イカリソウ属
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イカリソウ属 | ||||||||||||||||||
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分類(APG IV) | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Epimedium L. | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
イカリソウ属 | ||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||
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イカリソウ属(イカリソウぞく、学名:Epimedium、和名漢字表記:碇草属または錨草属)[1][2]はメギ科の属の一つ。
特徴
[編集]多年草。地下茎が発達し、多数のひげ根がはえる。茎の基部には少数の根出葉と鱗片葉がある。茎につく葉は日本産のものは1個であり、1-3回3出または1-2回2出複葉で、小葉はほぼ卵形、基部は心形になる。根出葉より茎につく葉の方が葉柄が短いが、形はよく似ている。花序は茎の先端から総状または分枝して円錐状につくが、茎葉が直立するため、茎葉に側生するように見える場合がある。萼片は8個あり、花時には外側の小型の4片は早く落ち、内萼片は4個で花弁状になる。蜜腺をもつ花弁は4個で、種によっては距になって長く伸びる。雄蕊は4個、葯は外側を向く。雌蕊は1個で、多数の胚珠を2列につける。果実は袋果になり、大きさが異なる2片に分かれる[3]。
分布
[編集]主に中国大陸に、他にインド(ヒマラヤ西部)、日本、朝鮮半島、ロシア極東部、南ヨーロッパ、北アフリカに分布し[4]、約60種[5]知られる。日本には5-6種が分布する。
種
[編集]日本に分布する種
[編集]- バイカイカリソウ Epimedium diphyllum (C.Morren et Decne.) Lodd. - 花は白色で、花弁にイカリソウ属に特徴の距がない。本州の中国地方、四国、九州に分布する[3]。
- ヤチマタイカリソウ Epimedium grandiflorum C.Morren var. grandiflorum - イカリソウの分類上の基本種で、花は白色。石灰岩地に生え、本州の近畿地方、四国に分布する[2][3]。環境省レッドリストの準絶滅危惧(NT)。
- キバナイカリソウ Epimedium koreanum Nakai - 花は淡黄色。日本の北海道の渡島半島・本州の主に日本海側、朝鮮半島北部、ウスリー地方に分布する[1][3]。
- トキワイカリソウ Epimedium sempervirens Nakai ex F.Maek. - 葉が常緑で、本州の北陸地方から山陰地方に分布する[1][3]。
- ヒメイカリソウ Epimedium trifoliatobinatum (Koidz.) Koidz. - 四国の蛇紋岩地帯に特産する。バイカイカリソウとイカリソウの交雑起源と考えられている[1][2]。
- シオミイカリソウEpimedium trifoliatobinatum (Koidz.) Koidz. subsp. maritimum K.Suzuki - ヒメイカリソウの亜種で、葉が常緑。九州の東部の海岸付近、島部に分布する[1]。環境省レッドリストの準絶滅危惧(NT)。
- オオバイカイカリソウ Epimedium × setosum Koidz. - 本州の中国地方に分布し、石灰岩地にまれに産する。花色、距の有無など形態の変異が大きい。バイカイカリソウとトキワイカリソウの交雑に由来する群[1]。
中国原産の栽培種
[編集]- ホザキノイカリソウ Epimedium sagittatum (Siebold et Zucc.) Maxim. - 江戸時代に中国から渡来した常緑の多年草で、まれに日本で植栽されている[1]。全草は淫羊藿(いんようかく)という生薬で強壮・強精剤として有名[7]。
ギャラリー
[編集]-
クモイイカリソウ
-
ホザキノイカリソウ
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本II 離弁花類』、1982年、平凡社
- 高橋勝雄『野草の名前 春 山溪名前図鑑』、2002年、山と溪谷社
- 牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
- 門田裕一監修、永田芳男写真、畔上能力編『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』、2013年、山と溪谷社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- Epimedium Flora of China
- Epimedium The Plant List