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アンドロメダ銀河の伴銀河一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
左上にM110、中央右にM32を伴ったアンドロメダ銀河

アンドロメダ銀河は、銀河系と同様に伴銀河を持ち、少なくとも14個の矮小銀河がアンドロメダ銀河の周りを公転している。最も明るく大きいものはM32で、アマチュア用の望遠鏡で見ることができる。2番目に明るく、M32に最も近いのは、M110である。その他の銀河はより暗く、ほとんどは1970年代以降になってから発見された。

2006年1月11日、アンドロメダ銀河の暗い伴銀河は、アンドロメダ銀河の中心を通る1つの平面上に並んでいることが発表された。この予想外の分布は、現在の銀河形成のモデルでは明確に理解できない。伴銀河の面は、恐らくは暗黒物質の大規模分布の跡に従って、近隣のM81銀河群の方向を指している。

既知の伴銀河のリスト

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ここでは、アンドロメダ銀河の伴銀河を発見順に並べている。

Andromeda's satellites
名前 太陽からの距離
(100万光年)
視等級 発見年
M32 dE2 2.48 +9.2 1749
M110 dE6 2.69 +9.4 1773
NGC 185 dE5 2.01 +11 1787
NGC 147 dE5 2.2 +12 1829
アンドロメダ座I dSph 2.43 +13.2 1970
アンドロメダ座II dSph 2.13 +13 1970
アンドロメダ座III dSph 2.44 +10.3 1970
アンドロメダ座IV * dIm?     1972
アンドロメダ座V dSph 2.52 +15.4 1998
ペガスス座矮小楕円体銀河
(アンドロメダ座VI)
dSph 2.55 +14.5 1998
カシオペヤ座矮小銀河
(アンドロメダ座VII)
dSph 2.49   1998
アンドロメダ座VIII dSph 2.7 +9.1 2003
アンドロメダ座IX dSph 2.5 +16.2 2004
アンドロメダ座X dSph 2.9 +16.2 2005
アンドロメダ座XI[1] 2006
アンドロメダ座XII[1] 2006
アンドロメダ座XIII[1] 2006
アンドロメダ座XIV[2] 2007
アンドロメダ座XV[2] 2007
アンドロメダ座XVI[2] 2007
アンドロメダ座XVII[2] 2008
アンドロメダ座XVIII[2] 2008
アンドロメダ座XIX[2] 2008
アンドロメダ座XX[2] 2008
アンドロメダ座XXI[2] 2009
アンドロメダ座XXII[2] 2009
アンドロメダ座XXIII[2] 2011
アンドロメダ座XXIV[2] 2011
アンドロメダ座XXV[2] 2011
アンドロメダ座XXVI[2] 2011
アンドロメダ座XXVII[2] 2011
アンドロメダ座XXVIII[3] 2011
アンドロメダ座XXIX[3] 2011
北西ストリーム
(Tidal Stream E and F)[4]
2009
南西ストリーム[4] 2009
さんかく座銀河*
(M33)
SA(s)cd 2.59 +6.27 1654?

* アンドロメダ銀河の伴銀河かどうかは未確定

アンドロメダ銀河と相互作用する銀河

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赤外線で観測したアンドロメダ銀河

スピッツァー宇宙望遠鏡からの新しい画像は、アンドロメダ銀河の過去の荒々しい姿に光を当てた。この画像は、アンドロメダ銀河の伴銀河の1つM32が数百万年前にアンドロメダ銀河の渦状腕の1つを破壊した様子を示していた。アンドロメダ銀河の2つの渦状腕の赤外線画像は、それらの渦状腕と明るい星形成リングが分離した構造であることや、リングが弧に分離しているように見える穴の存在を示していた。この穴は、M32がアンドロメダ銀河の銀河円盤を突き抜けた時にできた穴だと信じられている。

関連項目

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出典

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外部リンク

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