アレクサンドリア四重奏
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『アレクサンドリア四重奏』(アレクサンドリアしじゅうそう、原題:The Alexandria Quartet)は、イギリスの小説家・ロレンス・ダレルによる長編の連作小説。「ジュスティーヌ」「バルタザール」「マウントオリーブ」「クレア」の四部作。1957年から1960年までに発表された。
概要
[編集]1930年代、エジプトのアレクサンドリアが舞台である。作家のダーリー(語り手)と踊り子メリッサ、人妻ジュスティーヌの間の恋愛を軸に、エジプト独立運動をめぐる陰謀などもからめてストーリーが展開する。4作は時間順に進行するのではなく、「ジュスティーヌ」でひとまず話が完結し、続く「バルタザール」「マウントオリーブ」では主人公とは異なった視点から一連の事件が語られ、「クレア」で締めくくられる。
- ジュスティーヌ(The Alexandria Quartet - Justine)
- 私(ダーリー)は小さな子どもを連れてエーゲ海の小島におり、かつてアレクサンドルで過ごした日々を回想する。私には踊り子のメリッサという恋人がいたが、人妻のジュスティーヌと出会って恋に落ち、翻弄される。
- バルタザール(The Alexandria Quartet - Balthazar)
- マウントオリーブ(The Alexandria Quartet - Mountolive)
- クレア(The Alexandria Quartet - Clea)
日本語訳
[編集]- 初訳版は1960-63年。数度の新版を経て、2007年に改訳版が出版。
映画化
[編集]1969年に第一作の「ジュスティーヌ(Justine)」が映画化された。日本の邦題は『アレキサンドリア物語』。