イタリア北部地震
 | このページ名「イタリア北部地震」は暫定的なものです。（2012年5月） |
| イタリア北部地震 | |
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地震の震央の位置を示した地図 | |
| 本震 | |
| 発生日 | 2012年5月20日 04:03 CEST |
| 座標 |
北緯44度48分00秒 東経11度11分31秒 / 北緯44.800度 東経11.192度 サン・フェリーチェ・スル・パーナロ、モデナ |
| 震源の深さ | 5.1 km (3.2 mi) km |
| 規模 | モーメントマグニチュード(Mw)6.0 |
| 最大震度 | 震度VIII：[1] |
| 地震の種類 | 直下型地震 |
| 被害 | |
| 死傷者数 |
死者7人[2] 負傷者50人[3][4] |
| 被害地域 | エミリア＝ロマーニャ州、北イタリア |
| プロジェクト:地球科学 プロジェクト:災害 | |
イタリア北部地震（イタリアほくぶじしん）は、2012年5月20日、現地時間04時03分（UTC 02時03分）にイタリア共和国北部で発生したマグニチュード6.0の地震である。震源はボローニャ市から北へ36キロメートルの地点で、サン・フェリーチェ・スル・パーナロ付近である[6]。震源の深さは5.1 kmである[7][8]。5月29日にも同じ領域でMw5.8の余震が発生した[9]。
被害
[編集]地震の第一報にはフェラーラの工場の従業員が死亡した事も含まれている[3]。また同市の市民3000人が避難した[10]。震源周辺の街の教会が被害を受けた[10][11]。フェラーラ市街の中心にある14世紀に建造されたエステンセ城の塔がこの地震によって損壊したほか、多くの歴史的建造物も被害を受けた[12]。
イタリア政府の対応
[編集]22日にマリオ・モンティ首相は、非常事態宣言を発令して、5千万ユーロを緊急基金として拠出することを決めた[13]。
本震後の地震活動
[編集]| 日時 (CEST) | 震央 | 地震の規模 (Mw) |
|---|---|---|
| 5月20日1時13分 | モデナ県フィナーレ・エミーリア | 4.1 |
| 5月20日4時3分 | モデナ県フィナーレ・エミーリア | 6.0 |
| 5月20日4時6分 | モデナ県フィナーレ・エミーリア | 4.8 |
| 5月20日4時7分 | モデナ県フィナーレ・エミーリア | 5.1 |
| 5月20日4時11分 | フェラーラ県ボンデーノ | 4.3 |
| 5月20日4時12分 | モデナ県フィナーレ・エミーリア | 4.3 |
| 5月20日4時25分 | モデナ県ミランドラ | 4.1 |
| 5月20日4時35分 | フェラーラ県ヴィガラーノ・マイナルダ | 4.0 |
| 5月20日4時39分 | モデナ県フィナーレ・エミーリア | 4.0 |
| 5月20日5時2分 | モデナ県サン・フェリーチェ・スル・パーナロ | 4.9 |
| 5月20日11時13分 | モデナ県フィナーレ・エミーリア | 4.2 |
| 5月20日15時18分 | フェラーラ県ヴィガラーノ・マイナルダ | 5.1 |
| 5月20日15時21分 | フェラーラ県ボンデーノ | 4.1 |
| 5月20日19時37分 | フェラーラ県ボンデーノ | 4.5 |
| 5月21日16時37分 | モデナ県フィナーレ・エミーリア | 4.1 |
| 5月23日23時41分 | モデナ県フィナーレ・エミーリア | 4.3 |
| 5月29日9時00分 | モデナ県メドッラ | 5.8 |
| 5月29日9時07分 | モデナ県カヴェッツォ | 4.0 |
| 5月29日9時09分 | モデナ県ノーヴィ・ディ・モーデナ | 4.1 |
| 5月29日10時25分 | モデナ県ノーヴィ・ディ・モーデナ | 4.5 |
| 5月29日10時27分 | モデナ県サン・フェリーチェ・スル・パーナロ | 4.7 |
| 5月29日10時40分 | モデナ県ミランドラ | 4.2 |
| 5月29日11時30分 | モデナ県コンコルディア・スッラ・セッキア | 4.2 |
| 5月29日12時55分 | モデナ県サン・ポッシドーニオ | 5.3 |
| 5月29日13時00分 | モデナ県ノーヴィ・ディ・モーデナ | 4.9 |
| 5月29日13時00分 | モデナ県ノーヴィ・ディ・モーデナ | 5.2 |
| 5月29日13時07分 | モデナ県サン・ポッシドーニオ | 4.0 |
| 5月31日16時58分 | モデナ県ノーヴィ・ディ・モーデナ レッジョ・エミリア県ローロ |
4.0 |
| 5月31日21時04分 | モデナ県サン・ポッシドーニオ | 4.2 |
| 6月3日21時20分 | モデナ県ノーヴィ・ディ・モーデナ | 5.1 |
| 6月12日3時48分 | モデナ県ノーヴィ・ディ・モーデナ | 4.3 |
5月29日の余震
[編集]| 2012年5月29日 イタリア北部地震 | |
|---|---|
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地震の震央の位置を示した地図 | |
| 本震 | |
| 発生日 | 2012年5月29日 09:00 CEST |
| 座標 |
北緯44度49分 東経11度05分 / 北緯44.81度 東経11.08度 モデナ県メドッラ |
| 震源の深さ | 9.6 km (6.0 mi) km |
| 規模 | モーメントマグニチュード5.8 |
| 地震の種類 | 直下型地震 |
| 被害 | |
