アンドレアス・ザパティナス
アンドレアス・ザパティナス(Andreas Zapatinas、1957年-)は、ギリシャ、アテネ出身の自動車デザイナーである。
来歴
[編集]ザパティナスはカリフォルニア州パサデナのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで学び、1986年に卒業した[1][2]。1988年から1994年までフィアットチェントロスティーレで働き、そこでクリス・バングルと出会った。フィアットではフィアット・バルケッタのチーフ・エクステリアデザイナーを務めた[2][3][4]。またクーペ・フィアットとアルファロメオ・145にも貢献している[3][4]。
1994年、バングルの後を追ってBMWへ移籍し[2][3]、1998年にはミラノ近郊のアルファロメオチェントロスティーレのチーフデザイナーになった[5]。アルファロメオではアルファロメオ・147のリアエンドのデザインを手がけたことで知られている[6]。
2002年、ザパティナスは富士重工業にアドバンスドデザイン担当チーフデザイナーとして入社した[7]。富士重工業では、最初にスバルR2で、後にB9トライベッカ[2][4][7]とインプレッサにも導入され、論議の的となった「スプレッドウィングスグリル」とともにしばしば記憶されているが、富士重工業によればこのデザインコンセプトはザパティナスが入社する前に提案されたものだとされている[8]。論議を巻き起こしたこのデザインは富士重工業によって破棄された[9]。このことはザパティナスが2006年7月に富士重工業を退社したことと関係があると言われている[10]。
富士重工業退社後は、中華人民共和国の自動車メーカー・長安汽車のヨーロッパ・アドバンスドデザインオペレーションディレクターに就任した[11]。
脚注
[編集]- ^ “Andreas Zapatinas appointed as head of Subaru Advanced Design”. Car Design News. (3 April 2002) 19 April 2010閲覧。
- ^ a b c d “If Subarus Grow Up to Be Pretty, Will They Still Be Attractive?”. ニューヨーク・タイムズ. (2005年2月7日) 2010年4月19日閲覧。
- ^ a b c “Andreas Zapatinas to head Alfa Romeo's Centro Stile”. AutoWeb. (28 October 1998) 19 April 2010閲覧。
- ^ a b c “I believe I can fly”. Torque. (January 2007) 2010年4月19日閲覧。
- ^ “Liberty reborn”. carsguide.com.au. (2003年6月6日) 2010年4月19日閲覧。
- ^ “Racing-bred Alfa turns heads and inspires lust”. AutoWeek. (2003年3月31日) 2010年4月19日閲覧。
- ^ a b Newbury, Stephen (2004). The Car Design Yearbook 3: The Definitive Annual Guide to All New Concept and Production Cars Worldwide. Merrell. p. 232. ISBN 9781858942421
- ^ “Subaru “propeller” grille to change”. carsguide.com.au. (2006年8月26日) 2010年4月19日閲覧。
- ^ “WRX: 'The Impreza's wilder brother'”. The Globe and Mail. (2007年6月13日) 2010年4月19日閲覧。
- ^ “Will Subaru's all-new Tribeca fly?”. The Age. (2006年11月16日) 2010年4月19日閲覧。
- ^ 小野正樹 (2018年10月20日). “ベストカーWeb なぜこんなにも美しいのか!!! 外国人デザイナーが手がけた美しい日本車6選”. 講談社ビーシー. 2019年6月29日閲覧。