アングラ (バンド)
アングラ Angra | |
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基本情報 | |
出身地 |
ブラジル サンパウロ州 サンパウロ市 |
ジャンル |
パワーメタル[1][2] プログレッシブ・メタル[1][2] ヘヴィメタル[1] ネオクラシカルメタル[2] |
活動期間 | 1991年 - 現在 |
レーベル |
ビクターエンタテインメント NEMS エンタープライズ |
公式サイト | www.angra.net |
メンバー |
ファビオ・リオーネ (ボーカル) ラファエル・ビッテンコート (ギター) マルセロ・バルボーザ (ギター) フェリペ・アンドレオーリ (ベース) ブルーノ・ヴァルヴェルデ (ドラムス) |
旧メンバー |
アンドレ・マトス (ボーカル) エドゥ・ファラスキ (ボーカル) アンドレ・ルイス・リニャーレス・バストス (ギター) アンドレ・ヘルナンデス (ギター) キコ・ルーレイロ (ギター) ルイス・マリウッティ (ベース) マルコ・アントゥネス (ドラムス) アキレス・プリースター (ドラムス) リカルド・コンフェッソーリ (ドラムス) |
アングラ (ANGRA) は、ブラジルサンパウロ出身のヘヴィメタルバンドである。バンド名の由来はブラジルのグアラニー神話(英語: Guarani mythology)に登場する火の女神(ポルトガル語: Angra_(mitologia))。
概要
[編集]元ヴァイパー (VIPER) のヴォーカルアンドレ・マトスとギターのラファエル・ビッテンコートを中心に、1991年11月に結成された。
1993年に『Angels Cry』でデビュー。レコーディングはカイ・ハンセンが所有するスタジオで行われた。
ジャーマンメタルの影響が顕著なメロディックスピードメタルにクラシックを融合させたこのアルバムは、日本でも発売前から大きな話題を集め、最終的にはゴールドディスクを獲得している。
なお、メンバーとしてクレジットされていたドラムのマルコ・アントゥネスはテクニック不足を理由としてレコーディング前にプロデューサーによって解雇されている。ちなみに『Angels Cry』のドラムは現ラプソディー・オブ・ファイアのアレックス・ホルツヴァルトと、当時ガンマ・レイのドラマーだったトーマス・ナックが叩いている。又、「Never Understand」ではカイ・ハンセンとディルク・シュレヒターがギターを担当している。なお、ラファエルは一部を除きレコーディングに参加しておらず、ほとんどのギターパートをキコ一人で弾いている。
1994年、後任ドラマーとしてリカルド・コンフェッソーリが加入。
1996年に『Holy Land』をリリース。ブラジルの民族音楽を積極的に取り入れ始めたのはこの作品からである。
2年明け、3rdアルバム『Fireworks』をリリース。それまでのクラシカルで荘厳なアングラのイメージとは一線を画すモダンでヘヴィな面を持った作風となった。(ヘヴィになった要因として、前2作の音の軽さに批判が集まっていたこともあげられる)
プロデューサーはジューダス・プリーストの作品などを手がけたことで知られるクリス・タンガリーディス。
なお、3作目『Fireworks』のレコーディング時にはアンドレ・マトスは既に脱退の意志を表明しており、レコーディングに参加するかも不透明だった。そのため、エドゥ・ファラスキを呼び寄せ、デモ録音などを行っていた。
結局、レコーディングとツアーを行った後にマトスは脱退。また、マトス脱退によりアングラの将来に不安を持ったルイス・マリウッティ、リカルド・コンフェッソーリもマトスの後を追って脱退する。(尚、マトスら3人は2000年に新バンドSHAMANを結成。後に“SHAAMAN”と改名し2ndアルバムをリリースするも、2006年10月13日にファンサイトにてメンバーにより、リカルド以外のメンバーの脱退が発表された。現在は新メンバーを迎え、活動を再開している。なお、バンド名は再びSHAMANに改名している。)
残されたギターのキコとラファエルはバンドの立て直しを図り、ヴォーカルに、以前からマトスの後任候補であったエドゥを加入させる。また、オーディションにおいて、ベースにフェリペ・アンドレオーリ、ドラムにハンガーでの活動で知られるアキレス・プリースターを迎え、2001年に『Rebirth』をリリース。新生“ANGRA”として、復活を遂げた。
3年後にリリースされた5thアルバム『Temple Of Shadows』は初のコンセプトアルバムであり、評論家の伊藤政則からは、ドリーム・シアターの『メトロポリス・パート2: シーンズ・フロム・ア・メモリー』やクイーンズライクの『Operation: Mindcrime』と並ぶほどのコンセプトアルバムの傑作と評された。ゲスト・ミュージシャンも多く起用しカイ・ハンセン(ガンマ・レイ)、ハンズィ・キアシュ(ブラインド・ガーディアン)、サビーネ・エデルスバッカー(Edenbridge)、ミルトン・ナシメントらが参加。
2006年に通算6枚目となるアルバム『Aurora Consurgens』が発表され、国内版はボーナストラック付きで10月25日発売。9月発売予定だった先行シングル『The Course Of Nature』は発売中止され、オフィシャルサイトにて無料配信された。また、10月14日に日本のヘヴィメタルフェスティバル「LOUD PARK 06」への出演も果たした。2007年にはブラインド・ガーディアンとのダブルヘッドライナー公演で来日ツアーをおこなっている。
2009年初頭、ドラムのアキレスがアングラに加入する前から活動していたバンド、HANGARに専念することを理由に脱退。同年4月1日、前任ドラマーのリカルドが復帰する。
