アンティサ・フビチャワ
アンティサ・フビチャワ(Antisa Khvichava、グルジア語: ანტისა ხვიჩავა、1880年7月8日?[1][2] - 2012年9月30日)は、ジョージア・サメグレロ=ゼモ・スヴァネティ州ツァレンジハ地区に在住していた世界最高齢とされる女性。存命時の主張から、没年齢は132歳とされている。存命中は当時歴代最高齢とされていたジャンヌ・カルマンより10歳も年上であるということから、現在も年齢をめぐっては論争が巻き起こっている。
略歴
[編集]ソ連時代のパスポート、年金手帳、公文書などの数多くの資料から[3]、1880年7月8日にロシア帝国のサメグレロ=ゼモ・スヴァネティ州で生まれたと記載されている[4]。出生証明書が無いのは、ロシア帝国の崩壊直前直後の革命と内戦の時にフビチャワの出生証明書が焼け落ちてしまったからだという[5]。
小学校4年生まで勉強し、その後は茶葉やトウモロコシなどの野菜を育て、加えて家畜の世話をしていた。夫が1949年に死去してからはほぼ1人で子供を育てていた。この子供がフビチャワが60歳とされるころに生まれたことも年齢に疑いがあることの理由の一つになっている[6]。これらの仕事は1965年に引退した[7][8]。
死去の数年前までは高齢のため寝たきりであったが、生涯健康で働きとおしてきたと語っている。子供の頃の教育が不十分であったためにグルジア語ではなく、メグレル語をよく喋っていたという[5]。死去以前は同州のサチラ村で40歳の孫と暮らしていた[5]。
2010年1月31日にアメリカのユーニス・サンボーンが死去すると、自身の長寿を主張するためにソ連時代に発行された書類を2枚提示したものの[9]、結果的に認定されることはなく、ベシー・クーパーが世界最高齢と認定された。当時ベシーは114歳で、フビチャワはそれより14歳年上であることになる。同じく同時期に130歳を迎え死去した人物としてはカザフスタンのサハン・ドソヴァやブラジルのマリア・オリヴィア・ダ・シウヴァもいるが、何れも生まれた当時の資料がないために、フビチャワと同じく認定はされていない。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “The oldest woman in Georgia will celebrate her 130th birthday in 8th of July”. CRA. 2011年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “Vivió 132 años gracias a una copita de Brandy por día”. Diario La Verdad (2012年10月9日). 2022年6月11日閲覧。
- ^ a b “Was she really 132? World's 'oldest ever person' Antisa Khvichava dies” (英語). The Independent (2012年10月9日). 2022年6月11日閲覧。
- ^ “La mujer más anciana del mundo tiene 130 años y le gusta el vodka”. El comercio (2010年3月12日). 2010年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ a b c “Cumplió 130 años la persona más longeva del mundo” (スペイン語). La Voz del Interior (2010年8月7日). 2022年6月11日閲覧。
- ^ a b “グルジアの世界最高齢(?)女性が死亡 自称132歳”. MSN産経ニュース (2012年10月8日). 2013年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “Georgiana celebra su cumpleaños 130”. Elsalvador (2010年7月14日). 2010年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ 遠藤良介 (2010年3月9日). “グルジアに世界最高齢129歳の女性?”. MSN産経ニュース. オリジナルの2010年5月12日時点におけるアーカイブ。 2022年8月20日閲覧。
- ^ “Dicen que tiene 130 años. ¿Es la mujer más vieja del mundo?”. minutouno (2010年11月30日). 2012年6月30日時点のmujer-más-vieja-del-mundo- オリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。