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アリサ・リュウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アリサ・リウ
Alysa LIU
フィギュアスケート選手
生誕 (2005-08-08) 2005年8月8日(19歳)
カリフォルニア州クローヴィス
居住地 リッチモンド
身長 158 cm
出身校 Oakland School for the Arts
選手情報
代表国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
コーチ フィリップ・ディグリエルモ
マッシモ・スカリ
所属クラブ St. Moritz SC
練習拠点 オークランド
開始 2010年
競技歴 2010-2022
2024-
引退 2022年
ISUサイト バイオグラフィ
ISUパーソナルベストスコア
総合219.242021 CSロンバルディア杯
SP74.312021 CSロンバルディア杯
FS144.932021 CSロンバルディア杯
大会成績
国際スケート連盟主催大会 1 2 3
世界選手権 0 0 1
世界ジュニア選手権 0 0 1
ジュニアグランプリファイナル 0 1 0
合計数 0 1 2
国内大会 1 2 3
全米選手権 2 0 0
全米ジュニア選手権 1 0 0
フィギュアスケート
世界選手権
2022 モンペリエ 女子シングル
世界ジュニア選手権
2020 タリン 女子シングル
ジュニアグランプリファイナル
2019 トリノ 女子シングル

アリサ・リュウ: Alysa Liu: 刘美贤: 劉美賢2005年8月8日 - )もしくはアリサ・リウは、アメリカ合衆国フィギュアスケート選手(女子シングル)。2022年に引退を発表したが、2024年に競技への復帰を表明した。

2019年ジュニアグランプリファイナル準優勝。2019年、 2020年全米フィギュアスケート選手権優勝。2020年世界ジュニア選手権 銅メダル。2022年北京五輪6位入賞。2022年世界選手権 銅メダル。

人物

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2005年8月8日、アメリカ合衆国カリフォルニア州クローヴィスに生まれた。リウの父親は中国四川省出身でアメリカに移住した弁護士、母親は匿名の卵子提供者であり、代理母を通して生まれた[1][2]。5人兄弟の長女である。

経歴

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初期

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2010年にスケートを始めた。ローラ・リペツキーの指導を受ける。

ノービス時代

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2018年全米フィギュアスケート選手権ジュニアクラスで優勝。当時12歳であったため、年齢基準を満たしておらず、世界ジュニア選手権には出場できなかった。

翌2019年全米フィギュアスケート選手権ではノービス選手ながらシニアクラスに出場し、史上最年少の優勝を果たした[3]

2019-2020シーズン、ジュニア時代

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ジュニアグランプリシリーズに参戦し、第1戦目のアメリカ大会では4回転ルッツとトリプルアクセルを成功させ優勝を果たした[4]。ISU公式競技会で4回転ルッツを成功させたのは女子選手としてはアレクサンドラ・トゥルソワに次いで2人目。また、ISU公式競技会で4回転ジャンプとトリプルアクセルを両方着氷したのは、女子選手では初めてである。第2戦目のポーランド大会では、ジュニア選手として初めてトリプルアクセル-トリプルトウループのコンビネーションジャンプを成功させ、優勝。ジュニアグランプリファイナルトリノ)への進出を決めた。同大会ではカミラ・ワリエワに次ぐ2位となり銀メダルを獲得した。

2020年の全米フィギュアスケート選手権シニアクラスに出場し優勝、女子シングルではアシュリー・ワグナー以来7年ぶりの2連覇を果たした。

同年の世界ジュニアフィギュアスケート選手権タリン)では3位となった。

2020年6月22日にはコーチの変更を表明。5歳でスケートを始めてから長年指導を受けていたローラ・リピツキーのもとを離れ、リー・バーケル、ローリー・ニコルマッシモ・スカリといったコーチ陣のチームに師事すると発表した[5]

2020-2021シーズン

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出場を予定していた2020-2021シーズンのジュニアグランプリシリーズは、COVID-19の世界的な流行などを受けて全試合が中止となり、国際大会への出場機会が得られなかった。

