アレッサンドロ・サリンベーニ
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アレッサンドロ・サリンベーニ(Alessandro Taurelli Salimbeni、1867年12月11日 - 1942年) はイタリア生まれの医学者、細菌学者である。フランスに帰化しパスツール研究所で働いた。
略歴
[編集]イタリア、ラツィオ州ヴィテルボ県のアックアペンデンテに生まれた。シエナ大学で医学を学び、病理解剖学を教えた後、1895年にパリのパスツール研究所に入所し、免疫学者、微生物学者のイリヤ・メチニコフの研究室で、後にノーベル賞を受賞するジュール・ボルデや後に研究所の所長となるエミール・ルーと研究し、共著で病原菌や抗毒素についての論文を発表した。1899年からペストや黄熱病の病原菌の研究をした。
ブラジルでの黄熱病の研究中に、エミール・マルショー(Emile Marchoux)と鶏の感染症の原因菌(スピロヘータ)を分離し、ヒメダニ科のArgas persicusが媒介することを解明した[1]。1910年からロシアで感染症対策に取り組んだ。1918年にパスツール研究所にワクチンセンターを設立した。1933年から微生物研究室の室長として、フェリックス・デレーユのバクテリオファージの研究や、フェデリコ・ニッチ(Federico Nitti)のレンサ球菌の研究を推進した。
参考文献
[編集]- Archives de l'Institut Pasteur (biography)