エイランタイ
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(イスランドゴケから転送)
エイランタイ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Cetraria islandica (L.) Ach. | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Iceland moss |
エイランタイ(依蘭苔、学名:Cetraria islandica)は、 ウメノキゴケ科に属する地衣類の一種。イスランドゴケ・アイスランドゴケとも呼ばれる。淡い栗色であることが多いが変異も大きく、全体的に灰白色となることもある。高さ8-10 cm程度に成長する。葉状体は丸まって管状となり、その先端は平たく、縁は房状になる。
分布
[編集]北国の山岳地帯に豊富で、特にアイスランドの北部・西部に広がる溶岩斜面・平野に特徴的である。イギリスや北欧にも見られる。北米では北極圏に広く分布し、アラスカからニューファンドランド島、ロッキー山脈南部のコロラドまで、またアパラチア山脈にも生育する。
利用
[編集]生薬として販売されているものは、通常色褪せて薄灰色となっており、わずかに苦味を持つ。重量の70%はデンプンの異性体であるリケナン(地衣デンプンの一種)であり、他にクロロフィル類縁体 (thallochlor) ・フマル酸・lichenostearic acid・セトラル酸(苦味の原因)などを含む。リケステリン酸・プロトリケステリン酸なども含まれる。デンプンの代用などとしても用いられる。
生薬としての需要量は多いが、アイスランドでは民間薬[1]・伝統食材として少量が用いられるのみである。伝統的にはパン・粥・スープなどの原料として広く用いられていた[2]。また、セトラル酸はエタノールに易溶、水・エーテルに微溶の苦い白色粉末であるが、苦味強壮薬・緩下剤として1回に 0.1 - 0.25 g 程度用いられる。伝統的には胸部疾患に対して用いられた[3]。
画像
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18世紀の植物学図録 Flora Danica より、本種の版画
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イタリア、Sarntaler Alpenで撮影
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イタリア、Zillertaler Alpenで撮影
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スウェーデン、ウップランド地方で地表を覆う本種
脚注
[編集]- この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Iceland Moss". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 14 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 241.
- ^ Cetraria islandica at Plants for the Future
- ^ Iceland Recipe
- ^ Iceland Moss