2020年12月11日に、新たにジェレミー・アボットがコーチ陣に加わると発表した[6]

2021年1月に行われた全米フィギュアスケート選手権では総合4位。

2021-2022シーズン、シニアデビュー

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2021年8月にボストンで行われたクランベリー杯でシニアの国際大会デビューを果たした。9月には、北京オリンピック最終予選会であるネーベルホルン杯で優勝し、北京オリンピックでのアメリカ女子シングル3枠目の出場枠を獲得した。2021年スケートカナダに出場しシニアグランプリデビュー。ショートプログラム(SP)、フリースケーティング(FS)ともにトリプルアクセルに挑んだが、回転不足や転倒で思うように決まらず、スケートカナダでは5位、続くNHK杯では4位だった。NHK杯の2日後にコーチを変更。コロラド州コロラドスプリングスクリスティ・クラールドリュー・ミーキンスヴィクトール・ファイファーなどの指導を受けることとなった[7]

2022年の全米フィギュアスケート選手権では、SPで3位に入ったもののコロナの陽性反応が出てFSを棄権することになった。しかしこれまでの実績などから、マライア・ベルカレン・チェンとともに北京オリンピックの代表に選出された。

北京オリンピック

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オリンピックの女子シングルSPでは、トリプルアクセルを回避してプログラムの完成度を高め、8位につけた。FSではトリプルアクセルに挑み着氷させた。ただし、判定はダウングレード(1/2回転以上の不足)であった。その後もジャンプすべて着氷、スピンとステップは最高評価のレベル4を得るなど会心の演技で総合7位に入賞した。好成績を残し大会最終日に行われるエキシビションに招待されたが、エキシビジョン出場を全く予想しておらずエキシビション用のプログラムを用意していなかったため、急遽アイスダンスのアメリカ代表であるジャン=リュック・ベイカーが振り付けをした『LOCO』を披露した。衣装はアイスダンスのスペイン代表であるオリヴィア・スマートから借りたものであった[8]

引退発表

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2022年4月10日、自身のインスタグラムにて現役引退を表明。「スケートの目標が達成できました。正直、これだけ多くのことを達成できると思っていませんでした」などと記した[9]

復帰発表

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2024年3月1日、自身のインスタグラムにて現役復帰を表明[10]

主な戦績

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シニアクラスの戦績
大会名 2018–19 2019–20 2020–21 2021–22 2024–25
冬季オリンピック 6位
世界選手権 3位
GP NHK杯 4位 4位
GP スケートカナダ 5位 6位
CS ブダペスト杯 1位
CS ネーベルホルン杯 1位
CS ロンバルディア杯 1位
クランベリー杯 1位
全米選手権 1位 1位 4位 途中棄権
ノービス・ジュニアクラスの戦績
大会名 2016–17 2017–18 2018–19 2019–20
世界ジュニア選手権 3位
JGP ファイナル 2位
JGP バルティック杯 1位
JGP レークプラシッド 1位
アジアフィギュア杯 2位 N 1位 N
チャレンジカップ 2位 N
全米選手権 4位 N 1位 J

