アンドレ・ブライック
アンドレ・ブライック | |
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カンヌ・マンドリュー宇宙センターにて(2009年) | |
生誕 |
Andre Fernand Brahic 1942年11月30日 パリ |
死没 |
2016年5月15日 (73歳没) パリ |
研究分野 | 天体物理学 |
研究機関 | パリ大学 |
主な業績 | 海王星の環の発見 |
主な受賞歴 | カール・セーガン・メダル(2001年) |
プロジェクト:人物伝 |
アンドレ・ブライック(André Fernand Brahic、1942年11月30日-2016年5月15日)は、フランスの天体物理学者である。1984年に海王星の環を発見したことで知られている。
生涯
[編集]ブライックは1942年にパリで生まれた。家族は、フランス南部バンヌの採炭工の出身である。ブライックは、祖先の多くが珪肺で死去したと語っているが、父は採炭をやめ、鉄道産業で働いた[1]。
ブライックは、当時フランスで最先端の天体物理学者であったエヴリー・シャツマンに天体物理学の分野を紹介された[2]。
1980年代、ブライックは太陽系を探索するアメリカ航空宇宙局のボイジャー計画及びカッシーニの専門家となった。ブライックは、原子力・代替エネルギー庁のメンバー、パリ大学の教授となった。また、カッシーニの撮像チームにも所属した。
天体物理学を大衆に説明するため、何冊かの著書も著した。最後の著書は、2015年に出版された"Worlds Elsewhere; Are We Alone"である[2]。
2016年5月15日に癌のためパリで死去した。享年73歳であった[3][4]。
海王星の環の発見
[編集]海王星の環は5つの主要な環からなり、1984年にチリのラ・シヤ天文台で、ブライックとパリ天文台のブルーノ・シカルディによって提唱された観測プログラムでパトリス・ブシェらにより、またセロ・トロロ汎米天文台でウィリアム・ハバード率いるプログラムでF. Vilas及びL.-R. Elicerにより、アークとして発見された[5][6]。
ブライックは、今日ではアダムス環の一部として知られているアークに、フランス共和国の標語(「自由、平等、友愛」)にちなんで、Liberte(自由)、Egalite(平等)、Fraternite(友愛)と名付けた[3][4]。
受賞等
[編集]1990年、小惑星番号3488番の小惑星がブライックと命名された[7]。
2001年、カール・セーガン・メダルを受賞した。
出典
[編集]- ^ Barthelemy, Pierre (20 February 2008). “Andre Brahic, pour l'amour du ciel” (French). lemonde.fr. 16 May 2016閲覧。
- ^ a b “Andre Brahic, discoverer of Neptune's rings, dies aged 73”. phys.org (15 May 2016). 24 May 2016閲覧。
- ^ a b Barthelemy, Pierre (15 May 2016). “Decouvreur des anneaux de Neptune, Andre Brahic est mort” (French). lemonde.fr. 16 May 2016閲覧。
- ^ a b “Andre Brahic, discoverer of Neptune's rings, dies”. bbc.com (15 May 2016). 16 May 2016閲覧。
- ^ Hubbard, W.B.; Brahic, A.; Bouchet, P.; Elicer, L.-R.; Haefner, R.; Manfroid, J.; Roques, F.; Sicardy, B. et al. (1985). “Occultation Detection of a Neptune Ring Segment”. Press Abstracts from the Sixteenth Lunar and Planetary Science Conference, held March 11-15, 1985, in Houston, TX. LPI Contribution 559, published by the Lunar and Planetary Institute, 3303 Nasa Road 1, Houston, TX 77058, 1985, p.35. Bibcode: 1985LPICo.559...35H.
- ^ Manfroid, J.; Haefner, R.; Bouchet, P. (1986). “New evidence for a ring around Neptune”. Astronomy and Astrophysics 157 (1): L3. Bibcode: 1986A&A...157L...3M.
- ^ “Andre Brahic Profile at the Planetary Society”. planetary.org. 16 May 2016閲覧。