2010年、約4年ぶりとなる7thアルバム、『アクア』をリリース。10月には「LOUD PARK 2010」に出演した。
2012年、エドゥが脱退。ラプソディー・オブ・ファイアのボーカル、ファビオ・リオーネをゲストボーカルとして迎えて活動を再開する。
2013年10月、「LOUD PARK 13」に出演。ファビオが正式加入。
2014年5月、ドラムのリカルドが再び脱退。バンドは後任として、キコのソロプロジェクトツアーにも参加したブルーノ・ヴァルヴェルデを迎えた。
2015年3月、キコがメガデスの新作のレコーディングに参加することが報じられた。メガデスのスケジュールにより、キコがANGRAに参加出来ない時はアルマーのギタリストであるマルセロ・バルボーザが代役として参加。
2016年9月、ファビオが掛け持ちしていたラプソディー・オブ・ファイアを脱退。ANGRAに専念することになった。
2018年、キコがメガデスに専念するため正式に脱退し、マルセロが正式メンバーとして加入。
音楽的特徴
[編集]先述にされたように、彼らの音楽はいわゆるハロウィンから派生したジャーマン系のパワーメタルがベースとなっている。マトス在籍時期はクラシック音楽的なオーケストラサウンドを大胆に取り入れたスタイルであったが、エドゥ加入以降はさらにプログレッシブ・ロック色がより強調されるようになった。
また、母国の伝統スタイルを尊重したラテン音楽やジャズの要素など多く取り込むのも彼らの大きな特徴である。これはハロウィンに影響を受けたバンドとは大きく一線を画し、それは彼らの独自のスタイルとしてその後の南米産メロディックパワーメタルに大きな影響を与える事となった。
メンバー
[編集]現在のメンバー
[編集]- ファビオ・リオーネ (Fabio Lione) - ボーカル (2013-)
- 1973年10月9日生まれ。イタリア・ピサ出身。ラプソディ・オブ・ファイアの元ボーカリスト。
- ラファエル・ビッテンコート (Rafael Bittencourt) - リードギター、ボーカル (1991- )
- 1971年10月22日生まれ。バンドの中心人物。
- マルセロ・バルボーザ (Marcelo Barbosa ) - ギター (2018- )
- フェリペ・アンドレオーリ (Felipe Andreoli ) - ベース、ボーカル (2001- )
- 1980年3月7日生まれ。ジュンディアイ出身。
- ブルーノ・ヴァルヴェルデ (Bruno Valverde) - ドラムス (2014-)
- サンパウロ出身
元メンバー
[編集]- アンドレ・マトス (Andre Matos) - リードボーカル (1991-2000)
- エドゥ・ファラスキ (Eduardo Falaschi ) - リードボーカル (2001-2012)
- アンドレ・ルイス・リニャーレス・バストス (André Luiz Linhares Bastos) - ギター (1991-1992)
- アンドレ・ヘルナンデス (André Hernandes) - ギター (1992-1993)
- キコ・ルーレイロ (Kiko Loureiro) - リードギター (1993-2016)
- 1972年6月16日生まれ。リオ・デ・ジャネイロ出身。現在はメガデスのギタリスト。
- ルイス・マリウッティ (Luis Mariutti) - ベース (1991-2000)
- マルコ・アントゥネス (Marco Antunes) - ドラムス (1991-1993)
- アキレス・プリースター (Aquiles Priester) - ドラムス(2000-2009)
- リカルド・コンフェッソーリ (Ricard Confessori ) - ドラムス (1994-2000,2009-2014)
時系列
[編集]ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]- 1993年 エンジェルズ・クライ - "Angels Cry"
- 1996年 ホーリー・ランド - "Holy Land"
- 1998年 ファイアワークス - "Fireworks"
- 2001年 リバース - "Rebirth"
- 2004年 テンプル・オブ・シャドウズ - "Temple of Shadows"
- 2006年 オーロラ・コンサルジェンス - "Aurora Consurgens"
- 2010年 アクア - "Aqua"
- 2014年 シークレット・ガーデン - "Secret Garden"
- 2018年 オムニ - "Omni"
- 2023年 サイクルズ・オブ・ペイン - "Cycles of Pain"
ミニアルバム
[編集]- 1994年 Evil Warning
- 1996年 Freedom Call
- 2002年 Hunters and Prey
コンピレーション
[編集]- On The Backs of Angels - オン・ザ・バックス・オブ・エンジェルズ(2018年)※日本独自企画盤
シングル
[編集]- 1996年 Make Believe (I, II, III, IV)
- 1998年 Lisbon
- 1999年 Rainy Nights
- 2001年 Acid Rain (ファンクラブ会員限定)
- 2006年 The Course Of Nature (ダウンロードのみ)
- 2010年 Arising Thunder
ライブ
[編集]- 1997年 Holy Live
- 1998年 Live Acoustic
- 2003年 Rebirth World Tour: Live in Sao Paulo
- 2013年 Angels Cry 20th Anniversary Tour
- 2021年 ØMNI LIVE[3]