詳細

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パーソナルベストは太字で表示

2024-2025 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2024年11月8日 - 10日 ISUグランプリシリーズ NHK杯東京 4
65.03
4
125.72
4
190.75
2024年10月25日 - 27日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダハリファックス 2
67.68
7
120.01
6
187.69
2024年10月11日 - 13日 ISUチャレンジャーシリーズ ブダペスト杯ブダペスト 1
68.83
2
123.94
1
192.77
2021-2022 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2022年3月21日 - 27日 2022年世界フィギュアスケート選手権モンペリエ 5
71.91
3
139.28
3
211.19
2022年2月15日 - 17日 2022年北京オリンピック北京 7
69.50
6
139.45
6
208.95
2022年1月2日 - 9日 2022年全米フィギュアスケート選手権ナッシュビル 3
71.42
WD WD
2021年11月12日 - 14日 ISUグランプリシリーズ NHK杯東京 4
67.72
3
135.18
4
202.90
2021年10月29日 - 31日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダバンクーバー 4
73.63
7
132.90
5
206.53
2021年9月22日 - 25日 ISUチャレンジャーシリーズ ネーベルホルン杯オーベルストドルフ 1
70.86
1
136.54
1
207.40
2021年9月9日 - 12日 ISUチャレンジャーシリーズ ロンバルディア杯ベルガモ 1
74.31
1
144.93
1
219.24
2021年8月11日 - 15日 クランベリー杯(ボストン 1
71.42
1
134.32
1
205.74
2020-2021 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2021年1月15日 - 18日 2021年全米フィギュアスケート選手権ラスベガス 2
76.36
4
137.03
4
213.39
2019-2020 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2020年3月2日 - 8日 2020年世界ジュニアフィギュアスケート選手権タリン 4
67.52
3
137.31
3
204.83
2020年1月20日 - 26日 2020年全米フィギュアスケート選手権 シニア(グリーンズボロ 2
75.40
1
160.12
1
235.52
2019年12月5日 - 8日 2019/2020 ISUジュニアグランプリファイナルトリノ 1
71.19
2
133.46
2
204.65
2019年9月18日 - 21日 ISUジュニアグランプリ バルティック杯グダニスク 4
64.11
1
138.99
1
203.10
2019年8月28日 - 31日 ISUジュニアグランプリ レークプラシッドレークプラシッド 1
69.30
1
138.80
1
208.10
2018-2019 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2019年1月19日 - 27日 2019年全米フィギュアスケート選手権 シニア(デトロイト 2
73.89
1
143.62
1
217.51
2018年8月1日 - 5日 2018年アジアフィギュア杯 ノービスクラス(タイ 1
50.25
1
88.20
1
138.45
2017-2018 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2018年2月22日 - 25日 2018年チャレンジカップ アドバンスドノービスクラス (デン・ハーグ 1
42.79
2
86.99
2
129.78
2017年12月31日 - 1月2日 2018年全米フィギュアスケート選手権 ジュニア(サンノゼ 1
63.83
1
120.33
1
184.16
2017年8月2日 - 5日 2017年アジアフィギュア杯 アドバンスドノービスクラス(香港 3
38.74
3
69.60
2
108.34
2016-2017 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年1月14日 - 22日 2017年全米フィギュアスケート選手権 ノービス(カンザスシティ 1
48.89
6
82.79
4
131.68

プログラム使用曲

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シーズン SP FS EX
2024-2025 Promise
歌:レイヴェイ、ダン・ウィルソン
振付:マッシモ・スカリ
MacArthur Park
歌:ドナ・サマー
振付:マッシモ・スカリ
2021-2022 バレエ『ドン・キホーテ』より
ジプシーダンス
作曲:レオン・ミンクス
振付:マッシモ・スカリ
ヴァイオリン協奏曲
作曲:ピョートル・チャイコフスキー
演奏:ジョシュア・ベル
LOCO
歌:ITZY
振付:ジャン=リュック・ベイカー
2020-2021
作曲:ニーノ・ロータ
振付:ローリー・ニコル
The Storm
作曲:HAVASI
振付:ローリー・ニコル
2019-2020 パレードに雨を降らせないで
作曲:バーブラ・ストライサンド
Illumination
作曲:ジェニファー・トーマス
2018-2019 イーストウィックの魔女たち
作曲:ジョン・ウィリアムズ
2017-2018 Spanish Flame
作曲:Maxime Rodriguez
レ・ミゼラブル
作曲:クロード=ミシェル・シェーンベルク
2016-2017 Puttin' On the Ritz
作曲:アーヴィング・バーリン
シング・シング・シング
作曲:ルイ・プリマ
演奏:ベニー・グッドマン

脚注

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外部リンク

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