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アン・レッキー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アン・レッキー
Ann Leckie
2014年ヒューゴー賞受賞時
誕生 (1966-03-02) 1966年3月2日(58歳)[1]
トレド (オハイオ州)[2]
職業 小説家
言語 英語
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
活動期間 2006-
ジャンル サイエンス・フィクションファンタジー
代表作 『叛逆航路』Ancillary Justice (2013)
主な受賞歴 星雲賞ヒューゴー賞ネビュラ賞ローカス賞アーサー・C・クラーク賞英国SF協会賞英国幻想文学大賞キッチーズ賞
デビュー作 "Hesperia and Glory" (2006)
公式サイト annleckie.com
ウィキポータル 文学
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アン・レッキーAnn Leckie1966年 - )[3]は、アメリカ合衆国のSF・ファンタジー作家、編集者。

デビュー長編『叛逆航路』(Ancillary Justice, 2013)でヒューゴー賞 長編小説部門[4]ネビュラ賞 長編小説部門[5]ローカス賞 第一長篇部門アーサー・C・クラーク賞[6]英国SF協会賞 長篇部門[7]英国幻想文学大賞 新人部門、キッチーズ賞 新人部門[8]を受賞。また、同書の翻訳版で日本の星雲賞 海外長編部門とフランスのボブ・モラーヌ賞フランス語版 翻訳長編部門を受賞した。

続編『亡霊星域』(Ancillary Sword, 2014)は、翌年のローカス賞 SF長篇部門[9]と英国SF協会賞 長篇部門を受賞した。

経歴・人物

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オハイオ州に生まれ、ミズーリ州セントルイスでSFファンとして育つ。1989年にワシントン大学で音楽の学位を取得[3]。その後、ウェイトレス、受付、測量助手、レコーディング・エンジニアなどの職を経験する。

結婚後、1996年と2000年に出産して一男一女をもうける。専業主婦をしながら、2002年のNational Novel Writing Month向けに『叛逆航路』の第一稿を書き始める。2005年、クラリオン・ウェスト・ライターズ・ワークショップを受講し、オクティヴィア・E・バトラーの指導を受ける。その後6年間かけて書き上げた『叛逆航路』は、2012年にOrbit社に売れた[3]

レッキーは多数の短篇をウェブジンSubterranean MagazineStrange HorizonsRealms of Fantasyなどに発表している。いくつかはリッチ・ホートン編の年刊ベストSF&ファンタジー傑作選にも採録された[10]

また、SF&ファンタジー小説のウェブジンGiganotosaurusの編集者を2010-13年に務め[11]、ポッドキャスト番組PodCastleの副編集者も務めた。2012-13年にはアメリカSFファンタジー作家協会(SFWA)の書記を務めた[12]

主な作品

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長編

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《叛逆航路》シリーズ(Imperial Radch series)


受賞歴

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  • 『亡霊星域』Ancillary Sword (2014)
    • 2014年 英国SF協会賞 長編部門 受賞[17]
    • 2015年 ローカス賞 SF長篇部門 受賞
    • 2014年 ネビュラ賞 長編小説部門 最終候補[18]
    • 2015年 ヒューゴー賞 長編小説部門 最終候補[19]
  • 『星群艦隊』Ancillary Mercy (2015)
    • 2016年 ローカス賞 SF長篇部門 受賞
    • 2015年 ネビュラ賞 長編小説部門 最終候補[20]
    • 2016年 ヒューゴー賞 長編小説部門 最終候補[21]
    • 2016年 ドラゴン賞 SF小説部門 最終候補[22]

外部リンク

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脚注

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  1. ^ Ann Leckie: Silhouettes”. Locus Online. 2015年1月1日閲覧。
  2. ^ 『叛逆航路』巻末解説(渡邊利道)より。
  3. ^ a b c Wicentowski, Danny (2014年6月25日). “Is Ann Leckie the Next Big Thing in Science Fiction?”. Riverfront Times. http://blogs.riverfronttimes.com/dailyrft/2014/06/is_ann_leckie_the_next_big_thing_in_science_fiction.php 2014年9月2日閲覧。 
  4. ^ 2014 Hugo Awards”. The Hugo Awards. 17 August 2014閲覧。
  5. ^ 2013 Nebula Awards Winners”. Locus Online (2014年5月17日). 2014年5月17日閲覧。
  6. ^ Science Fiction Awards Database: Arthur C. Clarke Award 2014”. 2016年3月27日閲覧。
  7. ^ Announcing the 2013 British Science Fiction Association (BSFA) Award Winners”. Tor.com. 2014年5月17日閲覧。
  8. ^ 2013 Awards”. The Kitschies. 2016年3月27日閲覧。
  9. ^ 2015 Locus Awards Winners”. Locus Online (2014年6月27日). 2016年3月27日閲覧。
  10. ^ Bibliography”. 2014年6月19日閲覧。
  11. ^ GigaNotoSaurus”. SF Encyclopedia. 2014年3月18日閲覧。
  12. ^ 2012 Election Results”. SFWA. 2014年6月17日閲覧。
  13. ^ Lauréats 2016 | Prix Bob Morane
  14. ^ 2013 Philip K. Dick Nominees Announced”. Locus Online. 2016年3月27日閲覧。
  15. ^ 2014 Campbell Award Finalists”. Gunn Center for the Study of Science Fiction. 2016年3月27日閲覧。
  16. ^ 2014 Compton Crook Award Finalists”. Locus Online. 2016年3月27日閲覧。
  17. ^ The BSFA Awards 2014 Winners Announced”. BSFA (6 April 2015). 6 April 2015閲覧。
  18. ^ 2014 Nebula Awards Nominees Announced”. SFWA (February 20, 2015). February 21, 2015閲覧。
  19. ^ 2015 Hugo and Campbell Award Finalists”. Locus Online (2015年4月4日). 2015年4月4日閲覧。
  20. ^ 2015 Nebula Awards Winners”. Locus Magazine Online (May 14, 2016). June 25, 2016閲覧。
  21. ^ 2016 Hugo and Campbell Award Winners”. Locus Online (2016年8月20日). 2016年8月21日閲覧。
  22. ^ 2016 Dragon Awards Shortlist”. Locus Online (2016年8月12日). 2016年8月21日閲覧。