イアン・クロール
ドスラレドス・オウルズ | |
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読売ジャイアンツ時代 (2022年8月12日) | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | イリノイ州ヒンズデール |
生年月日 | 1991年5月9日(33歳) |
身長 体重 |
185 cm 100 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2009年 MLBドラフト7巡目 |
初出場 |
MLB / 2013年6月5日 NPB / 2022年7月20日 |
最終出場 | NPB / 2022年10月1日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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イアン・A・クロール(Ian A. Krol, 1991年5月9日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州ヒンズデール出身のプロ野球選手(投手)。メキシカンリーグのドスラレドス・オウルズ所属。
経歴
[編集]プロ入りとアスレチックス傘下時代
[編集]2009年のMLBドラフト7巡目(全体213位)でオークランド・アスレチックスから指名され、8月17日に入団。
ナショナルズ時代
[編集]2013年3月20日、1月に行われたトレードの後日発表選手としてワシントン・ナショナルズへ移籍した[1]。シーズンでは開幕から傘下のAA級ハリスバーグ・セネターズでプレーした。6月4日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、翌5日のニューヨーク・メッツ戦でメジャーデビュー。6点ビハインドの6回表から3番手として登板。1回を1安打無失点3奪三振に抑えた。この年メジャーではリリーフとして32試合に登板して2勝1敗、防御率3.95、22奪三振を記録した。
タイガース時代
[編集]2013年12月2日にダグ・フィスターとのトレードで、スティーブ・ロンバードージー・ジュニア、ロビー・レイと共にデトロイト・タイガースへ移籍した[2]。
2014年は45試合にリリーフ登板した。
2015年は33試合にリリーフ登板。2年ぶりとなるメジャーでの勝利を記録した。
ブレーブス時代
[編集]2015年11月20日にキャメロン・メイビンとのトレードで、ゲイブ・スパイアーと共にアトランタ・ブレーブスへ移籍した[3]。
2016年はブレーブス・リリーフ陣の主力の1人として起用され、63試合にリリーフ登板して2勝、防御率3.18、WHIP1.31、奪三振率9.9という好成績を残した。
2017年は51試合に登板して2勝2敗、防御率5.33、44奪三振を記録した。レギュラーシーズン終了後の10月19日にマイナー契約で傘下のAAA級グウィネット・ブレーブスへ配属され、翌20日にFAとなった[4]。
エンゼルス時代
[編集]2018年1月31日にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[4]。開幕は傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズで迎え、5月19日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[5]。5月28日にDFAとなり[4]、6月1日にFAとなった[6]。
メッツ傘下時代
[編集]2018年6月10日にメッツとマイナー契約を結び、傘下のAAA級ラスベガス・フィフティワンズへ配属された[7]。9月2日に自由契約となった[4]。
レッズ傘下時代
[編集]2019年1月30日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。シーズンでは開幕から傘下のAAA級ルイビル・バッツでプレーした[4]。
ツインズ傘下時代
[編集]2019年6月18日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結び、傘下のAAA級ロチェスター・レッドウイングスへ配属された。オフの11月4日にFAとなった[4]。
独立リーグ時代
[編集]2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマイナーリーグが開催中止となったため、独立リーグ「City of Champions Cup」[注 1]の「Nerds Herd」というチームでプレーした[8][9]。
タイガース復帰
[編集]2020年12月にタイガースとマイナー契約を結び、2021年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[10]。
2021年は5月のマイナーリーグ開幕から傘下のAAA級トレド・マッドヘンズでプレーし、7月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[11]。7月27日にDFAとなり[12]、29日にマイナー契約でAAA級トレドへ配属された。だが、翌日の7月30日にダニエル・ノリスがトレードにより移籍したことに伴って再びメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。8月27日に再びDFAとなり[13]、30日にマイナー契約でAAA級トレドへ配属された[14]。9月11日に三たびメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[15]。この年メジャーでは18試合に登板して防御率4.34、18奪三振を記録した。オフの11月5日にマイナー契約でAAA級トレドへ配属された[4]。
巨人時代
[編集]2022年7月5日に読売ジャイアンツと契約することが発表された[16][17]。背番号は65。7月20日のヤクルト戦の7回にNPB初登板を果たしたが、村上宗隆に右中間越えに本塁打を打たれるなど、1回を3失点と厳しい初登板となった[18]。その後はシーズン通算で21試合に登板し、1勝1敗1セーブ5ホールド、防御率3.86という成績を残したが、オフの12月2日に自由契約公示された[19]。