| 死傷者数 |
死者17人[14] 負傷者約350人[14] |
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出典：特に注記がない場合はUSGSによる。 | |
| プロジェクト:地球科学 プロジェクト:災害 | |
5月29日午前9時(07.00 UTC)にマグニチュード5.8の余震が発生した[9]。震源の深さはミランドラの下5から10キロと見積もられている [15]。現地時間で12時56分から13時1分の間に一連のマグニチュード5以上の3つの強い余震が発生している[16]。9時の地震と13時の地震の衝撃は北イタリアを経て、アオスタ州 と隣国のオーストリアでも観測されている[17]。この地震のメカニズムは20日に発生したものと同じである。
この地震により、30日までに新たに17人が死亡し、約350人が負傷した[14]。
その他
[編集]地震の原因が油田やガス貯蔵施設、地熱発電所などの掘削活動にあるといった世論を受け、エミリア・ロマーニャ州当局により調査が行なわれ、2014年4月の報告書ではミランドラ油田での採取・注入活動との統計的相関と大地震の発生の一因となった可能性が指摘された[18]。主な被災地はフィナーレ・エミリアやモデナなど。モデナにおいてはteniamo botta（困難な状況でも諦めないで頑張ろうという意味）というスローガンが使われた。[19]
ギャラリー
[編集]-
損壊したエステンセ城 -
落ちてきたレンガによって破損した車 -
倒壊した会社の社屋 -
棚から落ちたワイン類 -
-
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出典
[編集]- ^ “PAGER — M 6.0 - NORTHERN ITALY”. Earthquake.usgs.gov (2011年9月19日). 2012年5月20日閲覧。
- ^ “イタリア北部地震 7人死亡”. NHK. 2012年5月21日閲覧。
- ^ a b Jewkes, Stephen. “Strong quake hits North Italy, at least three dead”. Reuters. 2012年5月20日閲覧。
- ^ “Un seísmo de 5,9 grados sacude Italia y deja al menos tres muertos”. El País . (2012年2月27日) 2012年5月20日閲覧。
- ^ “Magnitude 6.0 - NORTHERN ITALY”. USGS (2012年5月19日). 2012年5月19日閲覧。
- ^ “Terremoto, scossa di magnitudo 6.0 Epicentro in Emilia: almeno 6 morti”. Corriere della sera. (2009年12月24日) 2012年5月20日閲覧。
- ^ “Magnitude 6.0 - NORTHERN ITALY”. USGS (2012年5月19日). 2012年5月19日閲覧。
- ^ “Three killed in northern Italy earthquake”. BBC (20 May 2012). 2012年5月20日閲覧。
- ^ a b “Magnitude 5.8 - NORTHERN ITALY”. Earthquake.usgs.gov. 2012年5月31日閲覧。
- ^ a b “Terremoto, scossa di magnitudo 5.9 Epicentro a 36 km a nord di Bologna”. Corriere della sera. (20 May 2012) 20 May 2012閲覧。
- ^ “Forte scossa di terremoto a nord di Bologna Paura, gente per strada, almeno una vittima”. La Repubblica. 2012年5月20日閲覧。
- ^ “イタリア北部の地震で6人死亡、歴史的建造物にも被害”. ロイター. 2012年5月21日閲覧。
- ^ “イタリア北部の地震、非常事態宣言 首相が被災地訪問”. 2012年5月22日閲覧。
- ^ a b c “伊地震の死者17人に…下敷き女性半日ぶり救出”. 読売新聞 (2012年5月30日). 2012年5月31日閲覧。
- ^ “Terremoto, scossa di 5,7 a Nord, Sisma avvertito anche a Milano” (italian). 2012年5月29日閲覧。
- ^ http://www.24heures.ch/monde/Le-bilan-du-seisme-s-alourdit-a-15-morts/story/25929986
- ^ “Terremoto: 10 vittime. Scossa di 5.8 in Emilia e nel Nord. Nuova fortissima scossa alle 12:56, per almeno 30 secondi” (italian). 2012年5月29日閲覧。
- ^ 12年伊地震、石油などの採掘が原因の一端 報告書 AFPBB 2014-4-16
- ^ https://dizionario.internazionale.it/parola/tenere-botta
関連項目
[編集]
- フリウリ地震（そう遠くない地域で起きた）
- ラクイラ地震（3年前に起きた）
- イタリア中部地震_(2016年8月)（4年後に起きた）