republican Pell City 2022 Shelby, St. Clair, Talladega
12 Keith Kelley Republican アニストン 2022 Calhoun, Talladega
13 Randy Price Republican Opelika 2018 Chambers, Cherokee, Clay, Cleburne, Lee, Randolph
14 April Weaver Republican Alabaster 2021 (special) Bibb, Chilton, Shelby
15 Dan Roberts Republican バーミングハム 2018 Jefferson, Shelby, Talladega
16 J. T. Waggoner Republican Birmingham 1990 Jefferson, Shelby
17 Shay Shelnutt Republican Trussville 2014 Blount, Jefferson, St. Clair
18 Rodger Smitherman Democratic Birmingham 1994 Jefferson
19 Merika Coleman Democratic Birmingham 2022 Jefferson
20 Linda Coleman-Madison Democratic Birmingham 2006 Jefferson
21 Gerald Allen Republican タスカルーサ 2010 Lamar, Pickens, Tuscaloosa
22 Greg Albritton Republican Range 2014 Baldwin, Clarke, Escambia, Monroe, Washington
23 Robert Stewart Democratic セルマ 2022 Butler, Conecuh, Dallas, Lowndes, Marengo, Monroe, Perry, Wilcox
24 Bobby Singleton Democratic Greensboro 2005 Choctaw, Greene, Hale, Marengo, Pickens, Sumter, Tuscaloosa
25 Will Barfoot Republican モンゴメリー 2018 Crenshaw, Elmore, Montgomery
26 Kirk Hatcher Democratic モンゴメリー 2021 (special) Montgomery
27 Jay Hovey Republican オーバーン 2022 Lee, Russell, Tallapoosa
28 Billy Beasley Democratic Clayton 2010 Barbour, Bullock, Henry, Houston, Macon, Russell
29 Donnie Chesteen Republican Geneva 2018 Dale, Geneva, Houston
30 Clyde Chambliss Republican Prattville 2014 Autauga, Chilton, Coosa, Elmore, Tallapoosa
31 Josh Carnley Republican Ino 2022 Coffee, Covington, Dale, Pike
32 Chris Elliott Republican Spanish Fort 2018 Baldwin
33 Vivian Davis Figures Democratic モービル 1997 Mobile
34 Jack W. Williams Republican Wilmer 2018 Mobile
35 David Sessions Republican Grand Bay 2018 Mobile

過去の議会構成

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1819年の連邦加盟以来、アラバマ州の歴史の大半を民主党 が占めたが、わずかな例外もあった。1837年と1850年から1851年にかけてはホイッグ党 が元老院の多数を占めた。南北戦争と連邦への再加盟後、1868年から1874年までの再建期には共和党が多数を占めた。その後、136年連続で民主党が過半数を占めた。2010年の選挙から共和党が議会の過半数を占め、2014年~2022年の3回の選挙でも過半数を維持している。

アラバマ州上院議員を務めた最初のアフリカ系アメリカ人は、ブリック郡出身の共和党員ベンジャミン・F・ロイヤルで、1868年から1875年まで務めた[6]。1983年の選挙では、共和党のアン・ベッドソール（1983年～1995年）と民主党のフランシス・"シスター"・ストロング（1983年～1986年）が当選し、アラバマ州史上初の女性上院議員が誕生した。

委員会

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下記の委員会が上院内に存在している。[7]

  • 農業・自然保護・林業委員会
  • 銀行・保険委員会
  • ビジネス及び労働委員会
  • 児童・青少年・人事委員会
  • 商業・運輸・公益事業委員会
  • 確認事項委員会
  • 憲法・選挙資金・倫理・選挙委員会
  • 経済拡大及び貿易委員会
  • 教育委員会
  • エネルギー・天然資源委員会
  • 教育財政・税制委員会
  • 財政・一般会計税制委員会
  • 財政責任及び経済開発委員会
  • 政府関係委員会
  • 健康委員会
  • 産業開発・採用委員会
  • 司法委員会
  • ジェファーソン郡地方立法委員会[5]
  • モービル郡地方立法委員会[5]
  • シェルビー郡地方立法委員会[5]
  • 規則委員会
  • 中小企業および経済開発委員会
  • 観光とマーケティング委員会
  • 退役軍人及び軍事問題委員会

上院の公式紋章

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上院の公式紋章は、開かれた本とたいまつが描かれ、ラテン語の「Libertas Per Lege」（「法を通じての自由」を意味する）が添えられている。

上院の公式紋章は、1965年8月19日の上院決議で採択され、当時のジョン・タイソン上院議員（モービル郡）、ヴォーン・ヒル・ロビソン上院議員（モンゴメリー郡）、ビル・ニコルズ上院議員（タラデガ郡）、ジム・アレン副知事、マクダウェル・リー上院事務総長から成る特別委員会によって作成された。

出典

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  1. ^ “Budget Fact Book”. The Alabama Legislature (2023年1月4日). 2023年7月7日閲覧。
  2. ^ a b “Senate Convenes - Alabama Legislature”. Alabama Legislature. 2024年6月17日閲覧。
  3. ^ “"Alabama Constitution, Article IV, Section 46"”. Alabama Secretary of State. 2024年6月17日閲覧。
  4. ^ “AMENDMENT 97 RATIFIED”. JUSTIA. 2024年6月17日閲覧。
  5. ^ a b c d “Alabama State Senate”. BALLOTPEDIA. 2024年6月17日閲覧。
  6. ^ Bailey, Neither Carpetbaggers nor Scalawags (1991)
  7. ^ “Alabama State Senate Committees”. Open States. Sunlight Foundation (2014年4月9日). 2014年4月9日閲覧。

外部リンク

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ウィキメディア・コモンズには、アラバマ州議会元老院に関連するカテゴリがあります。
連邦議会
州議会
その他の議会
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