メキシカンリーグ時代
[編集]2023年3月6日、メキシカンリーグのドスラレドス・オウルズと契約した[20]。
投球データ
[編集]最速97.6mph[21](約157km/h)を計測するストレートに加え、スライダーやカーブ、チェンジアップなどの変化球も操る[22]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013 | WSH | 32 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 2 | .667 | 117 | 27.1 | 28 | 5 | 8 | 1 | 0 | 22 | 2 | 0 | 12 | 12 | 3.95 | 1.32 |
2014 | DET | 45 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 10 | ---- | 154 | 32.2 | 42 | 6 | 13 | 4 | 2 | 28 | 1 | 1 | 23 | 18 | 4.96 | 1.68 |
2015 | 33 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 1 | .400 | 129 | 28.0 | 31 | 4 | 17 | 1 | 2 | 26 | 0 | 0 | 19 | 17 | 5.79 | 1.71 | |
2016 | ATL | 63 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 10 | 1.000 | 217 | 51.0 | 54 | 4 | 13 | 3 | 3 | 56 | 5 | 0 | 19 | 18 | 3.18 | 1.31 |
2017 | 51 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 3 | .500 | 214 | 49.0 | 50 | 8 | 21 | 0 | 4 | 44 | 2 | 0 | 34 | 29 | 5.33 | 1.45 | |
2018 | LAA | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 8 | 2.0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 1.00 |
2021 | DET | 18 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 86 | 18.2 | 23 | 2 | 8 | 0 | 0 | 18 | 1 | 1 | 10 | 9 | 4.34 | 1.66 |
2022 | 巨人 | 21 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 5 | .500 | 89 | 21.0 | 17 | 1 | 10 | 0 | 1 | 15 | 2 | 0 | 10 | 9 | 3.86 | 1.29 |
MLB:7年 | 243 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 6 | 1 | 26 | .571 | 925 | 208.2 | 229 | 29 | 81 | 9 | 11 | 196 | 11 | 2 | 117 | 104 | 4.49 | 1.49 | |
NPB:1年 | 21 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 5 | .500 | 89 | 21.0 | 17 | 1 | 10 | 0 | 1 | 15 | 2 | 0 | 10 | 9 | 3.86 | 1.29 |
- 2022年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手(P) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2013 | WSH | 32 | 2 | 3 | 0 | 0 | 1.000 |
2014 | DET | 45 | 4 | 4 | 0 | 1 | 1.000 |
2015 | 33 | 0 | 4 | 1 | 1 | .800 | |
2016 | ATL | 63 | 5 | 10 | 1 | 2 | .938 |
2017 | 51 | 2 | 8 | 2 | 1 | .833 | |
2018 | LAA | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
2021 | DET | 18 | 1 | 2 | 1 | 0 | .750 |
2022 | 巨人 | 21 | 0 | 3 | 2 | 0 | .600 |
MLB | 243 | 14 | 31 | 5 | 5 | .900 | |
NPB | 21 | 0 | 3 | 2 | 0 | .600 |
- 2022年度シーズン終了時
記録
[編集]NPB
[編集]- 初記録
- 投手記録
- 初登板:2022年7月20日、対東京ヤクルトスワローズ18回戦(明治神宮野球場)、7回裏に3番手で救援登板、1回3失点[23]
- 初奪三振:2022年8月3日、対阪神タイガース17回戦(東京ドーム)、9回表に大山悠輔から見逃し三振
- 初セーブ:2022年8月6日、対東京ヤクルトスワローズ20回戦(明治神宮野球場)、9回裏に5番手で救援登板・完了、1回無失点
- 初勝利:2022年8月14日、対広島東洋カープ21回戦(東京ドーム)、8回表に4番手で救援登板、1回無失点
- 初ホールド:2022年8月31日、対東京ヤクルトスワローズ23回戦(京セラドーム大阪)、10回表に8番手で救援登板、2回無失点
背番号
[編集]- 46(2013年 - 2017年)
- 47(2018年)
- 63(2021年)
