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イジェフスク機械製作工場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イジェマッシから転送)
公開株式会社「イジェフスク機械製作工場」
ОАО «Ижевский машиностроительный завод»
イジェフスク機械製作工場
種類 公開株式会社
市場情報 MCXIGMA
略称 Ижмаш, Izhmash
ИЖМАШ, IZHMASH
Иж, Izh, ИЖ, IZH
ОАО Ижмаш, OJSC Izhmash
イズマッシュ、イジマシ
本社所在地 ロシアの旗 ロシア
426006
ウドムルト共和国 イジェフスク
проезд Дерябина, д.3
設立 1807年
業種 機械
事業内容 銃器
代表者 ウラジミール・グロデツキー
(ジェネラルディレクター)
主要株主 ロステック
主要子会社 Ижевский оружейный завод,
Ижевский инструментальный завод,
Научно-производственный центр высокоточной техники
外部リンク http://www.izhmash.ru/
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代表製品のAK-47

イジェフスク機械製作工場(イジェフスクきかいせいさくこうじょう、ロシア語: Ижевский машиностроительный завод, ロシア語ラテン翻字: Izhevskiy mashinostroitel'nyy zavod)は、ロシアの兵器メーカーである。

イジェフスク(Ижевский)と機械製作(машиностроительный)の語頭から ИжмашIzhmash)と略す。ロシア語ではイジマシと読むが、英語風にイズマッシュと読むことが多い。短く ИжIzh)とも略す。(いずれも大文字でも書く)

イジェフスクに拠点があり、1807年アレクサンドル1世が設立した。世界でも大手の兵器メーカーである。代表製品はアサルトライフルAK-47カラシニコフ突撃銃)。他に航空機関砲ミサイルミサイル誘導装置も生産している。また、兵器以外にも、狩猟・スポーツ銃、ナイフオートバイ自動車工作機械などを作っている。

歴史

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アレクサンドル・デリャービン

18世紀中頃のロシアは、1756年からの七年戦争など外征が相次いでおり、そのためもあって1760年イジェフスクイジ川沿いに鉄工所が作られた。しばらく後、皇帝アレクサンドル1世は技術者のアレクサンドル・デリャービンに、適当な場所を見つけて新しく兵器工場を作るように命じ、デリャービンはイジェフスクの鉄工所を改造して兵器工場とすることを決めた。1807年にできたその工場は、当初からライフルの生産をしており、1874年からはベルダン式ライフルの生産を始めた。

ソ連時代は国営のイジェフスク造兵廠となった。1947年にはAK-47カラシニコフ自動小銃)の生産が開始された[1]

ソ連崩壊後は民営化されたが、国営企業ロステックの傘下にあった。

2009年9月同社は経営破綻に直面していると産経新聞で報じられ[2]、2012年4月に経営状況が好転せず、破産した。

2012年11月11日、ロシアのドミトリー・ロゴージン副首相はイジェフスク機械製作工場(イズマッシュ)とイジェフスク機械工場(イジュメク, Izhmekh、似た名前の別企業)を経営統合し、カラシニコフの名を冠したブランドを展開すると発表した[3]

2013年9月18日、イズマッシュ、イジュメクなどが経営統合し、国営持ち株会社カラシニコフ・コンツェルンとして登記されたと発表した。国営企業ロステックが株式の51%を保有している。

製品

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イズマッシュはソビエト連邦時代にはあくまで国営工場の一つに過ぎず、他地区の工場と全く同じ製品も作っている。下記の製品も、イズマッシュで作られていたことがあるというだけであり、必ずしもイズマッシュだけで作られていたわけではない。詳細は個別の記事を参照。イズマッシュやIZhの名称が付いているものはイズマッシュの製品である。

兵器

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イズマッシュの兵器は世界中で使われており、例えばイギリスドイツフランスなどの先進国、アジアアフリカラテンアメリカの発展途上国などである。

軍用銃以外にもバイアスロン用のスポーツライフルなども手がけており、旧共産圏だけでなくヨーロッパやアメリカ合衆国などでも販売されている。

小銃

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AK-107

その他

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2K25クラスノポル

オートバイ・自動車

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自動車製造部門のイズアフト (IzhAvto) は2009年9月に破産申請し[4]2011年10月27日アフトヴァースが17億ルーブルで買収した[5]

オートバイ

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IZh-Planet 5

イズマッシュは1928年からはIZhのブランドでオートバイを製造している。最初の車種「IZh 1」は排気量1200cc、V型2気筒で、開発したのはソビエト連邦の技術者Pyotr Vladimirovich Mokharov (1888–1934)だった。

1973年から1979年まで、イズマッシュのバイクはソビエト連邦内の他工場製品と共に、コサックバイク (Cossack motorcycleとしてSATRA社を通じてイギリスで販売された。プラネタ(Planeta)やジュピター(Jupiter)などのモデルがあった[6]

イズマッシュが現在販売しているオートバイは、IZh Yunker、Planet 5、Jupiter、Cornetの4種である。前の3車種は350ccの2ストローク機関であり、Cornetだけが50ccである。また、YunkerとJupiterは水冷エンジンである。また、警察用の特別仕様のオートバイ「Swamp Rover」も生産しているが、おおむねは一般製品と同じである。Planet 5にロータックス (Rotaxの650ccエンジンPS-S 650 Rotaxを使った新車種Planet 7の販売が予定されている。

自動車

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IZh-2126 Oda

1966年からは自動車の生産も始まった[1]。IZhの自動車はモスクワ工場の製品をモデルとしており、当初はMoskvitch 412と同型のIZh 412などを、後にはAZLK-2138、2140などとの同型車を作っている。全くの同型ばかりではなく、IZh-2126 Odaはモスクヴィッチ2141 Alekoとよく似ていたが、後輪駆動など違いがある。IZh 2715, 27151, 2125, 21251などは車体や機構などはAZLK 412をモデルにしているが、独自性も持たせている。IZh 2125は1982年まで生産されており、2125の改良型に21251がある。

現在、イズマッシュは韓国の起亜自動車やロシアのラーダからの受託生産を行っている。

狩猟・スポーツ銃

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その他

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脚注

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  1. ^ a b 公式サイトのうち歴史のページ、2009年9月23日閲覧
  2. ^ http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/090923/fnc0909231149007-n1.htm[リンク切れ]
  3. ^ http://en.rian.ru/mlitary_news/20121111/177377798.html
  4. ^ RUSSIA: IzhAvto gears up for VAZ output”. just-auto.com (2011年2月22日). 2012年5月22日閲覧。
  5. ^ AvtoVAZ purchased IzhAvto for 1.7 billion roubles”. AUTOSTAT analytic agency (2011年10月31日). 2012年5月22日閲覧。
  6. ^ RussianMotorcycles Cossack Motorcycles (Retrieved 30 November 2006)

外部リンク

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座標: 北緯56度50分19.68秒 東経53度10分57.34秒 / 北緯56.8388000度 東経53.1825944度 / 56.8388000; 53.1825944