アレクサンドル・ベッカー
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アレクサンドル・ベッカー(ロシア語: Алекса́ндр Каспа́рович Бе́ккер, ラテン文字転写: Alexander Kasparovich Bekker、1818年8月30日 - 1901年4月3日)は極東ロシア出身の植物学者、昆虫学者である。極東ロシアの植物、昆虫を収集した。
略歴
[編集]極東ロシア、沿海地方のSareptaに生まれた。1832年に学校を出た後、1836年までサンクトペテルブルクやモスクワにでて、商店で働くが1837年にSareptaに戻って音楽の教師となった。1842年に健康の問題でその仕事をやめた。ボルガ地域の植物調査に訪れていたカール・クラウスの影響を受けて、植物や昆虫の研究をはじめ、収集を行った。ベッカーの収集した標本は、サンクトペテルブルク科学アカデミーの植物学研究所(現コマロフ植物研究所)やロシアの大学、博物館、国外の収集家のコレクションなどに残されている。自らも20種の新種生物(植物、昆虫)を記載した。
モスクワの博物学者協会紀要(Московском бюллетене общества естествознани)に論文を発表し、モスクワ自然科学協会(Московского общества испытателей природы)、ロシア園芸協会、ロシア昆虫学会などの会員を務めた。
著作
[編集]- Collection of information on the flora of Central Russia, (Сборник сведений о флоре средней России),Moscow, 1886
参考文献
[編集]- A critical biographical dictionary of Russian writers and scholars (Критико-биографический словарь русских писателей и ученых) (from the beginning of Russian education to the present day), vol.6