アルベール・ピゲ
表示
アルベール・ピゲ(Albert G. Piguet、1914年 - 2000年)はスイスの時計師である。「史上初めて月面に到達した」ことで著名な腕時計である、初代「オメガ・スピードマスター」に搭載されたクロノグラフキャリバーを設計した時計技術者として知られる。
経歴
[編集]- 1914年 - スイスに生まれる。
- 1933年 - 入学したヴァレー・ド・ジュウ時計学校においてダブル・エスケープメント[1]直径38mmの懐中時計を2-3個製作[2]した。卒業後はレマニア(現ヌーベル・レマニア)に入社した。
- 1940年 - オメガの注文によりキャリバー27CHROC12[3]を設計、後キャリバー2310と改名され、オメガではキャリバー321として量産された。
- 1967年 - キャリバー321のコラムウィールをカムに置換し振動数を18000回/時から21600回/時へ変更してキャリバー861を開発した。
- 1977年 - ヴァレー・ド・ジュウ時計学校の理事長に就任。
- 1980年 - ヴァレー・ド・ジュウ時計学校の理事長を退職。
脚注
[編集]- ^ 脱進器が2つ存在する。
- ^ この時計は後にフィリップ・デュフォーがダブル・エスケープメントウォッチ「デュアリティ」を制作するヒントになったという。うち1個は1998年4月にジュネーヴで行われたアンティコルムオークションに出品され13万スイスフラン(当時の換算で約1200万円)で落札されている。
- ^ この名称は「直径27mm」「クロノグラフキャリバー」「12時間積算計を持つ」ことを示している。