イスラエル野球リーグ
イスラエル野球リーグ | |
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競技 | 野球 |
開始年 | 2007年 |
参加チーム | 4 |
国 | イスラエル |
前回優勝 | ラアナナ(2019年春季) |
公式サイト | IAB |
イスラエル野球リーグ(イスラエルやきゅうリーグ、ヘブライ語: ליגת הבייסבול הישראלית、英語: Israel Baseball League, "IBL")は、イスラエルにおける国内プロ野球リーグ。2007年創設。
概要
[編集]イスラエルでの野球は1927年に初めてプレーされたといわれており、現在でも2000人~3000人程度のプレイヤーがいるといわれている。イスラエル野球リーグは6月24日に開幕し、6チームでそれぞれ45試合程度のペナントレースを行う。イスラエル国籍を持つ現役メジャーリーガーや引退した選手らによってWBCへの参加を熱烈にアピールしている国の一つである。
イスラエル野球リーグ史上初のドラフト会議が、現地時間の2007年4月26日に、アメリカ・ニューヨーク市で行われた。プレリリースによると、指名されたのは主にアメリカの独立リーグやマイナーリーグ、及び大学などに所属している選手が中心。徴兵される心配の無い(イスラエルには徴兵制度が有る)選手を選ぶことによってチーム間の戦力のバランスを保つ為に、アメリカに限らず様々な国籍を持つ選手らが指名され、その国籍数は9つにも及ぶ。育成担当GMにはモントリオール・エクスポズやボストン・レッドソックスでGM経験のあるダン・デュケットが就任した。MLBのバド・セリグコミッショナーが関係するなど、実質的には欧州初のMLB傘下のマイナーリーグのようなものだともいえる。リーグ自体は2Aクラスを目指す。
また、イスラエル人選手はそれぞれの出身地に基づき所属するチームが決まる、地域密着型の運営を図っている。
最初の試合が2007年6月24日に行われ、2007年7月29日には第一回のオールスターゲームが開催された。
リーグ戦は当初各チーム45試合制の予定であったが、急遽41試合制に削減、レギュラーシーズン1位から6位までが順位に応じて争う、トーナメント制のプレーオフが導入された。 各チームは一応都市名を冠しているが、実際は各都市ではプロモーションを行うのみで、テルアビブ市内の急増球場スポーテックとその衛星都市・ペタック・ティクバのバプティスト村内のヤルコン・スポーツコンプレックス、テルアビブとエルサレムの中間にあるキブツ・ゲゼルの球場を使用している。国内の野球場はこの3つのみ、いずれもスタンドのない草野球レベルの球場である。
2008年シーズンは資金難により開催されず、それ以後はリーグ開催の予定が全くたたない時期もあったが、2019年現在は年代別に5つのリーグが設置されており、16の都市で80チームが活動している[1]。
リーグ構成
[編集]各リーグへの参加資格は、出生年によって定められている[2]。
- プレミアリーグ - 18歳以上の選手が出場する、最上位のリーグ。春季リーグは3月〜6月にかけて、秋季リーグは9月〜11月にかけてそれぞれ行われる。試合数は各チーム15〜20試合前後で、雨天の場合は中止となる。
- ジュニアリーグ - 15〜18歳の選手が出場する。
- カデットリーグ - 12〜15歳の選手が出場する。
- ジュベナイルリーグ - 9〜12歳の選手が出場する。
- マイナーリーグ - 7〜10歳の選手が出場する。
チーム
[編集]2013年
[編集]2019年
[編集]プレミアリーグ
[編集]- エルサレム
- ミスガフ(春季リーグのみ)
- ラアナナ
- テルアビブ
ジュニアリーグ
[編集]- AISジュニア
- ベトシェメシュ・ジュニア
- エルサレム・ライオンズ・ジュニア
- ミスガフ・ジュニア
- モディイン・ミラクルズ・ジュニア1
- モディイン・ミラクルズ・ジュニア2
- ラアナナ・レイダース・ジュニア
- テルアビブ・カムラッズ・ジュニア
リーグ成績
[編集]年度 | 1位 |
2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 |
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2007年 | ベト・シェメシュ | テルアヒブ | モディイン | ネタニヤ | ラアナナ | ペタック・ティクヴァ |
年度 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
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2015-16年[3] | テルアビブ・カムラッズ | アカデミー | エルサレム・ライオンズ | ラアナナ・レイダース | モディイン・ミラクルズ |
2016年秋[4] | エルサレム・ライオンズ | テルアビブ・カムラッズ | ラアナナ・レイダース | ||
2017年春[5] | ラアナナ・レイダース | エルサレム・ライオンズ | テルアビブ・カムラッズ・タイガース | ||
2017年秋[6] | アカデミー | テルアビブ | ラアナナ | エルサレム | |
2018年春[7] | テルアビブ | ラアナナ | エルサレム | ||
2018年秋[8] | ラアナナ | エルサレム | テルアビブ | モディイン | |
2019年春[9] | ラアナナ | エルサレム | テルアビブ | ミスガフ | |
2019年秋[10] |
主な選手
[編集]- 投手。右投両打。リーグ創設の2007年にネタニヤ・タイガースでプレーした。
- 投手。右投右打。2007年にベト・シェメシュ・ブルーソックスでプレーした。
- 内野手。右投右打。2007年にテルアヒブ・ライトニングでプレーした。
- 投手。右投右打。2007年にモディイン・ミラクルでプレーした。
脚注
[編集]- ^ “IAB - Israel Association of Baseball - Home” (英語). Israel Association of Baseball. 2019年11月15日閲覧。
- ^ “League Age Table - 2018” (英語). Israel Association of Baseball. 2019年11月15日閲覧。
- ^ “Premier League 2015/16”. 2019年11月15日閲覧。
- ^ “Premier League Fall Season 2016”. 2019年11月15日閲覧。
- ^ “Premier League Spring Season 2017”. 2019年11月15日閲覧。
- ^ “Premier League Fall Season 2017”. 2019年11月15日閲覧。
- ^ “Premier League Spring Season 2018”. 2019年11月15日閲覧。
- ^ “Premier League Fall Season 2018”. 2019年11月15日閲覧。
- ^ “Premier League Spring Season 2019”. 2019年11月15日閲覧。
- ^ “Premier League Fall Season 2019”. 2019年11月15日閲覧。
参考文献
[編集]- 白夜書房『野球小僧』2007年10月号「ワールド・ベースボール・レポート~日本で唯一! 新生・イスラエル・リーグに迫る」
- 白夜書房『野球小僧』2008年8月号「2016年の五輪野球復帰祈念・集中連載『魅惑の海外リーグ~マキシモ・ネルソンが語る(イスラエル編)~』」
- 石原豊一『ベースボール拡大の諸相―イスラエルプロ野球にみるスポーツ産業のグローバル化―』、『スポーツ産業学研究』18-2,pp.21-29
- 石原豊一(2011)『エレツ・ボール:野球不毛の地、イスラエルに現れたプロ野球』ココデ出版
外部リンク
[編集]- Israel Association of Baseball - イスラエル野球協会
- イスラエル野球紀行[リンク切れ](野球小僧内のブログ)