- 65(2022年7月15日 - 同年終了)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 実戦の場を失ったマイナーリーガーや独立リーガーの受け皿としてイリノイ州で急遽設立され、2020年の1シーズンのみ活動した。
出典
[編集]- ^ Amanda Comak (2013年3月20日). “Nationals acquire LHP Ian Krol from A's to complete Michael Morse trade” (英語). The Washington Times. オリジナルの2013年6月5日時点におけるアーカイブ。 2015年11月27日閲覧。
- ^ “Nationals acquire right-handed starter Doug Fister from Tigers in four-player deal” (英語). Nationals Press Release. (2013年12月2日) 2015年11月27日閲覧。
- ^ Mark Bowman (2015年11月20日). “Braves send Maybin to Detroit for two lefties” (英語) 2015年11月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2022年2月13日閲覧。
- ^ Maria Guardado (2018年5月19日). “Ohtani in HR Derby? Scioscia won't stop him” (英語). MLB.com. 2018年5月20日閲覧。
- ^ Ryan W. Krol (2018年6月1日). “The Legend of Ian Krol…” (英語). LA Angels Insider.com. 2018年6月11日閲覧。
- ^ “Mets' Ian Krol: Latches on with Mets” (英語). CBS Sports (2018年6月10日). 2018年6月11日閲覧。
- ^ Cody Stavenhagen (2021年3月12日). “Ian Krol’s comeback started with a team called the ‘Nerds Herd’”. The Athletic. 2023年1月13日閲覧。
- ^ Evan Petzold (2021年9月17日). “Detroit Tigers' Ian Krol 'just so thankful' for his journey back to MLB this year”. Detroit Free Press. 2023年1月13日閲覧。
- ^ Jason Beck (2020年12月15日). “Krol back with Tigers on Minor League deal” (英語). MLB.com. 2021年2月15日閲覧。
- ^ Mark Polishuk (2021年7月7日). “Tigers Make Four Roster Moves” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月8日閲覧。
- ^ Steve Adams (2021年7月27日). “Tigers Activate Michael Fulmer, Designate Ian Krol For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月28日閲覧。
- ^ TC Zencka (2021年8月27日). “Tigers Preparing To Return Jose Urena, Matthew Boyd To Rotation” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年9月4日閲覧。
- ^ Steve Adams (2021年8月30日). “Tigers Outright Ian Krol” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年9月4日閲覧。
- ^ Steve Adams (2021年9月11日). “Matthew Boyd Scratched From Start Due To Recurred Elbow Soreness” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年9月12日閲覧。
- ^ “新外国人投手との契約合意について”. 読売ジャイアンツ (2022年7月5日). 2022年7月5日閲覧。
- ^ “【巨人】イアン・クロールと契約合意「貢献できるよう全力尽くす」年俸3500万円、背番号65”. 日刊スポーツ. (2022年7月5日) 2022年7月5日閲覧。
- ^ “【巨人】メジャー243戦中継ぎ助っ人クロールがヤクルト村上に痛恨被弾 原監督「いい打者だよと」”. 中日スポーツ (2022年7月20日). 2023年1月13日閲覧。
- ^ “2022年度 自由契約選手 公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2022年12月2日). 2022年12月2日閲覧。
- ^ https://www.milb.com/mexican/news/lmb-movimientos-en-listas-de-reserva-6-de-marzo-de-2023
- ^ 2015年計測
- ^ “Ian Krol Statcast, Visuals & Advanced Metrics | MLB.com” (英語). baseballsavant.com. 2022年7月8日閲覧。
- ^ “【巨人】新外国人クロール1回3失点バタバタほろ苦デビュー 四球→悪送球→死球→3ラン被弾”. 日刊スポーツ (2022年7月20日). 2022年7月27日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Ian Krol stats MiLB.com
- Ian Krol (@IanKrolTKB) - X(旧Twitter)
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